今年10月に会場した虎ノ門ヒルズステーションタワーの情報発信拠点「TOKYO NODE」。その開館記念企画第二弾として「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」が開催中です。
記事にはしていませんが第一弾の「Syn : 身体感覚の新たな地平」では今までになかった新しいアート体験ができたということもあり、今回の蜷川実花展も楽しみにしていました。
映像、写真、立体展示などで構成された蜷川実花過去最大規模の体験型展覧会。映えに目が行きがちですが、TOKYO NODEでしか実現できないような見せ方・規模のインスタレーションたちが見ることができ、期待以上に楽しめました。
本記事ではTOKYO NODEで開催中の「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」について、チケットなどの概要、混雑状況や所要時間、グッズ、そして個人的な感想をまとめています。
これから行こうと思っている方の参考になればうれしいです。
展覧会の概要
会期 | 2023年12月5日(火)〜2024年2月25日(日) |
休館日 | 2024年1月1日(月)、1月2日(火) |
開館時間 | 月・水・木・日曜:10:00〜20:00 火曜:10:00〜17:00 金・土・祝前日:10:00〜21:00 ※最終入場は閉館時間の30分前まで ※祝日は10:00〜20:00 |
会場 | TOKYO NODE GALLERY A/B/C |
住所 | 東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズステーションタワー45F |
虎ノ門ヒルズステーションタワーは東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅直結。
7Fのスカイロビーから8FにあるTOKYO NODEエントランスを通り、シャトルエレベーターで45Fに一気に上がります。
ちなみに8Fのエントランスを通った場所にコインロッカー(100円返却式)があります。45Fにはコインロッカーがないので、コートや荷物を預けたい方はエレベーターで上がる前に8Fのコインロッカー利用しましょう。
チケットについて
チケットの料金は以下の通りです。
平日 | 土日祝 | |
一般 | 2,500円 | 2,800円 |
学生(大学生・高校生) | 2,000円 | 2,200円 |
子ども(中学生・小学生) | 800円 | 1,000円 |
チケットは日時指定券を導入しています。事前に公式チケットサイトより購入する必要があります。
チケットを購入するとQRコードが発行されるので、そのQRコードを受付に読み取ってもらって入場します。
入場の際はオリジナルステッカーが1枚もらえます。デザインは何種類かあるようですがランダムです。
今は購入できませんが、特典付きの前売りチケットも何種類か販売しておりました。
私はコンパクトミラー付きの前売りチケットを購入していたので、入場時にステッカーに加えてミラーもいただきました。
ちなみに当日空きがある場合は窓口・券売機にて購入することもできるようです。
写真撮影、動画撮影可能。そんなに混んでいないので撮りたい放題
会場は写真撮影、動画撮影が可能です。
私は土曜日の夕方に行きました。8Fのエレベーターも45Fの受付も特に並びはなくそこまで混んでいません。
色とりどりの花や蝶など、映え写真が撮れるのですが、人の写り込みをそこまで気にせず自由に写真が撮りたい放題でした。
常に変化していくインスタレーション作品が多いので、動画撮影できるのも嬉しかったです。
映像を使った作品が多いですが、どれも尺は短いです。一通り全部見たと思いますが、入場してから会場を出るまでの所要時間は1時間ちょっと。早い人なら30分、ゆっくり見るなら2時間くらいだと思います。
会場の様子
会場に展示されている全11作品は、すべて本展のために制作した映像インスタレーション・写真、立体展示などで構成されています。
しかも、どの作品も建築、音楽、舞台美術など各分野のプロフェッショナルらと共創。 11作品それぞれが、個展であれば主作品となるレベルで制作されながら、 展覧会として互いに連結したひとつの体験に仕上げています。
それではここから展覧会の内容を写真中心に紹介していきたいと思います。
Instagramのリールに動画でまとめてもいるのでそちらのチェックもぜひ。
まず最初の作品は<残照 Afterglow of Lives>。
いのちの力と多彩な豊かさを示すかのように色鮮やかに咲き誇る花々と、生命の終わりを表現するかのような枯れた花々が落ち、種子が散りゆく様が表現されています。
続いての作品は蜷川の代表的なモチーフでもある金魚がテーマとなっている<Unchained in Chains>。
水槽の中で生きる金魚と、現代社会という巨大なシステムの中で生きる私たちとを重ねています。
奥には写真イメージの上にネオン管で言葉を重ねた作品も展示されています。
都市の中に感じるいのちの息づかいに焦点を当てた映像作品<Breathing of Lives>。
長さは5分程度。作品の前にはベンチもあるのでしっかりと見ていけます。
赤い照明の落とされた通路を通って次の部屋に向かいます。
壁にはビル群、蝶に金魚など代表的なモチーフを写した写真が展示されています。
その赤い通路を渡った先にはTOKYO NODEの特徴でもあるドーム型の空間を生かした作品<Flashing before our eyes>があります。
金魚や都市、空など次々と映像が壁全体に映し出され、走馬灯を共に見るような体験ができます。
設置されたクッションにもたれかかるとより没入感が増してよかったです。
外には美しい街並みが見え、ガラスに映像が反射されているのを見るのもキレイでした。
一度引き返し、別の通路の先にあるのが360度が花に囲まれた空間<Intersecting Future 蝶の舞う景色>。
人と自然が調和する環境に蝶は現れるというコンセプトで展開されているそうです。
上下左右、鑑賞者の視界一面を埋めつくす花々の様子は、まるで桃源郷のようです。
この空間の中にはいくつか小部屋があります。
この<Fading into the Silence> は、造花と生花を組み合わせた空間展示を核となっています。
異なる周期で朽ちていく花々が展示され、期間中そのプロセスが写真として記録されていきます。
この小部屋に展開されているのは<瞬く光の中で In shimmering light with you>。
きらめく水面やシャボン玉などが映された、儚くも揺るぎないいのちの尊さを感じる映像作品です。
もう一つの小部屋には、蝶の写真にネオンで文字を重ねた作品<Luminous Echoes>があります。
花々で埋め尽くされた空間を抜けると、小さなクッションがいくつも床におかれ、天井にある楕円形の液晶に花々の映像が映される作品<Blooming Emotions>。
ここに映されている花々は自然の中にあるがままに咲いている花ではなく、誰かにむけて育てられた花だそう。
窓の外には東京タワーも見えて、すごい空間。ゆっくりと景色も作品も楽しめちゃいます。
次の空間は5層のスクリーンに四季の景色が投影された<胡蝶のめぐる季節 Seasons: Flight with Butterfly>。
昨年、庭園美術館での個展でも見た作品です。
まるで胡蝶の夢を見ているかのような、蝶に誘われながら四季の花々をめぐる映像体験ができる作品です。
鑑賞者の展示空間に入り込むことで作品が完成します。
最後の作品が光を主題とした<Embracing Lights>。
なんと空間デザイン監修は建築家の藤本壮介。
映像に合わせて会場の照明が変化。シンプルな演出ですがこの作品も没入感がすごかったです。
特設グッズショップでは蜷川実花グッズが多数販売
45Fには特設のグッズショップがあります。ここでしか購入できないオリジナルグッズを含む多数のアイテムを販売しています。
世界各国で活躍する FETICO、KIDILL、M A S U、TENDER PERSONとの特別コラボレーションアイテム。
その他のTシャツやフーディーなどアパレルグッズ。
カレンダーやポストカードなど色彩の美しさグッズが揃っています。
ちなみに45FのTOKYO NODE DININGや、8Fの TOKYO NODE CAFEには期間限定のコラボメニューがあるようなのでそちらもぜひチェックしてみてください。
展覧会の感想
すべて本展のために制作した映像インスタレーション・写真、立体展示などで構成された11作品が一堂に会する、蜷川実花にとって過去最大規模となる体験型展覧会。
建築、音楽、舞台美術など各分野のプロフェッショナルらと共創。 11作品それぞれが、個展であれば主作品となるレベルで制作されながら、 展覧会として互いに連結したひとつの体験に仕上げています。
TOKYO NODEの空間ならではのインスタレーションと蜷川実花の世界観がマッチしており、まさにこの展覧会でしか体験できないすばらしい内容でした。
ということで、「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」の超個人的なオススメ度は…。
★★★★☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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