「大地の芸術祭2022」に行ってきた話 8月前編(中里、十日町エリア) 

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「大地の芸術祭2022」に行ってきた話 8月前編(中里、十日町エリア)  アート
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新潟県十日町市と津南町で世界的なアートの祭典「越後妻有 大地の芸術祭2022」が開催中です。

開催期間は2022年4月29日から11月13日までと半年以上もあるのですが、展示作品数は300点以上。

とても1回では見切れないので、5月に1泊2日で、8月にも1泊2日で合計2回行ってきました。

今回は時系列に見て回った作品やランチ、宿泊施設などを簡単にご紹介したいと思います。

長いので5月編、8月編それぞれ1日目、2日目に分けて合計4回分けて書いています。回り方や見どころ、各作品ごとへの移動時間や所要時間、宿泊や食事などの参考にしていただければ嬉しいです。

本記事は8月の前編(中里、十日町エリア)になります。

8月編は5月編でまだ公開していなかった新しい作品中心に回っています。

5月編をまだ読まれていないという方はこちらから。

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新幹線で越後湯沢駅に到着

5月と同様に新潟までの移動には新幹線を利用しました。

行きの新幹線は東京駅7:48発→越後湯沢駅9:07着。

越後湯沢駅でレンタカーを借りて、9:30には出発しました。

今回も中里エリアから攻めていきたいと思います。

中里エリア

磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館「SoKo」

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一番最初に訪れたのが<磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館「SoKo」>です。

ちょうど開館時間の10時過ぎた頃に到着。

旧清津峡小学校の体育館をリニューアルしスタートしたSoKo。

妻有地域の玄関口として、また、現代の大型彫刻作品を展覧できる場として活用されています。

大地の芸術祭期間中は企画展「大地のコレクション展2022」が開催中。

<N086 大地のコレクション展2022>

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大地の芸術祭に参加している作家の多様な作品展開を紹介しています。

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また、磯辺行久さんの1950年代から現在に至る仕事の全貌を紹介する企画展「磯辺行久の世界―記号から環境へ」も開催中。

<N082 磯辺行久の世界―記号から環境へ>磯辺行久

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私は磯辺行久さんも大地の芸術祭で初めて知った作家だったので、初期の作品がまとめて見れるのはとても興味深かったです。

もちろん越後妻有の環境を調査したプロジェクトなども紹介されています。

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体育館へ向かう通路には藤堂さんの作品が展示されています。

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この作品が置かれているだけで、とても特別な空間へ。

二日目に行くパレス黒倉がとても楽しみになります。

体育館には大型の彫刻作品などが展示されています。

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ここの作品も大地の芸術祭で見てきた数々の作家の作品。

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体育館の裏にはプールがあり、そこにも作品が展示されています。

<N085 プールの底に>joylabo

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プールには降りることができ、ピアノの前に座ってピアノにも触れられます。

鍵盤を弾いても音は出ませんが、周りからは音が流れています。

SoKoはあまり期待していない場所だったのですが、大地の芸術祭に参加している作家の作品が多く見られるのがとてもよかったです。

やっぱりこの作家さんが好きだとか、こういう作品もあるのかと、期待以上に楽しめる展示でした。

滞在時間は30分くらい。

中里エリアの屋外作品

SoKoの次は、前回見れなかった中里エリアの屋外作品を見ていきます。

車で30分くらい移動して着いたのがこちら。

<N056 カクラ・クルクル・アット・ツマリ>ダダン・クリスタント

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田んぼ道に小さな風車が無数に設置。

風が吹くと、カラカラと心地よい音色を奏でるのですが、この日は無風…。

音が聞きたかった…。

ここまで行く途中には<中里かかしの庭>に<たくさんの失われた窓のために>や<ポチョムキン>なども見れるのですが、すでに見たことがあるので今回はスルーしました。

越後田沢駅にある船の家

次は十日町エリア方面に向かいながら、JR飯山線越後田沢駅前の作品に立ち寄ります。

<N060 船の家>アトリエ・ワン+東京工業大学塚本研究室

田沢駅の横に並んだ細長い建物。

この中に河口龍夫さんの作品が2つ展示されています。

<N061 未来への航海>河口龍夫

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かつて使われていた漁船に無数の種子が付けられています。

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<N062 水から誕生した心の杖>河口龍夫

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黄色い水槽と、無数の杖が天井から吊り下げられたインスタレーション。

滞在時間は5分程度。

このままJR飯山線に沿って十日町エリアに移ります。

十日町エリア

Kiss & Goodbye

土市駅と越後水沢駅の横に設置された作品を順に見ていきます。

まずは越後田沢駅から車で10分くらいのところにある越後水沢駅に。

小さな駅舎がかわいらしい越後水沢駅。この横にある作品がこちら。

<T326 Kiss & Goodbye(越後水沢駅)>ジミー・リャオ

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土市駅と越後水沢駅の作品は、飯山線を舞台にした絵本が元になっています。

受付で話を聞いたら、土市駅から見た方がストーリーがよくわかるそうです。

どちらの駅の作品も、豪雪地帯である越後妻有によく見られるかまぼこ型倉庫に着想を得てデザインされています。

外側は犬のようなペイント。金網にはさまざまな駅名の書かれたタグが付けられています。

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中には絵本に使われている絵が飾られており、天井にはカラフルなシャボン玉。

滞在時間は10分程度。この辺りから雨が降り始めます。

次は車で10分くらい移動して土市駅に向かいます。

<T325 Kiss & Goodbye(土市駅)>ジミー・リャオ

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こっちは電車のようなペイントがされていますね。

中は同じように絵が飾られているのと、映像作品が鑑賞できます。

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滞在時間は5分程度。

ちょうど12時前になったのでこの辺りでランチをとります。

ランチは「名代生そば 由屋」で

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大地の芸術祭に来たら、やはり一回は食べておきたい「へぎそば」。

今回は「名代生そば 由屋」のへぎそばをいただきます。

2人で小へぎそばとそれぞれ天ぷらを注文。

そばはコシが強くてツルツル。

つゆはかつおがすごく効いています。

ふのりが練り込まれているせいか、予想以上にお腹ぱんぱん。

美味しかったですが、前回食べた小嶋屋さんの方が個人的に好み。つゆの癖が強めです。

「名代生そば 由屋」を食べログでチェック

お腹がいっぱいになったところで由屋からすぐの場所にある作品についでに寄っていきます。

<T418 皓雪冽白 (こうせつれっぱく)〜漉(す)き込む十日町の記憶〜>Doobu+立命館大学産業社会学部永野聡ゼミ

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大通り沿いに数台止められる駐車場もあります。雨で駐車場の足元はぐちゃぐちゃ。

駐車場から少し歩いた建物内に作品が展示されています。

和紙を使ったインスタレーション。

光を使った演出もあり、とても綺麗でした。

帰りに受付でパプリカを貰いました。

滞在時間は5分程度。

越後妻有里山現代美術館MonET(モネ)

5月にも立ち寄りましたが、夏から追加されている作品があるのでちょっと寄っていきます。

<T421 physis>浅井祐介

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MonETの壁面に描かれた大きな作品。

作品を観るための「お立ち台」は地元の子どもたちが中心になって作ったのだとか。

<T420 霧神楽>中谷芙ニ子

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MonET中央の回廊に囲まれた大きな池を舞台に、レアンドロ・エルリッヒ作「Palimpsest: 空の池」の上に霧を用いたインスタレーションを展開。

霧が出るのはたしか30分ごとだった気がします。

見るだけでなく、中に入ることもでき、常に変化し続ける作品そのものに包み込まれ、五感の変化を体感しながら楽しむことができます。

その後、破壊されてしまい公開中止になってしまった作品の代わりに展示されているクワクボリョウタさんの作品を鑑賞。

<エントロピア>クワクボリョウタ

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小部屋に鏡の破片が乱雑に置かれ、反射された光が壁に綺麗なモザイク模様を映し出します。

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9月8日からは元々展示されていた<LOST#6>が見れるようになっているようです。

このあとショップなどもチラ見して滞在時間は30分くらい。

十日町エリアに点在する作品を巡る

続いてMonETから徒歩で10分かからない位置にある撚糸工場に展示されている作品を見に行きます。

<T422 琴線>富田紀子

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古い織機の動きを可視化したインスタレーション。

縦横に張り巡らされた糸は、この場所で行われた人間の手による営みや重ねられた歳月を思い起こさせます。

滞在時間は5分程度。

次は新座集落の「三大豪邸のひとつ」とされる空き家を使った中崎透さんの作品を見に行きます。

専用駐車場はありますが、2、3台しか停められず、埋まっていたのでしばらく周りをぐるぐる。

諦めてしんざ駅に停めて歩いて向かいます。

10分くらい歩いて、作品となるかつて豪邸だった空き家に。

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<T408 新しい座椅子で過ごす日々に向けてのいくつかの覚書>中崎透

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空き家の持ち主が収集していた大量の日用品に自身のネオン管作品を組み合わせていています。

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この家に関わっていた5組6名へのインタビューをもとにさまざまなエピソードも散りばめられています。

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さすがに豪邸。かなり部屋数も多いです。

まだ空き家とは思えない人の気配の感じる不思議な空間でした。

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所要時間は15分くらい。

帰りに受付で大きな糸瓜を貰いました。どんどん野菜が増えていく笑

次は十日町エリアの端にある旧十日町市立中条小学校枯木又分校へ向かいます。

枯木又プロジェクト

新座駅から車で30分くらい。

道中には磯辺行久さんの<T406 昔はみんなたのしかった 文化人類学手法によるフィールド・ワークから>や、吉野央子さんの<T402 環の小屋 パラダイス>、開発好明さんの<T139 かまぼこフェイス>などを見ることもできますが、車の中からチラ見して進みます。

旧十日町市立中条小学校枯木又分校に到着。駐車場は狭め。

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校舎の向かいの民家や、校舎脇に洗濯物のような作品が展示されています。

<T400 たましいのすがた/万物成長>みやび

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この作品は後ほど校舎内で見る作品の一部のようです。

校舎前にある円形の池も作品。

<T268 2022 大地の記憶>内田晴之

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米を栽培するビオトープのようです。

校舎には体育館から入ります。そしてすぐ展示されているのがこちら。

 <T401 析出する光>芳木麻里絵

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枯木又集落周辺の季節の移ろいに着目した、シルクスクリーン技法を用いた作品。

体育館を出ると、一階にはみやびさんの作品と思われるものが展示。

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教室内を見ると芽が出てますね。

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2階は不思議な空間になっています。

<T403 夕方の校舎>リュウ・リケツ

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タイトルの通り、夕方の校舎を再現。

窓にオレンジのフィルムが貼られてるだけみたいですが、かなりエモい空間になっています。

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中では子供が何か話しているのが聞こえてきますが、日本語じゃないので聞き取れませんでした。

もっとゆっくりしていたい空間でしたが、まだまだ今日見なきゃいけない作品があるのでサクッと見て撤退。

旧十日町市立中条小学校枯木又分校の滞在時間は20分くらいでした。

本当ならこの後に<T407 ここにおいて「縄文の時とともに」>を見に行く予定だったのですが、カーナビに知らん山奥に連れて行かれ大幅なタイムロス。

絶対に対向車とすれ違えない田んぼ道の行き止まりに迷い込んでしまい泣くかと思いました。

なんとか切り返して次の場所に向かいます。

ちょっとだけ川西エリアに

十日町エリアから一瞬川西エリアに入り、向かったのはこの作品。

<K113 あめのうた>小松宏誠

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水たまりに落ちた雨のしずくから着想を得た新作インスタレーション。

無数の透明なオブジェが光を映し込みながらいつまでも回り続けています。

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滞在時間は5分程度。

本日最後の作品は栗真由美さんの<ビルズクラウド>

20分くらい車で移動して、また十日町エリアに戻り、本日最後の作品を鑑賞します。

<T425 ビルズクラウド>栗真由美

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越後妻有地域の建物を模した、小さなライトボックスによるインスタレ―ション作品でふ。

十日町市の吉田地区をめぐりながら撮影した家屋ひとつひとつが、小さな立体物として再現。

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高さも実際の標高とリンクしているそうです。

松之山温泉<野本旅館>に宿泊

日本三大薬湯の松之山温泉に今回は泊まりたいと宿を探していたところかなりコスパがよいと思える野本旅館を利用しました。

家族経営のアットホームな旅館で、ご飯、大浴場もとても良くて、1日動き回って疲れた身体がしっかりと休めました。

驚いたのは松之山温泉のお湯って舐めるととてもしょっぱいんです。

でもすごく温まるし、肌もスベスベ。本当にいいお湯質だと思いました。

ちなみにロビーには漫画がいっぱい。チェックインした後に夕食を済ませてお風呂に入った後は意外とやることないのでロビーで漫画を読みながらゆっくりするのもいいかも。

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本当は1日目にナカゴグリーンパークや光の館に行くつもりだったのですが、雨と道を間違ったせいで予定が大幅に変更となりました。

明日は晴れるといいなぁ。

後半は続く。

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