森アーツセンターギャラリー「キース・ヘリング展」に行った感想。混雑状況に所要時間、グッズなど

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森アーツセンターギャラリー「キース・ヘリング展」に行った感想。混雑状況に所要時間、グッズなど アート
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明るくポップなイメージで世界中から愛されているキース・ヘリングの大規模個展「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」が六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中です。

キース・ヘリングの世界観を体現する150点が勢揃い。活動初期の作品から晩年の作品まで、ヘリングのアートを一堂に体感できる貴重な機会です。

作品を目にする機会の多いアーティストですが、より詳しくヘリングについて知る良い機会と思い、早速行ってきました。

本記事は森アーツセンターギャラリーで開催中の「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」について、チケットなどの概要、混雑状況や所要時間、グッズ、そして個人的な感想などをまとめたものとなります。

これから行こうと検討している方の参考になれば幸いです。

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展覧会の概要

会期2023年12月9日(土)~2024年2月25日(日)
休館日会期中無休
開館時間10:00~19:00 
金曜日・土曜日は20:00まで
年末年始(12月31日~1月3日)は11:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
会場森アーツセンターギャラリー
住所東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階

尚、本展覧会は全国に巡回予定です。森アーツセンターギャラリーでの会期終了後は下記のスケジュールで全国に巡回していきます。

兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー2024年4月27日(土)~6月23日(日)
福岡市美術館2024年7月13日(土)〜9月8日(日)
名古屋会場2024年9月~11月(予定)
静岡会場2024年11月~2025年1月(予定)
水戸会場2025年2月~4月(予定)

チケットについて

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日時指定制を導入しています。チケットの購入は発券の必要がない森アーツセンターギャラリー公式チケットサイトがおすすめです。

森アーツセンターギャラリー公式チケットサイトはこちらから

チケットの価格は以下の通りです。

  • 一般(大学生・専門学校生):2,200円
  • 中高生:1,700円
  • 小学生:700円
  • 未就学児:無料

各時間の枠に余裕がある場合、チケットカウンター(六本木ヒルズ森タワー3階)でも当日分のチケットが購入できます。

そのほか各種プレイガイドでも、入場時間の直前まで購入できるそうです。

音声ガイドについて

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音声ガイドのナビゲーターは俳優の俳優の磯村勇斗さんが務めています。

全16コンテンツ、約30分のボリューム。東京展のスペシャルサポーターとして、展覧会の魅力を伝えてくれます。

音声ガイドは、会場レンタルとアプリ配信で提供。

会場レンタルは1台650円。入り口付近で借りれますが、現金のみなのでご注意を。

アプリ配信版(iOS/Android)「聴く美術」は700円となっています。

アプリ版は配信期間中であればいつでもどこでも何度でも聞けます。

ただし、会場でアプリ版を購入しようとするとダウンロードに時間がかかるので、事前にこちらも購入してダウンロードしておくことをおすすめします。あとご自身のスマートフォンで聴くことになるのでイヤフォンなどはお忘れなく。

私はアプリ版を購入しました。展覧会会場内にもテキストの解説はついていますが、音声ガイドでは情報量がそれよりも多いのでより詳しくヘリングについて知れたと思います。

所要時間に混雑状況

私は展覧会初日、土曜日の15時のチケットを購入しましたが、特に並びなどはなくスムーズに会場に入れました。

会場内も空いているとまでは言わないですが、ストレスなく作品を鑑賞できます。

また、写真撮影は最後のパート以外は可能。動画撮影は不可です。気に入った作品をいっぱい写真に収めることもできますし、大型の作品前で記念撮影をするのも良いと思います。

入場してから最後のグッズショップを出るまでの所要時間はだいたい1時間半程度でした。映像作品がほぼないのでサクッと見れてしまいますが、特設グッズショップで売っているグッズが面白くて30分くらいグッズショップにいたと思います。

逆にグッズに興味がなければ30分〜1時間で見終えることもできると思います。

展覧会の内容

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アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアと共にカルチャーシーンを牽引し、国際的に高い評価を受けているキース・ヘリング。

日本を含む世界中での壁画制作やワークショップの開催、HIV・エイズ予防啓発運動や児童福祉活動を積極的に展開したことでも知られています。

90年にエイズによる合併症により31歳という若さで死去。創作活動期間は10年程ですが、残された作品に込められたメッセージはいまなお響き続けています。

今回の展覧会では6メートルに及ぶ大型作品を含む約150点の作品が集結。

会場は全7章から構成。初期から晩年までの作品が揃い、社会に潜む暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見と支援不足に対して最後まで闘い続けたヘリングのアートを体感できる貴重な機会となっています。

それではここから実際にどんな作品が展示されていたのかを写真中心に章ごとに順立ててご紹介していきます。

Instagramのリールでダイジェストにしてまとめてもいるのでどんな作品があるかだけチェックしたいという方はそちらをご覧ください。

第1章 公共のアート

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人種や階級、性別、職業に関係なく最も多くの人が利用する地下鉄に注意したヘリング。

「ここに描けばあらゆる人が自分の作品を見てくれる」と、地下鉄駅構内の空いている広告板に貼られた黒い紙にチョークでドローイングをしていきました。

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サブウェイ・ドローイングと呼ばれるこのプロジェクトによって一躍脚光を浴びたヘリング。初めの展示はサブウェイ・ドローイングを制作しているヘリングの写真からはじまります。

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作成方法や場所から保存しにくい作品ですが、ここでは計7点のサブウェイ・ドローイングを見ることができます。

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ほかにはエンジェル・オルティスとの共同制作した作品や新聞用紙に描いた学生時代の作品などが展示されています。

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第2章 生と迷路

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混沌と希望に溢れるニューヨークで解放されたヘリング。

生の喜びと死への恐怖を背負い、約10年間という限られた時間に自らのエネルギーを注ぎ込んでいきます。

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白黒反転させた自身の写真をキャンバスに転写し、アクリル絵の具で覆った大型作品。

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人の梯子と呼ばれる作品。共同体は個人で活動するよりも力強いというヘリングの考えが強調されているように見えます。

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アフリカの芸術から着想を得た表現なども確立しています。

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こちらは蛍光インクが使われた版画作品です。

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第3章 ポップアートとカルチャー

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ヘリングが手がけた舞台芸術や広告ポスター、LPレコードのジャケットなどを展示。

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音楽との関係性も紹介。踊るヘリングの姿を写した写真も展示されています。

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セルフポートレートと題された立体作品もここで登場。

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こちらはアンディー・ウォーホルとの共同作品。

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ミッキーマウスとウォーホルの融合体がモチーフになっています。

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こちらはブルックリン・アカデミー・オブミュージックという芸術劇場で行われたダンス・パフォーマンスの舞台背景として制作された作品。

体のうずまきはブレイクダンスをしている様子をイメージしているのだとか。

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こちらは個展のポスター。ボディペイントして写真を撮ったものをさらにオフセット印刷してて色を加えています。

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こちらの大型作品も舞台セットの一部だそうです。

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回顧を意味するタイトルがつけられた作品。ヘリングがよく描いたシリーズやモチーフが24コマの画面で構成されています。

第4章 アート・アクティビティズム

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大衆にダイレクトにメッセージを伝えるため、ヘリングはポスターという手段をよく使っていました。

この章では反アパルトヘイト

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エイズ予防などの社会的なものなど

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さまざまなポスター作品が並んでいます。

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アンバサダーの磯村さんが気になったと言っていた作品がこちら。

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こちらはニューヨークとの公共図書館とのプロジェクトで制作されたものだそうです。

第5章 アートはみんなのために

アートは富裕層にだけでななく、大衆にも届けたいと考えていたヘリング。

この章では大衆とのコミュニケーションを図ってきたアート活動について触れています。

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この<赤と青の物語>は絵画の連なりから一つのストーリーを想像するといった、子どもから大人たちにも訴えかける視覚言語を用いた代表的な作品です。

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また、赤、黄、青といった原色を使って平面の形を立体に立ち上げた作品も有名です。

彫刻や壁画など、世界の数十ヵ所でパブリックアートとして今も見られるヘリングの作品。そのほどんどは子どもたちの慈善活動だったそうです。

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今でも親しまれている絵本の出版もしており、ヘリングが発信したアートは現在でも大衆に届けられています。

第6章 現在から未来へ

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この章は17点からなる<ブループリント・ドローイング>から始まります。

ヘリングが22歳のときに制作したドローイング作品を亡くなる1ヶ月前に版画で再制作しています。

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資本主義に翻弄され、不平等さや争いがはびこる社会や、テクノロジーが人間を支配するような未来がコミックのようにモノクロで描写されています。

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この<ペルシダ>からはアフリカ美術の影響を感じられます。ピカソの作品ともどことなく似ていますね。

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この大きい三角形の作品は下書きもせずにリズミカルなラインで描いている他の作品とは異なり、形や色づかいを事前に慎重に構成した上で描かれています。

アンディー・ウォーホルのカモフラージュ作品を引用したり、フランク・ステラが用いた四角形ではないキャンバスである「シェイプト・キャンバス」を取り入れるなど、美術史を研究し、表現に取り入れてきたことがわかります。

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ヘリングが亡くなる1990年に制作された5枚組の版画作品<イコンズ>。

大衆にも親しまれているポピュラーなモチーフたちはヘリングの記号論研究を通した独自の「象形文字」となり、多くの作品に登場し、さまざまなメッセージを伝え続けています。

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キース・へリングと日本

最期のスペシャルトピックでは、日本とヘリングの関わりについてまとめています。

この章だけ撮影禁止。

ポップショップ東京で販売されていたグッズや、原宿でのヘリングの活動を映した映像作品などを見ることができます。

特設のグッズショップにも注目

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展覧会会場最後は特設のグッズショップとなっています。

本展のためにデザインされたアイテムや、お土産にぴったりなお菓子などの展覧会オリジナルグッズに加えて、大量のヘリンググッズが販売されています。

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ヘリングの作品がプリントされたTシャツに、モチーフが全面に表現された大判のブランケット、ヘリングのフィンガーパペットなど、個人的に気になるアイテムがたくさんあって、グッズショップを見てるだけでも楽しかったです。

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展覧会の感想

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キース・ヘリング活動初期の作品から晩年の作品まで、ヘリングのアートを一堂に体感できる貴重な機会です。

ヘリングについてはなんとなく知ってはいたけど、より詳しくについて知る良い機会でした。

またグッズショップで販売されているグッズの種類、クオリティがとても良くてグッズを見るのだけでもとても楽しめました。

ということで、「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」の超個人的なオススメ度は…。

★★★☆☆

あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。

これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。

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