大分アート旅 前半 国東半島編 ゴームリーからチームラボまで

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大分アート旅 前半 国東半島 ゴームリーからチームラボまで アート
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九州の東に位置する大分県。その中でも国東半島は2014年に開催された「国東半島芸術祭」で設置された作品の一部はいまでも残されており、国東半島の名所となっています。

私自身まだ大分県には行ったことがなく、国東半島のほかにも「大分県立美術館 OPAM」や温泉地としても有名な別府、湯布院など興味のあるスポットが多かったので10月の週末を使って1泊2日の旅行に行ってきました。

2日間の車の走行距離は約350キロ。

本記事には実際に大分で作品を見て回ったルートや所要時間、混雑状況に感想などを、まとめたものになります。

長いので前半(この記事)は1日目の「国東半島」についてまとめています。

2日目に訪れた「別府温泉」「大分市の美術館」「湯布院」についてまとめています。

▼大分アート旅 後半はこちらから▼

国東半島のアートスポットなどはネットの記事などで多少取り扱われることはあっても、詳しい場所や所要時間がなどがわかりにくく、どのようなルートで周ったらよいか計画を立てるのが大変でした。

もし大分アート旅を検討してる方がいました、その方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

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大分空港〜レンタカー〜ランチ

大分空港〜レンタカー〜ランチ

ほぼ始発の電車に乗り成田空港へ向かいます。

航空会社は少しでも旅費を安くしたかったのでピーチを使いました。

  • 搭乗便名 ピーチ MM361
  • 出発時刻 8:45
  • 到着時刻 10:40

とりあえず飛行機は爆睡。これから長時間ドライブと山も登るかもしれないとビビっていたので体力はできるだけ温存するように努めました。

大分空港に着いたらレンタカーの送迎バスに乗り込み、車をレンタルします。

レンタカーを借りたらまずは腹ごしらえ。

空港近くの里の駅むさしにあるお食事処そらに寄りました。

大分空港〜レンタカー〜ランチ

食べログで見ると定食とかあると思ったのに、ピザしか今はやっていないということで、とりあえずピザを注文。野菜たっぷりで美味しい。

大分空港〜レンタカー〜ランチ

そして里の駅むさしで売っていたとり天とおまんじゅうを道中のおやつとして購入。トイレもここで済ませておきます。

あんまりコンビニとかもないのでおやつここで買っておいてよかった。

「首飾り」島袋道浩

「首飾り」島袋道浩

里の駅むさしを発ち、最初に向かった場所が祇園山にある島袋道浩さんの作品「首飾り」です。(里の駅むさし寄りら車で約20分)

  • 場所:祇園山
  • 住所:〒873-0513 大分県国東市国東町綱井

近くに駐車場はないので「旭日地区公民館」の駐車場に停めます。

徒歩10分ほどすると鳥居が見えてくるのでそこが目印です。

「首飾り」島袋道浩

最初Googleマップ頼りに歩いてたら、この場所をスルーして山道で迷子になりかけました。看板とか何もないので気をつけてください。

鳥居の奥に進むと門があり、閉まってるのかと思ったけど鍵はかかってなくて入れるようになっています。

「首飾り」島袋道浩

写真で伝わりにくいけど、結構急な坂道です。

また人が立ち合ってないのか蜘蛛の巣がすごい。

頂上に登るとあるのが「首飾り」。

「首飾り」島袋道浩

日本各地から運んできた石でつくられた作品。祇園山に捧げる首飾りをイメージしたそうです。

作品近くにはほこららしきものもあります。

頂上からの眺めもすごく綺麗です。

「首飾り」島袋道浩

ちなみに手すりも作品になっていて、夜になるとライトアップされるのでまた夜にそれを見に戻ってきます。

滞在時間は鳥居から往復約30分くらいでした。

「Hundred Life Houses」宮島達夫

「Hundred Life Houses」宮島達夫

次は宮島達夫さんの作品「Hundred Life Houses」。

祇園山から車で移動すること約30分の場所にあります。

  • 場所:成仏石陰遺跡
  • 住所:〒873-0535 大分県国東市国東町成仏854

こちらも駐車場らしい場所はないので成仏寺近くの空き地に駐車して作品のある成仏石陰遺跡に向かいます。

「Hundred Life Houses」宮島達夫

こちらの作品は看板もあって親切。

「Hundred Life Houses」宮島達夫

道を進むと森にたどり着きます。順路の案内通りに進むと作品が見えてきます。(成仏寺から徒歩5分くらい)

「Hundred Life Houses」宮島達夫

火山によって生まれた国東半島は、いたるところに岩場があり、古来よりその岩場に「磨崖仏(まがいぶつ)」が彫られてきました。

その磨崖仏から着想を受け、現代の磨崖仏を目指したのがこの作品。

「Hundred Life Houses」宮島達夫

縄文時代の出土品が発掘された遺跡に面した成仏地区の岸壁に、100個のデジタルカウンターを設置しています。

ここでの滞在時間は駐車場から往復20分くらいでした。

「光の水滴」「月の木」勅使川原三郎 

「光の水滴」「月の木」勅使川原三郎 

次に向かうのが並石(なめし)ダム。成仏石陰遺跡から車で約30分。

勅使川原三郎さんの作品が2つ展示されています。

  • 場所:並石ダム
  • 住所:〒879-0722 大分県豊後高田市

並石ダムグリーンランドの駐車場を使います。

Googleマップで光の水滴が登録されていますが、そこを目指していくと田んぼ(畑?)に案内されて、赤い長〜い階段を登ることになるので注意してください。(無事にダムには着けます)

「光の水滴」「月の木」勅使川原三郎 

駐車場から徒歩数分のところにあるのが「月の木」。

「光の水滴」「月の木」勅使川原三郎 

その対岸にあるのが「光の水滴」。

「光の水滴」「月の木」勅使川原三郎 

月の木から光の水滴までは徒歩10分くらい。

紅葉が綺麗だったので、作品に向かう道のりも楽しめたりします。

ここでの滞在時間は20分くらいでした。

「ANOTHER TIME XX」アントニー・ゴームリー

「ANOTHER TIME XX」アントニー・ゴームリー

次に目指すは不動山。今回私が大分アート旅に行くきっかけとなったアントニー・ゴームリーの作品「ANOTHER TIME XX」です。

個人的には国東半島のアート作品といったらこれ!というくらい象徴的な作品なんじゃないかと思っています。

  • 場所:不動山
  • 住所:〒872-1404 大分県国東市国見町

時間があれば下の方から歩いて山を登るのもよいのですが、予定詰め込みまくりの弾丸ツアーなので山頂付近の不動茶屋の駐車場まで車で行きます。

駐車場にはトイレもありますがめっちゃスズメバチがいておっかないです。

ちなみに並石ダムから車で約30分。

「ANOTHER TIME XX」アントニー・ゴームリー

駐車場からは割と本格的な山道を登ります。

「ANOTHER TIME XX」アントニー・ゴームリー

結構しんどいですが5分くらい登ると開けた場所に出て、その先に作品はあります。

「ANOTHER TIME XX」アントニー・ゴームリー

かなり危険な場所にあるので近付くときは足元を注意しましょう。

ゴームリーの作品から少し登ったところには岩場に沿うように建てられた「五辻不動尊」があります。

「ANOTHER TIME XX」アントニー・ゴームリー

駐車場まで戻り、不動茶屋内にも入ってみると、この作品にまつわるエピソードをいろいろ知ることができます。

「ANOTHER TIME XX」アントニー・ゴームリー

ここでの滞在時間は30分くらい。

私はこのあとすぐに次の作品に向かってしまいましたが、時間があれば旧千燈寺跡から奥の院まで見ていくのもよいと思います。

「説教壇」川俣正

「説教壇」川俣正

次に向かう作品は川俣正さんの「説教壇」。

車の移動時間は不動茶屋から大体25分くらい。

  • 場所:国見ふるさと展示館横の森
  • 住所:〒872-1614 大分県国東市国見町岐部541

国見ふるさと展示館の駐車場に車を停めます。看板がでている森の方に向かいます。

「説教壇」川俣正

森の中は結構傾斜もあり、ゆっくりと進みます。

「説教壇」川俣正

5分くらい道を進むと、木漏れ日を縫うように作られた作品が見えてきます。

回廊を渡ると青々とした周防灘と姫島が見えます。

「説教壇」川俣正

ここでの滞在時間は10分くらい。

「マノセ」島袋道浩

「マノセ」島袋道浩

次に向かうのは竹田津地区にある馬ノ瀬。

国見ふるさと展示館から車で20分くらい。

  • 場所:馬ノ瀬
  • 住所:〒872-1321 大分県国東市国見町竹田津

駐車場はなさそうなので路肩に車を停めます。

馬ノ瀬は干潮になると島に渡ることができる道が現れます。

この道を見渡す堤防にこの場所と深く関わるための3つのシンプルな言葉を掲げられています。

15時半くらいに着いたのですが運良く干潮の時間だったみたいで、島への道ができていました。でも島に渡らず次の場所へ。

所要時間は5分くらい。

多数の作品が見れる長崎鼻リゾートキャンプ場

多数の作品が見れる長崎鼻リゾートキャンプ場

次に向かうのは長崎鼻リゾートキャンプ場。

馬ノ背から車で15分くらい。駐車場もかなり広いです。

  • 場所:長崎鼻リゾートキャンプ場
  • 住所:〒872-1207 大分県豊後高田市見目4060

長崎鼻リゾートキャンプ場には数多くの屋外作品が展示されています。

キャンプ場入り口に作品のマップが書かれた看板がありますのでそれを参考に散策します。

多数の作品が見れる長崎鼻リゾートキャンプ場

看板にのっていない、新しい作品もチラホラ。

多数の作品が見れる長崎鼻リゾートキャンプ場

キャンプサイト内にある作品もあるので見学するのに少し気を使います。

多数の作品が見れる長崎鼻リゾートキャンプ場
多数の作品が見れる長崎鼻リゾートキャンプ場

訪れる時期によってはあたり一面ひまわりが咲いてたりするみたいです。

多数の作品が見れる長崎鼻リゾートキャンプ場

また、キャンプ場の中心あたりには「不均質な自然と人の美術館」があります。

でも陽が落ちてきたので屋外作品を見てから美術館に向かうことに。

ぐるっと一周歩くのにだいたい40分くらいかかりました。レンタサイクルがあるので利用してもいいかもしれません。

不均質な自然と人の美術館

不均質な自然と人の美術館

長崎鼻リゾートキャンプ場内にある小さな美術館です。

概要
  • 営業時間:10:00~17:00
  • 休館日:木曜日 ※12月~2月は火・水・木曜定休日(祝日は除く)
  • 住所:大分県豊後高田市見目4060(長崎鼻リゾートキャンプ場広場)
  • チケット
    • 大人(高校生以上):700円
    • 子供(中学生以下):300円

美術館は3つの展示室から構成。

■太陽と月の部屋

不均質な自然と人の美術館

■海の部屋

不均質な自然と人の美術館

■森の部屋

不均質な自然と人の美術館

たまたま他の来場者がいなかったのと、東京から来たということを伝えたら、月に数回しか見ることのできないバージョンの海の部屋のインスタレーションも見せてもらえました。

小さな美術館ですが、スタッフの方もやさしく作品説明をしてくれ、居心地もよくてついつい長居してしまいます。

滞在時間は40分くらいでした。

チームラボギャラリー真玉海岸

チームラボギャラリー真玉海岸

長崎鼻キャンプ場を出たあとは真玉海岸に向かいます。車で20分くらいの距離です。

真玉海岸には駐車場もあり、夕日が綺麗な海岸で有名です。

天気が良ければウユニ塩湖のような海面が鏡のように反射した写真が撮れるらしいのですが、私が行ったときは天気が悪くて夕日すら見えませんでした、、、。残念。

気を取り直して、すぐ近くのチームラボギャラリー真玉海岸に向かいます。

チームラボギャラリー真玉海岸
概要
  • 営業時間:13:00 – 19:00 (最終入場18:30)
  • 休館日:
    • 7月、8月:無休
    • 3月 – 6月、9月 – 11月:月曜日(祝日を除く)
    • 12月 – 2月:月曜日、火曜日、水曜日、木曜日(祝日を除く)
  • 住所:大分県豊後高田市臼野4467-3 
  • チケット
    • 一般(大学生以上): 400円
    • 小・中・高校生: 250円

こちらの施設内にも駐車場はあります。

チームラボギャラリー真玉海岸

暗い廊下を進んだ先にあるのが大きな部屋にデジタルアートが投影されています。

チームラボギャラリー真玉海岸

人の動きに反応して、花が咲くようになっています。

ここでもまさかの貸切状態。1作品のみとはいえ、チームラボの作品が独り占めできるなんて東京では考えられないですね。

部屋の真ん中Yogiboが置いてあるので腰をかけるとしばらく動けなくなる心地よさ。

チームラボギャラリー真玉海岸

長時間の移動で疲れていたのか、長いことYogiboに寄りかかってゆっくりとしてしまい、滞在時間は30分。

外に出たらもう真っ暗になってました。

「息吹」島袋道浩

「息吹」島袋道浩

次は来浦海水浴場に向かいます。チームラボギャラリー真玉海岸から車で約40分くらいです。

結構遠いのでこのタイミングで真玉海岸付近で夕飯を、と思ったのですがどこも満員では入れなかった…。

  • 場所:来浦海水浴場
  • 住所:〒872-1651 大分県国東市国東町浜

来浦海水浴場には駐車場もあり、作品説明の看板も立てられています。

海に突き出た突堤にポツンと立つ外灯。

「息吹」島袋道浩

まるで息をするかのように明滅を繰り返します。

周りは明かりも少なく、外灯が消えると真っ暗になり、点灯すると照らされる部分が明るくなり、とても不思議だけどなんかかっこいい空間。

しかもいきなりさまざまな色に点滅したりします。

点灯時間は日没から21時まで。

暗いのでなかなか上手く撮れませんでしたが、外灯をバックにいろいろな写真を撮って楽しみました。

滞在時間は30分くらい。

「光る道-階段の無い参道」島袋道浩

「光る道-階段の無い参道」島袋道浩

大分アート巡りの旅1日目を締めくくるのは、一番最初に訪れた祇園山にある作品です。来浦海水浴場から車で約30分。

昼間に登った参道の手すりが光を放っています。

こちらも、周りに明かりが少ないのでかなり遠くからでも作品を確認できます。

この付近に住んでいる人は眩しくないのだろうか…。

点灯時間は日没から22時まで。

「光る道-階段の無い参道」島袋道浩

さすがに登るのは危険だと思って門の前まで行って引き返しました。

滞在時間は駐車場からの往復20分程度でした。

別府へ向かう

せっかく大分に来たのなら、温泉に入りたいということで別府の宿をとりました。

夕飯を食いそびれたので、祇園山近くにあったファミレスの「ジョイフル」で遅めの晩ごはんをとりました。やたら大分で見かけますよね。

それから車で1時間くらいかけて別府に到着。

別府は温泉地なので箱根とか、草津とかそんな街並みを想像してたのですが、めちゃ都会で交通量も多くてびっくりしました。

宿近くの駐車場を探すのに苦労しましたが、無事にチェックインを済ませ、2日目も朝早いので風呂に入ってすぐ寝ました。

大分アート巡りの旅1日目を終えて

1日目は国東半島の作品をひたすら見て周りました。

アート作品以外の観光スポットはかなりすっ飛ばしてしまったので、もう1日かけてゆっくり見てまわるのもよいかもしれません。

日帰りで見ることもできると思いますが、息吹や光の道などの夜に見たい作品が見れないのは勿体ない気がするので個人的にはお勧めはしません。

また、ある程度予想はしていたものの、国東半島のアート作品巡りは山道やら森の中を歩くので服装は動きやすく汚れてもいいものが良いですね。足元もスニーカー必須。虫が苦手な人はちょっと夏場は厳しいかも。

コンビニなども少ないので、水分やおやつは多めに持つのをおすすめ。

最初に立ち寄った里の駅むさしでとり天とまんじゅうを買っといて正解でした。

険しい道のりが多いからこそ、人も少なく作品に集中できるのと、その作品に置かれた場所との一体感はなかなか美術館などでは味わえない良さがあります。

結構大変な1日目でしたが、国東半島のアート作品に興味のある方の参考になれば幸いです。

二日目は別府からスタートして、大分市の美術館、そして湯布院の方へ向かいます。

▼二日目についてはこちらから▼

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