今年はダウンジャケットを買い替えようと夏の終わり頃から探していたのですが、ついに見つけました。
それがDESCENTE(デサント)の水沢ダウン オーバーサイズ ジャケット「マウンテニア」です。
数年前からマウンテニアはシンプルなデザインと機能的な面が素晴らしく欲しいダウンの候補ではありました。
しかし、従来品はアウトドアアクティビティでの使用も考慮していたためタイトな作りになっています。
そのためスーツの上から着れなかったり、ボリュームのあるトップスは袖がもたつくなど、実際に来たときに使いにくそうだという印象でした。
いろいろネットで調べても、同じような理由でマウンテニアを買わなかったという方も少なくなかったと思います。
実際にそういう声からセレクトショップなどの別注でオーバーサイズのものが作られたりしていました。
もし水沢ダウンを買うならどこかの別注モデルかなぁとくらいに思っていたところ、今年からデサントの公式ラインナップにオーバーサイズ版が追加されました。
すぐに試着しに行ったところ、理想のサイズ感と着心地だったので即購入。寒くなって早く着る機会がこないかと待ち遠しいです。
そこで今回は「デサント 水沢ダウンオーバーサイズジャケット マウンテニア」について外観、仕様、サイズ感、コーディネートなどレビューしていきたいと思います。
水沢ダウンとは
水沢ダウンは、日本のスポーツウェアブランドのデサントが「オルテライン」から発売しているもので、2008年に発売されてから今年で15年目を迎えます。
水沢ダウンの「水沢」とは、デサントが国内に持つ4つの工場の1つ、岩手県奥州市にある水沢工場が由来です。
デサントの製品のほとんどは海外の工場で生産されていますが、このダウンジャケットはスキーウェアなどの重衣料の生産を担っていた水沢工場で、優れた縫製技術を持つ日本の職人たちの手で作り上げられている特別な国産ダウンジャケットなのです。
ほぼ手作りで大量生産ができないため、長く愛用できるような体制も充実。
水沢ダウンを購入するとギャランティーカード(品質保証書)が付属しています。
ギャランティカードを提示すれば2年間は無償、2年の保証期間が過ぎた後も修理を受け付けてくれます。
また、クリーニングの大手「白洋舍」と提携した専用のクリーニングプログラムも用意されています。
外観や仕様について
それでは実際にデザイン、仕様について見ていきましょう。
水を防いで動きやすい「防水透湿ストレッチ素材」
マットな質感の表地には東レが開発した「ダーミザクス マイクロストレッチ」を使用。高い防水透湿があります。
雨を弾いて内部に水の侵入を防ぐだけでなく、汗をかいても蒸れにくく、湿気を外に逃してくれるため、厳しい悪天候下でも快適な衣類内環境を保ってくれます。
また、この素材は動きに合わせて伸びるストレッチ性も備えているため、着心地もよく、とても動きやすいです。
縫い目の無い「熱接着ノンキルト加工」
生地に防水性があったとしても、キルティングの縫い目部分からは水が染み込んでしまう…。またその縫い目から内側の羽毛が吹き出してしまう…。そんなダウンジャケットの弱点を解消するために「熱接着ノンキルト加工」を採用しています。
ステッチではなく熱の力で表地・羽毛・裏地の3層を重ねており、縫い目から水が入ったり、羽毛が抜けるといった心配がありません。
どうしても縫製が必要となる箇所には裏にシームテープ加工を施し、防水性を確保しています。
ちなみにフロントファスナーやポケット部分のファスナーには止水性を持たせる処理を施しているので、ファスナーからの水の侵入もしっかり防いでくれます。
使い分け便利な「パラフードシステム」
フードの形状にも特徴があるマウンテニア。一見フードが付いていないように見えるのですが、内側にあるファスナーを開けるとフードがパラシュートのように開く「パラフードシステム」を採用しています。
フードを使用しないときはスマートに収納でき、雨や雪がフードに溜まるのを防げます。
フードが必要になるときはサッとファスナーをオープンするだけ。シーンに合わせて簡単に使い分けできるとても便利な機能です。
特徴的なデザインにもなっているドローコードでフードを開いたに絞ることも可能です。
襟元にはリブ付き。着用すると首元にやさしくフィットします。頬に触れる部分は起毛素材になっているのでヒヤッとすることもありません。
各所の「ベンチレーション」で通気性を確保
フロントのファスナーが2列になっており、その間にはメッシュ素材が配置。この「デュアルジップベンチレーション」は手前のファスナーを使用して閉めれば、メッシュ素材を通じて外気を取り込み、衣服内にこもりやすい不快な熱や湿気を逃がすことが可能です。
また脇下にもファスナーがあります。ここも開くと通気性を高める「ピットジップベンチレーション」となっています。
電車に乗るとき、また建物に入るときにダウンジャケットを着ていると暑く感じることが多いですが、この2つのベンチレーションを駆使すれば衣服内の熱気を逃して快適にしてくれます。
この機能は個人的にマウンテニアを選ぶ大きな理由にもなりました。
ちなみに内側にもファスナーがあるのですが、こちらは洗濯するときに開くファスナーのようです。
暖かさの秘密「ヒートナビ」
ダウン90%と高品質な中わたには「DOWNPASS」認証を取得したトレーサブルダウンを使用。シリアルナンバーによる厳正な管理を行うことで全ての羽毛の調達過程を追跡することが可能となっています。
裏地にはデサントオリジナル蓄熱保温素材「ヒートナビ」を使用。クリーンエネルギーである太陽光を効率よく活用し光吸収性能を高めており、光を熱へと変換して積極的な保温性能を発揮しています。
内側ウエスト周りと袖口にはスノーカフがついているので冷気・雪の侵入を防ぐことができます。
サイドポケットが追加
フロントの左右ファスナーポケット、内ファスナーポケット(左側)に加えて、両サイドにファスナーポケットが追加されています。
手を入れやすい位置にあり、内側はハンドウォーマー仕様になっているので、手袋無しでもあったかです。
またこのポケット内にはドローコードが付いており、ここで裾のシルエット調整も行えます。右ポケットにはフックも付いているので鍵など繋げておくこともできます。
サイズ感について
サイズ展開はS、M、L、O、XO、XA。あまりXO以上のサイズを取り扱っているのは見ませんね。
身長180cm、体重73kg、やや痩せ型体型の私はLサイズを購入しました。
Lサイズはほどよくオーバーサイズのシルエットが出て好みです。
丈も長すぎず、短すぎず個人的にはベストバランスではないかと思っています。
Mも試着しましたが、もう少しすっきりした印象になります。好みによってはMでも良いという人もいそうです。
ちなみに、MでもLでもアームホールやバストに裾周りなどはゆとりがあるので窮屈感もなくかなり着心地は快適です。通常のマウンテニアだとMは腕周りがギチギチになるので、このあたりのサイズ感が一番差を感じるポイントでもありました。
もちろんがっつりオーバーサイズで着たいという人はOでも良いと思います。
つまり、高額な商品なので試着してから買った方が絶対良いです。
コーディネートしてみた
2023-24年AWカラーはブラック、アズライトグレー、ストーンカーキ、グラファイトネイビーの4色展開。
私は無難にブラックを購入しています。
まずは普通に思いっきりカジュアルなコーデに。
シンプルなデザインなので問題なく合います。
いままでのマウンテニアでは合わせられなかったボリュームニットに着れるのは嬉しい限り。
続いてデニムに。細めのデニムをあえてチョイスしましたがメリハリの効いたシルエットになって、これまたいい感じ。
最後にセットアップの上から。
この着こなしも通常のマウンテニアでは不可能だったのですが、オーバーサイズならジャケットがもたつくこともなく難なく着れます。通勤や外回りといった仕事着にも合わせられそうです。
とりあえず3パターンのコーデを試してみましたが、シンプルなデザインとマットな素材感が主張しすぎず、どんなテイスト・アイテムとも相性が良さそうです。
軽くて着心地が良いだけに、寒くなったらヘビロテしてしまう予感がします。
完売は早め?買うならネット通販がお得
9月頭くらいの時点でしたが私の行ったデサントのお店では色サイズ欠けが発生しているということでした。
発売初年度なので生産数も多分少なそうですし、私と同じようにオーバーサイズを待っていた人が続々と買っているのかなとも思いますので、気になる方はお早めに購入するのをおすすめします。
※在庫切れ→再入荷を何回かしているようです。
ちなみに私は店頭で試着後、ユナイテッド・アローズ楽天店で購入しています。
なぜわざわざ楽天で購入したのかというと、販売価格は定価の13万2000円のままですが、期間限定でポイントが10%も付いていて実質10%オフで購入できたからです。
楽天のユナイテッド・アローズ以外にも取り扱いしている店舗はありますので、お気に入りに入れておきポイントが多くついていないか定期的にチェックするのがおすすめ。
お買い物マラソンやスーパーセール期間に他店舗と買い回りをしてポイントを増やすのも良いと思います。
早く欲しいという方はメルカリで探すのもおすすめです。状態次第ですが定価よりは割安に買える可能性が高いです。
最後に
DESCENTE(デサント)の水沢ダウン オーバーサイズ ジャケット「マウンテニア」を紹介してきましたがいかがでしたか?
快適な着心地を追求した機能性に、待望のオーバーサイズシルエットになったマウンテニア。
12月に入っても暖かい日が続くので、まだそんなに着れていませんが、寒くなったらヘビロテ間違いない機能とデザインの1着だと思います。
本格的に寒くなる前には完売してしまう人気商品だと思いますので、気になる方は早めにゲットしてくださいね。
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