虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45階のTOKYO NODEでティファニーの展覧会「ティファニー ワンダー」が開催中。
ティファニーが創業から187年をかけて培ってきた職人技や創造性、日本との絆を伝える没入型の展覧会。
展示総数はなんと約500点。そのうち世界初公開作品が180点、日本初公開作品が約380点という、かなり大規模な展覧会となっています。
さらに会場では特設ショップがオープン。今回の展覧会用に作られたグッズが多数販売されているのにも注目です。
本記事はTOKYO NODEで開催中の「ティファニー ワンダー」について、アクセスやチケットなどの概要から、所要時間に混雑状況、グッズショップ、そして個人的な感想をまとめています。
展覧会の概要
- 展覧会名:ティファニー ワンダー 技と創造の187年
- 会期:2024年4月12日(金)~6月23日(日)
- 開館時間:10:00〜20:00(最終入場は19:00)
- 場所:虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45階 TOKYO NODE
- 住所:東京都港区虎ノ門2丁目6-2
虎ノ門ヒルズステーションタワーは東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅直結。
7Fのスカイロビーから8FにあるTOKYO NODEエントランスを通り、シャトルエレベーターで45Fに一気に上がります。
ちなみに8Fのエントランスを通った場所にコインロッカー(100円返却式)があります。45Fにはコインロッカーがないので、コートや荷物を預けたい方はエレベーターで上がる前に8Fのコインロッカー利用しましょう。
チケットについて
本展覧会の入場は日時予約制となります。
事前にiOSおよびGoogle Playアプリストアにてダウンロード可能なTiffany & Co.公式アプリ(ティファニー公式アプリ)、またはチケットぴあで予約・チケットの購入が必要となります。
チケットは来場日を選び、10時から19時まで30分毎に区切られた来場時間を選び、購入します。
チケットの価格は以下になります。
一般 | 2,000円 |
高校・大学・シニア | 1,700円 |
小学校・中学校 | 800円 |
未就学児 | 無料 |
写真撮影、動画撮影が可能。なかなかの混雑
私は日曜の11時からの枠を予約。入場する際に並びや待ちはありませんでした。
しかし、会場内は思ったより混雑しています。
会場内の写真撮影・動画撮影は可能でしたが、人が映らないように撮るのはなかなか難しかったです。
展示数はかなりボリュームがあるため、入場してから展示を見終えるまでの所要時間は1時間半ほど。
早くても1時間、ゆっくり見たいという人は2時間はかかるのではないかと思います。
後述しますが、会場外に特設のグッズショップがオープンしております。
そちらは入場するのに30〜1時間待ちの列ができていましたので、グッズが目当てという方はその分の時間も多めにとっていたほうがよさそうです。
ちなみに45Fには展覧会のロゴとティファニーの代表作「バード オン ア ロック ブローチ」のモチーフとなる鳥がブルーボックスにとまっている大きな彫刻作品があります。
さらに近くにあるQRコードをInstagramから読み取ると鳥が飛んできて手の上に乗るARが楽しめます。
会場の様子
展覧会は10のスペースで構成。それぞれのスペースには合計約500点、世界初公開の作品が約180点、日本初公開となる作品が約380点と貴重な傑作たちがずらりと展示されています。
展示を通じ、187年をかけて培ってきた職人技や創造性、日本との絆といったものを伝えています。
会場自体にも注目。なんと、会場制作は「ティファニー」のニューヨーク本店「ザ ランドマーク(The Landmark)」のリニューアルや、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーも手掛けた建築事務所OMAが担当しています。
ちなみにアプリ内では展覧会の音声ガイドが入っており、無料で利用できます。35コンテンツもあり、無料とは思えないほどのボリュームです。会場で音声ガイドを利用する場合はイヤホンなどを持っていくことをお勧めします。
それでは実際の展示順ごとに会場内の様子をご紹介していきます。
Instagramのリールに動画でまとめてもいるのでそちらのチェックもぜひ。
ルーム1「ティファニーの世界」
最初の部屋は「ティファニーの世界」。
大きなドーム型となっており、部屋全体にティファニーのジュエリーをモチーフとした映像が投影されています。
この没入型の体験ができるのはTOKYO NODEならではです。
ルーム2「ティファニーの起源」
ドーム型の部屋を抜けるた先は壁一面にティファニーの歴史が映し出されてタペストリーでできた通路と部屋に続きます。
プリントかと思ったら、全部ちゃんとジャカード織りで作られているのに驚きです。その製造背景の映像も見ることができます。
ところどころにショーケースが埋め込まれ、最初の「ブルーブック」に「ブルーボックス」など、貴重なアーカイブの数々を見ることができます。
部屋の中央にはティファニーの店舗の模型も展示されています。
ルーム3「デザインの偉業」
ルーム3、4は照明が落とされた暗い展示室となっております。
ここではティファニーのデザインの歴史を作り上げてきたデザイナーたちを紹介しています。
精巧な虫や花をモチーフにしたブローチからオープンハートやボーンカフなどの不朽の名作から、
715カラットのびっくりするくらい大きなクンツァイトが付いたブレスレットなど、どれも見応えがあります。
また、実際に職人の方もいて、作業を見せてくれたり、大きな宝石を手に取らせてもらえたりします。
ルーム4「想像の宝庫 ジャン・シュランバージェ」
ルーム3の中心は20世紀最も重要なジュエリーデザイナーのひとり、ジャン・シュランバージェをフォーカスしたルーム4の部屋となっています。
小さな展示室ですが魚の形をしたライターや創造的なビジョンの凝縮されたデザイン画
さまざまなバード オン ア ロック ブローチなど
ジャン・シュランバージェの生み出してきた数々の作品に圧倒されます。
ルーム5「日本への愛」
ルーム5では日本との関係性をフォーカスしています。
19世紀後半には日本芸術がティファニーに影響を与えており、この部屋では日本への敬意と熟練技を讃えています。
金細工にパールや翡翠
藤やトンボなど、日本からインスピレーションを受けた作品が並びます。
ルーム6「夢の世界」
常に芸術的な革新と心躍る創造性を力強く表現してきたティファニーのショーウィンドウ。
ルーム6はそのアーカイヴが一堂に並ぶ空間となっています。
トルーマン・カポーティがニューヨークを川に浮かぶダイヤモンドの氷山と表現したことから着想を得たもの。
宝物を発見するために異国の海へ深く潜っていくような舞台。
歩行者用の止まれの標識に着想を得た、エンゲージメントリングのために作られたディスプレイ。
ダイヤモンドが降り注がれた店内というファンタジーを演出したものなど
さまざまなバリエーションのショーウィンドウが展示されています。
最後のショーウィンドウは日本をテーマに掲げ、この展覧会のために特別にデザインされたものになっています。
ショーウィンドウの展示を抜けると、日本人写真家のKenji Toma氏によるアーカイブ宝飾作品のイメージが展示されています。
ルーム7「ティファニーで朝食を」
タイトルにティファニーの名が入った名作映画「ティファニーで朝食を」のアーカイブの一部を紹介しています。
映画館のような回転する座席に座って同作の映像や、オスカー像
そしてオードリー・ヘップバーンが実際に着用したドレスや台本などを見ることができます。
ルーム8「祝福の時」
この展示で初めて知りましたが、実はティファニーは160年以上にもわたってスポーツ分野のトロフィーを制作しています。
野球、バスケットボール、テニス、アメリカンフットボールなど最高峰の勝利の証となっています。
また、ティファニーは創業以来ハリウッドスターたちがジュエリーを求める憧れのブランドとされてきました。
ここではマリリン・モンロー、フレディ・マーキュリー、ビヨンセやレディー・ガガなどが着用した写真とその作品が展示されています。
またこのルームの最後には桜の映像を左右に配置し、中央にブルーボックスに入ったリングの展示があります。
花見の季節は終わってしまいましたが、満開の桜とブルーボックスもかなり相性が良く、とても綺麗でした。
ルーム9「ダイヤモンドキングの真髄」
ダイヤモンドのクラフトマンシップとトレーサビリティの先駆者となり、ダイヤモンドキングとも称されているティファニー。
このルームではそんなティファニーならではのダイヤにフォーカスしています。
初期のものから、どのような最近のダイヤを使った作品まで、モチーフや技術の進化などの過程を見ることができます。
また、ダイヤモンド加工の職人が実際にダイヤを削って見せてくれるコーナーも用意されています。
ルーム10「ザ ティファニーダイヤモンド」
最後のルーム10では、世界最大級かつ最も愛されるイエローダイヤモンドのひとつ「ザ ティファニー ダイヤモンド」を紹介しています。
南アフリカのキンバリー鉱山で発掘された287.42カラットの原石は、鮮やかな色を際立たせるために半分以下の128.54カラットにカットされ、宝石の大きさよりも美しさを追求する姿勢と、最高のクラフトマンシップの伝統を象徴するティファニーの礎となっています。
この最新のデザインには、伝説的なデザイナーであるジャン・シュランバージェと、かつてザ ティファニー ダイヤモンドがセッティングされたバード オン ア ロックのデザインにオマージュを捧げたものとなっています。
ペンダント、ブローチとしても着用でき、合計75カラット以上のダイヤモンドと10石のピンクサファイアがあしらわれ、制作に2000時間以上かけて再構築されたそうです。
これを見るだけでもこの展覧会に来た価値があると言ってもよいかもしれませんね。
会場の外には特設のグッズショップ
会場内にないので、うっかり忘れてしまう方もいるかもしれませんが、会場の外にはグッズショップが用意されています。
今回の展覧会用に作られた、ロゴマークの入ったアイテムなど、ステーショナリー、カップにレザーアイテムなど、かなりのグッズが販売されています。
注目はデニム素材で作られたトートバッグやポーチ。どちらもお求めやすい価格なので手にとっている人が多かった印象です。
グッズショップはかなり長い列ができており、13時前くらいの段階で30分から1時間待ちでした。
また、支払いはクレジットカードのみなのでグッズを購入する方は待ち時間の考慮と,クレジットカードをお忘れずに。
「ティファニー ワンダー」に行った感想
TOKYO NODEらしい没入感のある展示方法に期待して行ったのですが、展示方法はもちろん、合計約500点もの貴重な作品が見られて、とても楽しめる内容でした。
ティファニーの歴史を知ることはもちろんですが、貴重なアーカイブ作品などがここまで一挙に見られる機会はなかなかないと思います。また、ここでしか買えないグッズもティファニーファンの方には必見です。
ということで、「ティファニー ワンダー 技と創造の187年」展の超個人的なオススメ度は…。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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