東京都現代美術館の開館30周年を祝う壮大な展覧会、「日常のコレオ」。
普段見過ごしがちな、私たちの“日常”という場をユニークな視点で再構築する試みがここにあります。
アーティストたちが描き出す、振付ならぬ“コレオグラフィー”——目に見えぬ社会の力が私たちの行為を動かし、またその枠を破る創造の息吹に出会える展覧会です。
本記事では「日常のコレオ」展について、アクセスやチケットなどの概要、どういう作品が展示されているのか、所要時間や混雑状況、そして個人的な感想をまとめています。
展覧会の概要
会期 | 2025年8月23日(土)~11月24日(月・振替休日) |
開館時間 | 10:00~18:00 ※8月・9月の金曜日は21:00まで延長 |
休館日 | 月曜(ただし9/15、10/13、11/3、11/24は開館)、9/16、10/14、11/4 |
入場料 | 大人2,100円、大学・65歳以上1,100円、高・中学生500円、小学生以下無料 |
会場 | 東京都現代美術館 |
住所 | 〒135-0022 東京都江東区三好4丁目1−1 |
所要時間に混雑状況

私は展覧会開始直後の土曜日の午前中に行きました。
会場はそこまで混雑しておらず、快適に作品鑑賞ができます。
写真撮影は一部作品を除いて可能となっておりますが、動画撮影は禁止です。

私が入場してから退場までの所要時間は1時間くらいでした。
映像作品が多いのでちゃんと全て見ると3時間くらいは必要そうでした。
展覧会の構成と見どころ
展覧会タイトルの「コレオ」とは「コレオグラフィー(振付)」の略で、社会や制度、文化によって無意識に「踊らされる」、そしてそこから、自分なりの振付を打ち立てる—そうした行為全体を指しています。
つまり、日常というステージに潜む支配の構造と、そこに潜む創造的な抵抗を照らし出す展覧会とも言えます。
展覧会にはアジアを中心に15以上の国・地域から約30組のアーティストが参加。家庭、都市空間(ムンバイや沖縄)、制度的空間(美術館)といったさまざまなコンテクストでの「身振り」に着目し、主体性の変容可能性を探ります。
それではここから写真中心にどんな作品が展示されているのか紹介していきます。
会場最初にあるのはサム・メッツの作品。

ジョナタス・デ・アンドラーデ。


佐々木健の作品。刺繍がされているように見えますが、全て絵画です。


この畳ももちろん絵画。


ジュリア・サリセティアティ&アリ・“ジムゲッド”・センディの作品。

ライス・ブリューイング・シスターズ・クラブ。

シュビギ・ラオの映像作品。

FAMEME。



ジョナタス・デ・アンドラーデ。

CAMP。

佐々木健


大和楓。


新海覚雄

シルパ・グプタ

ピナリー・サンピタック

トランスフィールドスタジオ


黒田菜月

バクダパン・フード・スタディ・グループ

パフォーマンスとワークショップの重視

本展の特徴は、「展示」の枠を超えて、パフォーマンスやワークショップが作品と密に結びついている点。
たとえば、トランスフィールドスタジオ、FAMEME、檜皮一彦、ライス・ブリューイング・シスターズ・クラブ、大和楓、植村真らによるライブ的なパフォーマンスや参加型ワークショップが随時開催されています。
展覧会に行った感想

「日常のコレオ」は、美術館という空間に、私たちの日々に潜む制度や習慣の「振付」を見つめ直し、それ自体を創造的に揺らす勇気をくれる展覧会です。絵画や映像、パフォーマンスを横断しながら、多層的な視点で“日常”を照らすインスタレーション群は、新たな身体表現と対話の場を提示しています。
静かに考え、身体で感じ、時に共に踊るように回遊したくなる—そんな体験が、あなたを待っているはずです。
ということで、「日常のコレオ」展の超個人的なオススメ度は…。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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