上野にある東京都美術館で20世紀を代表する巨匠の一人、ジョルジョ・デ・キリコの大規模個展「デ・キリコ展」が開催中です。
キリコが1910年頃から描き始めた「形而上絵画」はダリやマグリットなどのシュルレアリスムの画家をはじめ、多くの芸術家に影響を与えました。
本展では、デ・キリコのおよそ70年にわたる画業を5つのセクションに分けて紹介。初期から晩年まで、およそ100点以上の作品で、デ・キリコ芸術の全体像に迫ります。
本記事ではアクセスやチケット、音声ガイドなどの展覧会の概要、所要時間や混雑状況、特設ショップで販売されているグッズ、そして個人的な感想をまとめています。
これからデ・キリコ展に行こうと検討している方の参考になれば幸いです。
展覧会の概要
展覧会名 | デ・キリコ展 |
会期 | 2024年4月27日(土)〜8月29日(木) |
休室日 | 月曜日、5月7日(火)、7月9日(火)〜7月16日(火) ※ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)、7月8日(月)、8月12日(月・休)は開室 |
開室時間 | 9:30〜17:30 ※金曜日は20:00まで ※入室は閉室の30分前まで |
会場 | 東京都美術館 |
住所 | 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36 |
ちなみに東京都美術館での会期終了後は神戸市立博物館に巡回予定(2024年9月14日〜12月8日)です。
チケットについて
チケット価格(観覧料金)は以下となります。
- 一般:2,200円
- 大学生・専門学校生:1,300円
- 65歳以上:1,500円
- 高校生以下:無料
土曜・日曜・祝日および8月20日(火)以降は日時指定予約制となります。
該当の日に行くのであれば事前にチケットの購入が必要です。
チケットの購入は各種プレイガイドからも可能ですが、手数料無料で発券の必要がなく、ご自身のスマートフォンにチケットを表示して入場ができる公式オンラインチケットサイトでの購入がおすすめです。
ちなみに空きがあれば当日券の販売もあるようです。
音声ガイドについて
本展には有料の音声ガイドがあります。
ナビゲーターは俳優のムロツヨシさん。
「形而上絵画」とはなにか?不思議な世界を分かりやすく解説してくれます。
コンテンツ数は19個、収録時間は約35分です。
会場レンタル版(650円)とご自身のスマートフォンを利用するアプリ「聴く美術」での配信版(700円)が用意されています。
レンタル版は会場入り口で支払いは現金のみなのでご注意を。配信版を利用する場合はイヤホンなどをお忘れずに。
会場内の解説も充実していますが、混雑しているとなかなか読みにくいので音声ガイドがあると便利に感じるシーンも多かったです。
ロッカーやトイレについて
東京都美術館にはかなりの数のロッカーが設置されていますが、日によっては空きがほとんどないなんてこともよくあります。
ただ、企画展示室入り口付近のロッカーは近くに行かないとロッカーがあるとわかりにくい場所にあるせいか空いていることが多いのでおすすめです。
トイレは企画展示室の各階に設置されています。
ちなみに東京都美術館にはカフェやレストランが3店舗入っていますが、どの店舗でもデ・キリコ展コラボメニューがありました。
展覧会前や後に立ち寄って、コラボメニューを味わってみるのもおすすめです。
写真撮影、混雑状況、所要時間について
私は土曜日の9:30〜の枠を予約していきました。
開室直後は列ができています。混雑はしていますが、ぎゅうぎゅうで見れないなんてこともなく、そんなに作品鑑賞にストレスも感じませんでした。
会場は写真撮影が不可です。そのため作品鑑賞の流れがスムーズだったというのも影響してるかもしれません。
所要時間は大体1時間ちょっと。ゆっくり見たいという方なら1時間半〜2時間くらいあれば大丈夫そうです。
会場の様子
会場入り口には<デ・キリコのイタリア原風景>という7分の映像作品が流れております。
ちなみにこちらは短編版が展示室内地下1階、1階のエレベーターフロア前の空間に用意されています。
会場は<自画像・肖像画><形而上絵画 形而上絵画以前><1920年代の展開><伝統的な絵画への会期ー「秩序への回帰」から「ネオ・バラック」へ><新形而上絵画>の5つの章に分けてキリコの活動を紹介しています。
絵画作品だけでなく、本の挿絵のための版画作品に、彫刻作品、手がけた舞台衣装など展示されています。
哲学的な主題、古典絵画の研究などを行いながらも生涯に渡って作品制作を続けているキリコのすごさがとても伝わる内容でした。
写真撮影できないのでなかなか伝わりにくいかもしれませんが、会場も「形而上絵画」の中に入り込んでしまったようなデザインになっていたりしているのも面白かったです。
オリジナルのグッズも豊富
展覧会の最後は特設のグッズショップがあります。
形而上絵画のような展示空間と連動させたようなショップには、図録やTシャツ、トートバッグ、クリアファイルにポストカードなど展覧会定番アイテムから、ラトリエモトゾーのクッキーや木製玩具coconosの限定カラー、塔の模型など、ユニークなオリジナルグッズも多数販売されていました。
個人的にはポスターの種類がかなり豊富で、どのデザインにしようなめちゃ悩みましたね。
ちなみに本展は撮影禁止ですが、ショップを出てから2ヶ所フォトスポットも用意されています。
記念撮影もこれでバッチリですね。
また、ショップ出口にある展覧会のアンケートに回答すると抽選でオリジナルミニチュアキャンパスが当たるというチャンスもあるのでお忘れず。
展覧会の感想
20世紀を代表する巨匠ジョルジョ・デ・キリコの大規模個展。
シュルレアリスムの画家や、さまざまな芸術家たちに影響を与えてきただけあり、その作品つくりの背景などを知れてとても興味面白かったです。
また、ダリやマグリットなど、シュルレアリスムが好きな私は、キリコについて元々興味もあり、絵だけでなく彫刻や舞台衣装などが見れるのもとても良かったです。
ゴールデンウィーク初日に行きましたが、思っていたより空いていたのも⚪︎。
ということで、「デ・キリコ展」の超個人的なオススメ度は…。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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