東京・上野の国立西洋美術館で「モネ 睡蓮のとき」が開催中です。
フランスの印象派を代表する画家であるクロード・モネの晩年に焦点を当て、モネが追求した「睡蓮」シリーズの作品を中心に紹介。
フランスのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開となる重要作品を多数含む約50点が来日し、日本各地に所蔵される作品も加え、70点近い作品が集う日本では過去最大規模の「睡蓮」が集う貴重な機会となっています。
本記事では国立西洋美術館で開催中の「モネ 睡蓮のとき」について、チケットや音声ガイドなどの概要、写真撮影の可否、所要時間や混雑状況、注目のオリジナルグッズ、そして個人的な感想をまとめています。
これから行こうと検討している方の参考になれば幸いです。
展覧会の概要
展覧会タイトル | モネ 睡蓮のとき |
会期 | 2024年10月5日(土)〜2025年2月11日(火・祝) |
開館時間 | 9:30〜17:30 ※金・土曜は21:00まで ※入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日、10月15日(火)、11月5日(火)、12月28日(土)〜2025年1月1日(水・祝)、1月14日(火) ※ただし10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)、2025年1月13日(月・祝)、2月10日(月)、2月11日(火・祝)は開館 |
会場 | 国立西洋美術館 |
住所 | 〒110−0007 東京都台東区上野公園7−7 |
チケット(観覧料)について
観覧料は以下の通りです。
- 一般:2,300円
- 大学生:1,400円
- 高校生:1,000円
- 中学生以下:無料
チケットは当日窓口で購入できますが、人気の展覧会のためチケットを購入するために窓口で並ぶ可能性も高いです。
ですので事前にオンラインで購入しておいたほうがよいでしょう。
オンラインで購入する場合は手数料がかからない公式オンラインチケットサイトでの購入がおすすめです。
音声ガイドについて
「モネ 睡蓮のとき」には有料の音声ガイドも用意されております。
ナビゲーターは展覧会のアンバサダー「石田ゆりこ」さんが務めています。
収録時間は約30分。解説件数は16件、そしてボーナストラックが4つの合計20件ものコンテンツが収録されています。
音声ガイドは機器レンタルのみの用意で、当日会場にてレンタル料を支払いして利用できます。
価格は650円。現金以外にもクレジットカード、交通系ICカード決済が利用できますが、モバイル決済は使えないのでご注意を。
ちなみに会場はかなり混雑していて、作品の横に用意されている解説が読みにくかったため、音声ガイドがとても便利でした。
写真撮影は一部エリアのみ可能
本展は1章から4章、そしてエピローグによって構成されています。
写真撮影に関しては3章のみ可能となっています。
※フラッシュ撮影、動画撮影、自撮り棒や三脚使用不可
混雑状況、所要時間について
私は展覧会初日のお昼過ぎに国立西洋美術館に着きました。
雨だから空いているかなと思ったら、美術館の外に行列ができるくらい大盛況しており、当日券を購入するのにもかなり並びが出来ていました。
私は前売り券を買っていたのでそのまま美術館の中に入っていきますしたが、美術館の中にもかなりの列ができていて、入場まで数分かかりました。
チケットを見せて会場入り口まで進むと、フォトスポットが用意されています。
ちなみに音声ガイドはこちらのエリアで借りれます。
また、後ろの休憩スペースには約5分の「モネ 水の庭」という映像が流されています。
会場内に入ると、もちろん大混雑。ここまで混んでいる展覧会は久々です。
とはいえ進みはそこまで遅くないのでそこまでストレスなく鑑賞できます。
入場してから退場するまでの所要時間は1時間半程度。
作品数は67点でそこまで多くないため、空いていたら1時間前後で見れる量だと思います。
ちなみに特設のグッズショップに入るのにも並ぶ必要があり、外に行列ができています。
グッズをじっくり見たいという方は時間を少し多めに計算しておいたほうが良さそうでした。
展覧会の様子
4つの章とエピローグによって構成されています。
第1章「セーヌ河から睡蓮の池」では、セーヌ河の風景やロンドンの水景を描いた作品から、睡蓮をテーマとした連作を展示。
第2章「水と花々と装飾」では装飾がの構想に焦点を当てています。
第3章「大装飾画への道」では、晩年に取り組んだ大装飾画に関連する作品を展示。
ここだけ写真撮影可能エリアとなっているので、後ほど具体的に展示されていた作品を紹介していきます。
第4章「交響する色彩」では大装飾画の制作と並行して描かれた小型の連作群を紹介。
エピローグ「さかさまの世界」ではしだれ柳を描いた2点の睡蓮の作品を紹介しています。
それではここから第3章で展示されている作品についてご紹介していきます。
楕円形に作られた部屋を囲むように睡蓮の池を描いた大型作品が展示されています。
これはオランジュリー美術館の空間を再現しているようです。
水面に雲が反映されているものや
柳が反映されているものなど、睡蓮以外のモティーフにも注目。
混雑していなかったらとても没入感のある鑑賞体験ができそうでした。
また、ここにはモネが生前唯一売却を認めた4メートル以上の巨大作品<睡蓮、柳の反映>も展示されています。
この作品は上部の大半が欠損した状態で再発見されています。
今年の企画展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?―国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」で竹村京さんが作品に活用していたのも記憶に新しいです。
今回この空間に欠損前の状態を想像させるような類似作品が並べることで、欠損前の状態を想像できるようになっているのも面白いと思いました。
見逃せない展覧会グッズ
本展ではグッズでもモネにひたってもらえるように、「五感でひたるモネ」をコンセプトに展覧会グッズを企画。
見る、聴く、香る、食べる、触れるといった切り口にした、さまざまなグッズが販売されていました。
もちろん、図録をはじめ、Tシャツやトートバッグなどのアパレル、ペンやクリアファイルなどの定番アイテムから、高品質な複製がなども多数販売されています。
個人的に気になったのは<睡蓮>のデザインを落とし込んだコンバースのオールスターですかね。
しかし、前述したようにグッズショップに入場するためにも並ぶ必要があります。
グッズをじっくり見て買いたいというかたは時間に余裕をもったスケジュールを立てて行ったほうが良さそうでした。
いくつかのグッズはオンラインで紹介され、購入もできます。事前にチェックしておくのもおすすめです。
「モネ 睡蓮のとき」に行った感想
これまでさまざまな場所でモネの作品を見たり、企画展に行ったりしてきましたが「睡蓮の池」にここまでフォーカスした展覧会に行ったのは初めてでした。
個人的にはモネと言ったら睡蓮と思っているくらい睡蓮シリーズが好きなので、ここまでたくさんの睡蓮の作品が見れる展覧会はとても楽しめました。
ただし、人気の展覧会なのでゆっくり作品を見るなら平日に行ったり、朝一番に行ったりと、混雑する時間を避けるのが良いかもしれません。
ということで、「モネ 睡蓮のとき」の超個人的なオススメ度は…。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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