この夏あたらしいミュージアムが産声を上げました。
名前は「YURAKUCHO MUSEUM(有楽町ミュージアム)」。
大小2つのギャラリースペースを持つこの施設のこけら落としを飾るのが、今回ご紹介する「可愛いだけじゃない!?ピングー展」です。
「ピングー」といえば、南極を舞台にしたクレイアニメーションのペンギン。
言葉にならない「ピングー語」と、くるくる変わる表情で世界中の子どもたちを笑わせてきたキャラクターですが、本展はその名の通り「可愛いだけじゃない」魅力を掘り下げる展覧会です。
実際の撮影で使われたクレイモデルや制作資料、身体を動かして遊べる体験型コンテンツ、そしてミニチュア写真家・田中達也さんとのコラボレーションまで、大人が観ても十分に見応えのある構成になっていました。
この記事では、会期・アクセスといった基本情報から、展示の見どころ、グッズ、混雑予想まで、行く前に知っておきたい情報をまとめています。ぜひ有楽町へのおでかけの参考にしてください。
【リンク挿入:丸の内・有楽町・銀座エリアで過去に紹介した展覧会記事があれば挿入】
展覧会の概要

基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展覧会名 | 可愛いだけじゃない!?ピングー展 |
| 会期 | 2026年7月10日(金)~2026年9月6日(日)※会期中無休 |
| 会場 | YURAKUCHO MUSEUM(東京・有楽町) |
| 住所 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号 東京国際フォーラム地下1階 |
| 開館時間 | 10:00~18:00(最終入場17:30)/土日祝、7月10日(金)、8月10日(月)~14日(金)は10:00~20:00(最終入場19:30) |
| 休館日 | なし(会期中無休) |
アクセス
- JR線:有楽町駅より徒歩1分/東京駅より徒歩5分(京葉線東京駅とはB1F地下コンコースで連絡)
- 有楽町線:有楽町駅(B1F地下コンコースにて連絡)
- 日比谷線:銀座駅より徒歩5分/日比谷駅より徒歩5分
- 千代田線:二重橋前駅より徒歩5分/日比谷駅より徒歩7分
- 丸ノ内線:銀座駅より徒歩5分
- 銀座線:銀座駅より徒歩7分/京橋駅より徒歩7分
- 三田線:日比谷駅より徒歩5分
巡回情報
有楽町での開催後、2026年11月21日(土)から2027年1月11日(月・祝)まで福岡市科学館(福岡県福岡市中央区六本松)へ巡回することが発表されています。
関東圏を逃した方は、福岡展もチェックしてみてください。
チケット
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 一般・大学生 | 2,200円(税込) |
| 中高生 | 1,650円(税込) |
| 小学生 | 550円(税込) |
| 未就学児 | 無料(保護者同伴) |
- チケットはイープラスにて販売。公式サイトのTicketページから購入可能
- 当日券はミュージアム館内のチケットカウンターでも販売(販売の有無・時間は日によって異なるため公式Xで要確認)
- 夏休み初日・お盆期間・会期最終週末にあたる7月10日(金)~12日(日)、8月8日(土)~16日(日)、9月5日(土)・6日(日)は、販売枚数に上限を設けた「日時指定制」
- 障がい者割引あり(各種障がい者手帳等の提示で本人と介助者1名まで適用)
- 学生チケット利用時は学生証の提示を求められる場合あり
- 再入場不可(展示室・ショップともに1回限り)
体験の仕方
本展には音声ガイドの設定はなく、代わりに会場のあちこちに設置された体験型コンテンツを自分のペースで巡っていくスタイルです。
話した言葉を「ピングー語」に翻訳してくれる機械や、ハンドルを回してピングーのユニークな動きを再現する仕掛けなど、見るだけでなく手を動かして楽しめる展示が中心になっています。
ピングーとは/展覧会のコンセプト
コラム:ピングー語という発明――なぜ国境を越えたのか
「ピングー」の最大の特徴は、特定の言語を持たないということ。
うなり声や身振りだけで感情を伝える“ピングー語”は、字幕翻訳の必要がないという実用上の理由だけでなく、「世界中の子どもたちが同じ映像を見て、一緒に笑うことができる」という普遍性を生み出しました。
YURAKUCHO MUSEUM館長の中山三善さんは、この国際性こそが新ミュージアムの第一弾企画にふさわしいと語っています。
「ピングー」は、スイスの映像作家オットマー・グットマンと、エリカ・ブリュガーマンの2人によって生み出されたストップモーション・アニメーションです。

1937年ドイツ生まれのグットマンは、後にスイスに移住して映像作家となった人物。人形を少しずつ動かしながら1コマずつ撮影していく手法で、1980年には原型となるテストフィルムが制作されました。
2025年で45周年という節目を迎えたことになります。
1990年以降はTVシリーズとして世界155以上の国と地域で放送され、ペンギンの男の子ピングーと、妹のピンガ、ロビたちが繰り広げるあたたかくユーモアのある物語は、世代や国境を超えて愛されてきました。
制作の裏側を知ると、印象がぐっと変わります。
約5分のエピソードを完成させるのに1か月もの時間がかかり、1日でわずか3秒分しか撮影が進まないこともあったのだとか。
会場では、そうした地道な手作業の記録――絵コンテや制作メモ、ポジフィルムなども展示されています。



グットマンは1993年、ピングー・スタジオ設立直後に56歳で亡くなりました。
撮影途中だった「ピングーの遊園地」は未完のまま残されましたが、生前からの友人だった日本人アニメーター・甲藤征史さんが招かれ、完成に至ったという逸話が紹介されています。
本展のテーマが「遊園地」に設定されている背景を知ると、会場を巡る目線も少し変わってくるはずです。
ポイント整理:ピングーの世界を知るための5つのキーワード
- ストップモーション・アニメーション:人形を1コマずつ動かして撮影する手法
- ピングー語:特定の言語に属さない、感情表現だけで伝わる独自の言葉
- オットマー・グットマン:ドイツ生まれ、スイス在住の生みの親(共同原作者エリカ・ブリュガーマン)。1993年に56歳で死去
- 45周年:1980年のテストフィルム制作から2025年で節目を迎えた
- 155以上の国と地域:1990年以降のTVシリーズ放送実績
所要時間と混雑状況

所要時間の目安
- さっと見る場合:約40分
- じっくり体験コンテンツも楽しむ場合:約1時間
- グッズショップまで堪能する場合:1時間半程度
公式FAQによれば、個人のペースにもよるものの鑑賞所要時間は約1時間が目安とされています。混雑状況によってはさらに時間がかかる場合もあるとのことです。
混雑状況

私は日曜夕方に訪れました。
日時指定制が導入されている日だったので、混んではいますが鑑賞や体験コンテンツも問題なくたのしめました。
ちなみに写真撮影、動画撮影が可能となっており、フォトスポットもいくつかあるので写真を撮りながら周るのがおすすめです。
巨大なピングーと写真が撮れるスポットや

あのトラウマシーンも再現されています。

特に注意したい時期は夏休み初日にあたる7月10日(金)~12日(日)、お盆期間の8月8日(土)~16日(日)、会期最終週末の9月5日(土)・6日(日)などです。「日時指定制」が導入されるほど混雑が見込まれる日程です。
有楽町という好立地のミュージアムで新規開館・こけら落とし展という話題性もあるため、会期後半にかけて混雑が強まる可能性があります。
狙い目の来場日を選びたい場合は、これらの日程を避けるのがおすすめです。
展覧会の様子

章立てのない体験型の構成のため、会場内の主なエリアごとにご紹介します。
クレイモデル・制作資料エリア

実際のアニメーション制作で使用された貴重なクレイモデルが、コマごとの違う表情まで作り込まれた状態でずらりと並びます。


怖がって泣き出す場面や、乗り物に大喜びする場面など、エピソードの一場面ごとに表情やポーズを微妙に変えて作られたモデルを間近で見られるのは、映像だけでは気づけない発見です。




あわせて絵コンテや制作メモ、ポジフィルム、グットマンが亡くなる直前まで書き留めていたノートなど初期スタジオの記録も展示され、ピングーがどのように生まれたのかを辿ることができます。


必見ポイント:クレイモデルは時系列に沿って並べられているため、シリーズを追うようにピングーの表現の変遷を見ていくのがおすすめです。
体験型コンテンツエリア

本展の中心となるのが、身体を動かして楽しむ体験型展示です。
テーマは大きく分けて3つ。
1つ目は「ピングー語」――自分が話した言葉をあの独特な発声に翻訳してくれる機械が置かれ、来場者は自分の声がピングー流にどう変換されるかを楽しめます。

2つ目は「動き」――ハンドルを回したり、ボタンを押したりするとクレイならではの伸び縮みする動きや変形を再現できる仕掛けが用意されています。




3つ目は「表情」――喜怒哀楽が入れ替わる展示を通して、ピングーがセリフなしにどう感情を伝えているかを体感的に学べる構成です。


会場のあちこちには「#ちっちゃいことは気にしない」「#全部顔に書いてある」といったハッシュタグ風のキャプションが添えられ、ピングーの人物像を象徴的なエピソードとともに紹介する演出も。


ピングーをあまり知らない人でも入り込みやすい見せ方になっていました。


遊園地で遊んでいるような感覚のまま、気づけば「表情」「動き」「ピングー語」というピングーの3つの魅力を一通り体験できる構成です。
フォトスポット「ピングーの家」

アニメでおなじみの「ピングーの家」をイメージしたフォトスポットも登場。
作品の世界にそのまま入り込んだような写真が撮れる、SNS映え必至のコーナーです。
田中達也コラボレーションエリア

Instagramフォロワー400万人を超えるミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんとのコラボレーションも大きな見どころです。
1981年熊本生まれの田中さんは、2011年から日常のモノを別のモノに見立てるアート「MINIATURE CALENDAR」を毎日発表し続けている作家で、「MINIATURE LIFE展 田中達也見立ての世界」は国内外での累計来場者数320万人を突破しています。
本展では、ピングーをおにぎりに見立てた作品や、卵をモチーフにした作品、セロテープのそりで釣りをするシーンなど、これまでSNSで発表してきたピングー作品3点を初展示。



さらに本展のための新作も制作され、会場で公開されています。
遊び心あふれるミニチュアの視点で「可愛いだけじゃない」ピングーの世界がどう表現されているか、じっくり見比べてみるのも楽しい時間です。
ミュージアムショップで販売されているグッズ

グッズ点数は100点超えというボリューム。ぬいぐるみからYogiboまで幅広いラインナップが揃っています。
主力商品





| 商品名 | 価格(税込) |
|---|---|
| BASICぬいぐるみ PINGU™ | 3,850円 |
| MINIぬいぐるみ(PINGU™/PINGA/ROBBY) | 各2,750円 |
| FOODマスコット PINGU™(アメリカンドッグ/ドリンクボトル/ピザ/ハンバーガー) | 各2,420円 |
| PINGU™文字 Tシャツ(S/M/L) | 各4,620円 |
| ダイカットショルダーバッグ(全身/横顔) | 各4,400円 |
| PINGU™ FUN BOOK(公式ファンブック・本展先行販売) | 定価3,300円 |
そのほかのおすすめ




- 田中達也さんとのコラボアクリルキーホルダー・クリアファイル・ポストカード(ランダム4種)
- HARIOとのコラボによるガラスネックレス(8,800円)・ガラスリング(11,000円)
- 「ピングー展オリジナルYogibo Dropブラック」(77,000円・送料込み)
- パーツを選んでカスタムできる「フレークシールバイキング」「カスタムキーボードキーホルダー」
予算別おすすめピックアップ
現地で迷ったときの参考に、予算別で整理してみました。
ちなみにすでに完売しているグッズも多数ありましたので、目当てのものが完売になっていないか公式サイトやSNSで事前に確認した方がよさそうでした。
| 予算 | おすすめ商品 |
|---|---|
| ~500円 | KVクリアファイル(495円)、ポストカード各種(330円) |
| ~1,500円 | くつした ランダム4種(1,430円)、デスクトップフィギュア ランダム8種(1,320円) |
| ~3,000円 | MINIぬいぐるみ(2,750円)、フェイスタオル(2,200円) |
| ~5,000円 | BASICぬいぐるみ(3,850円)、PINGU™文字Tシャツ(4,620円) |
| 5,000円~ | ガラスネックレス(8,800円)、パタパタクロック(8,800円) |
※商品価格はすべて税込表記です。商品は諸般の事情により予告なく変更・発売延期・中止となる場合があります。

ショップに入場するには展示室に入場する際に受け取るチケットが必要で、展示室・ショップともに再入場はできません。
会場にはPhotomaticも2台設置されていました。

まとめ・感想

こんな人におすすめ
- 子どもの頃「ピングー」を観ていた、懐かしさを感じたい人
- クレイアニメーションの制作過程やものづくりの舞台裏に興味がある人
- ミニチュア写真家・田中達也さんのファン
- 東京国際フォーラム周辺で仕事帰りや休日にふらっと立ち寄れるスポットを探している人
- SNS映えするフォトスポットを求めている人
チケット代(一般2,200円)にグッズ購入分を加えると、1人あたりの予算目安は3,000円〜5,000円程度。お気に入りのグッズを1〜2点じっくり選ぶくらいの心づもりで訪れるのがちょうど良さそうです。
感想
有楽町という都心の一等地に、こけら落としからこれだけ体験型コンテンツの充実した展覧会がオープンしたことに、まず驚かされました。
単なる懐かしキャラクター展にとどまらず、クレイモデルという「手作りの痕跡」をしっかり見せる構成になっている点が印象的です。
ということで「可愛いだけじゃない!?ピングー展」の超個人的なオススメ度は…。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
会期は2026年9月6日(日)まで。
福岡市科学館への巡回も決まっているので、有楽町での鑑賞を逃してしまった方は福岡展もチェックしてみてください。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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(※記事作成時の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください)
関連リンク
- 可愛いだけじゃない!?ピングー展 公式サイト:https://pingu-exhibit26.jp/
- YURAKUCHO MUSEUM 公式サイト:https://yurakuchomuseum.jp/
- ピングー(PINGU)公式ウェブサイト:https://www.pingu.jp/


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