「ATAMI ART GRANT 2022」熱海を巡るオフィシャルバスツアーに参加してきました

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アート
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熱海の街を舞台に若手アーティストが集結する芸術祭「ATAMI ART GRANT 2022(アタミアートグランド2022)」が開催中です。

ATAMI ART GRANT 2022のテーマは「渦 ‒ Spiral ATAMI」。人々の夢や思い、エネルギーが渦巻く街、熱海に50組のアーティストの作品が集います。

今回は新しい試みとしてオフィシャルバスツアー「ATAMI des BUS ART Tours(アタミデスバスアートツアー)」を運行。

各会場が離れていて車がないと会場を回るのが大変そうだなとちょうど思っていたところでした。

バスに乗っているだけで主要な会場が回れ、しかもバスの中でも映像作品やサウンド作品があったり、お土産も付いてると言うのに惹かれ、ツアーに参加してきました。

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ATAMI des BUS ART Toursとは

アートに興味のあるお客様を多く熱海にご案内するため<新宿発-熱海行>のバスを運行。

熱海各所に点在する「ATAMI ART GRANT 2022」で製作された作品を熱海の見どころやオススメのスポットと合わせてガイド付きで巡ります。ツアーにはイベントパスポートだけでなく、うれしいお土産までついてきます。

東京-熱海の片道となっているので、日程や予算の都合がつけば、その日は熱海に泊まるのも良いですね。

概要

バスツアータイトルATAMI des BUS ART Tours
日程11月5日(土)、11日(金)、12日(土)、19日(土)、25日(金)、26日(土)1日1回 全6回開催
旅行代金9,800円
旅程表新宿駅西口工学院前~海老名サービスエリア(休憩)~熱海(薬膳喫茶gekiyaku/アート鑑賞)・・(徒歩移動)・・熱海(来宮神社/アート鑑賞)~熱海(熱海魚市場・起雲閣/アート鑑賞)~熱海(HOTEL ACAO/15:45到着予定/アート鑑賞)~熱海(HOTEL ACAO/17:00解散予定)
食事条件朝食:なし 昼食:なし 夕食:なし
参加人数各回定員43名

バスツアーの参加には事前予約が必要です。

予約は東海バストラベルのサイトからできます。

<<東海バストラベルサイトはこちらから>>

新宿西口集合

「ATAMI ART GRANT 2022」熱海を巡るオフィシャルバスツアーに参加してきました

前日にリマインドのメールが届き、新宿西口の工学院前で10:45集合。

購入時に送られてくるメールに添付されているPDFのチケットをスタッフの方に見せて、バスに乗り込みます。

バスの座席は決まっていて、指定の席に座ります。

席にはバスツアーのしおり。

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参加アーティストvugのイラストがかわいい。

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あとはパスポート。会場ごとにGoogleマップのQRコードが付いていてツアーに参加しなくても便利そう。

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ATAMI ART GRANTのフライヤー、ACAOのマップが入っていました。

それとバスツアーのアンケート用紙が置かれています。

これを最後に書いて提出すると、お土産と引き換えになります。

実行委員の方がコンシェルジュとなりバスツアーのガイドに。

私が参加したのはバスツアーの初回で、ご本人もバスツアーのガイドは初めてとおっしゃっていました。

「ATAMI ART GRANT 2022」の概要、注意事項などのご説明を受けたのち。熱海に向けていよいよ出発です。

バスで熱海へ移動(11:00)

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バスが出発すると、バス内のモニターにNTsKiの映像作品が流れます。

NTsKiは京都出身のアーティスト、ミュージシャン。

優しくもどこか不気味さの漂うボーカルと多様な音楽性が混在するトラックを制作しシームレスに活動しています。

アートワークやMVにおけるスタイリング、ディレクション、編集までを自ら担当しており、2021年には美術手帖が選ぶ2020年代を切り開くニューカマー・アーティストに選出されています。

バスガイドに扮した姿で熱海の由来、人魚伝説などの話を聞いてから、30分間、NTsKiのミュージアムビデオを鑑賞します。

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ACAOにも作品が展示されているので楽しみです。

海老名サービスエリアで休憩(12:45〜13:00)

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この日は道が混んでいたので少し遅れて海老名サービスエリアに到着。

ここで約20分間の休憩です。

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海老名サービスエリアといったら、メロンパン。

一個300円。ふわふわで美味しい。

バス内は飲食可能なので、お昼は海老名サービスエリアで買うか、最初の目的地である「薬膳喫茶gekiyaku」でテイクアウトできます。

海老名サービスエリアを出るタイミングで購入希望者はメニューに正の字を書いていきます。

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どれも1つ500円。せっかくなのでお粥(トリ)と中華パオ、そして杏仁豆腐西風(プルプル)を頼んでおきます。

海老名サービスエリアを出るとバスの中で小松千倫のサウンド作品を鑑賞します。

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何かの会話が聞こえてきたり、聞こえてこなかったり、途切れたりと不思議な作品。

作品の鑑賞時間は40分ほど。

道は相変わらず渋滞していて、ここからあと30分くらい。

今日は熱海の花火大会とかぶっているらしく、それも影響してそうですね。

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コンシェルジュが小田原の海をバックにカラオケ大会。

歌は松田聖子の青い珊瑚礁。こんなサービスもしてくれるなんて!

カラオケでバス内が温まったところで、GROUPという建築コレクティブの映像作品<浴室の手入れRepair of a Bathroom>を2本鑑賞。

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お風呂場だけが解体されずに残されていて、ここに建てられていた家はどんなものだったのか、どんな人が住んでいたのかを考え、当時の生活をジェスチャーと音で再現。

大体10分くらい。

もう一本はその残された浴室を元に、その家、そしてその家のあった熱海についてリサーチした内容をまとめた映像作品。

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こちらも10分しないくらいでした。

これから向かう場所にこの作品で見た浴室があるということで作品への繋がりができ、とてもいいよかったです。

薬膳喫茶gekiyaku(15:00)

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熱海の山道をバスが登り、最初の会場が「薬膳喫茶gekiyaku」です。

ここに先程映像で見た浴室があります。

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浴室の下には、間取りをイメージした四角い区切りが入れられています。

作品を見終えたら、テイクアウトで注文したフードを受け取ります。

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代金は現金だけでなくPayPayで支払うこともできます。

店内もおしゃれで可愛かったです。

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ちなみに薬膳喫茶の隣にある施設は合宿所yutorie。

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シンプルでモダンな部屋が窓から見えて、泊まるには良さそうですね。

次の会場である来宮神社へは徒歩で移動します。かなり急な坂なので、ヒールの人は辛そうでした。

パオを食べながら移動。

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肉まんのような生地に豚肉や野菜などがサンドされていて美味しかったです。

滞在時間は15分くらいでした。

来宮神社(15:25)

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薬膳喫茶gekiyakuから下り坂を歩いて10分ほどで来宮神社に着きます。

ここは30分くらい自由時間として、神社内を各自散策していきます。

来宮神社には竹久直樹さんの写真の作品<谷エルス牙>と

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中島崇さんのテープを使ったインスタレーション作品<recess 3>が展示されています。

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縁結びでも有名だから赤いテープなんですかね?

アート作品以外にも、国指定天然記念物に選定されているご神木「大楠」も必見です。

少し時間があったのでイスに座ってテイクアウトしたフードをいただきます。

パオに付いていたワンタンスープ。

お粥。

杏仁豆腐。

どれもとっても美味しい!!お腹が空いていたのであっという間に完食してしまいました。

男性には量が足りないかもしれないけどおすすめです。

再びバスに乗り込むと、竹久さんの作品と解説が載ったシートが配られていました。

熱海の海沿いを自転車で走っていると、昨年、熱海で発生した土砂災害の残土を処理する工事重機などの機械音が山に反響して聞こえることがあるそうです。

熱海に響くそのようなこだまを契機として、「楠の木霊」を祀る来宮神社で、取捨選択と編集の集積である「撮影」と「伊豆の山の谺(こだま)」とを重ね合わせて展開させたそうです。

バスで10分ほど移動し、次は熱海の魚市場に向かいます。

熱海魚市場(16:00)

今でも使われている熱海魚市場が次の会場。

ここでは大野光一さんの<遠くにみえる、何もみえない>という絵画作品が展開されています。

黄金町バザールなどでも大野さんの作品を見たことがありますが、顔をモチーフとした作品で、顔の皮膚のなかにある魂が垣間見れるような絵画作品が並んでいます。

魚市場ならではの小物や色合いとマッチしてますね。

集会場の中にも作品が展開。

滞在時間は10分くらい。

一通り見終えたら徒歩で趙雲閣へ向かいます。

起雲閣(16:10)

魚市場から歩いてすぐの場所にある起雲閣。

1918年に別荘として築かれ、熱海の三大別荘と賞賛された名邸が基となっています。

1947年に旅館として生まれ変わると、熱海を代表する宿として日本を代表する文豪たちにも愛されてきました。

日本家屋の美しさをとどめる本館と離れ、日本・中国・欧州などの装飾、様式を融合させた独特の雰囲気を持つ洋館からなり、施設自体がアート作品のようでした。

その起雲閣の企画展示室には高木彩圭さんの<無声の詩>が展示されています。

写真、映像、絵画などが組み合わされています。

奥と手前でそれぞれ対になった作品で、起雲閣やここを訪れた文豪たちから着想を得ているようです。

ここでの滞在時間は30分くらい。

ATAMI ART GRANT作品以外にも建築や庭園など見どころが多くて面白かったです。

再びバスに乗り込み、最後の目的地「HOTEL ACAO(ホテルアカオ)」に向かいます。

バスの中ではNTsKiのバスツアーの締めとなる映像作品が流れます。

バスツアーのアンケート用紙をこのタイミングで書いておきます。

HOTEL ACAO(17:05)

アカオに着いたらここでツアーは終了。

自由にホテル内の作品を鑑賞していきます。

受付でバス内で記入したバスツアーのアンケートを提出し、入館証を受け取ります。

それではHOTEL ACAO ANNEX(ニューアカオ館)に進みます。

ちなみにアカオの閉館時間は18時までなのですが、だいぶツアーの時間が押してしまっていたこともあり、延長してくれていました。

急いで見なきゃいけないと思っていたので、すごい嬉しい対応です。関係者の皆様、ありがとうございます。

アカオはATAMI ART GRANTのメイン会場というだけあり、作品がかなり多いので各フロアの様子を写真でご紹介するだけにしておきます。

15F

通路にはHIRO TANAKAさんの作品、宮北裕美さんの作品。

宮北さんの窓に展示されているテープのドローイング作品などは暗くてもう見にくくなってしまってますね。

来宮神社にもあった中島さんの作品も通路にありました。(暗くて写真にうまく撮れなかった・・)

Hashed Al Lamikiの作品。

ここから見える熱海の夜景も綺麗です。

Lucas Dupuyの作品。

森貴之さんの作品。

思わず「あ!かっこいい!」と言ってしまいます。

17F

巨大な「ぴえん」は松田将英さんの作品。

先日の六本木アートナイトでもミッドタウン内で見ましたが、上下潰れててこっちの方がぴえん感が出てて好きです。

こちらはCMTK(森千裕×金氏徹平)の作品。

そこらへんに転がってる、誰かの忘れ物かのようなバッグも飯川雄大さんの作品。

<ベリーヘビーバッグ>という作品名の通り、めっちゃ重いんです。

この作品は後ほど別の場所で映像作品を見ることができるDaniel Campbell × Laure Julien × Kana Kittyの作品。

意外と見落としがちですが、外からは「ニューアカオ」のネオンサインが見れる作品もあります。

これは小金沢健人さんの作品<ニュー ア>。

17時から24時の間はニューアカオの文字が点灯します。

また暗くて探すのに苦労しましたが、ここにも中島崇さんの作品があります。

14F

細野幸太郎さんの作品。

ブルーシートの中には映像作品が流れています。

ニミュさんの作品。

部屋が暗くて、より不気味な感じに。

高橋銑さんの作品。

藤生恭平さんの作品。

Bady Dalloulの作品。

BIRDMANの作品。

Daniel Campbell × Laure Julien × Kana Kittyの作品。

インペリアルスイートルームには丹羽優太×KEITA MARUYAMAの作品。

12F

インペリアルスイートルームは2階層のメゾネット構造となっており、下のフロアは12Fと繋がっており布施琳太郎さんの作品が展示されています。

こちらは別の部屋にあるShaikha Al Ketbiの作品。

7F

島田清夏さんの作品。

Gali Sharfの作品。

封筒とペン、切手が置かれており、指定の宛先に封筒を送ることができます。

せっかくなので自宅に送っておきました。

NTsKiの作品。

まったく同じ部屋が2つあると思ったら、片方の部屋は写真から人魚がいなくなっています。

ARIKAさんの作品。

小畑亮平さんの作品。

あとはStanding Ovationアーカイブルームがありますが真っ暗だったので写真は撮らず。

6F

6Fは全体が冨安由真さんの作品空間に。

以前14FのインペリアルスイートルームにあったVR作品も体験できます。

ほかには映像、絵画作品などが追加されていました。

夜で人も少ない時間帯だったので冨安さんの作品ならではの不穏な気配がより増していて、よかったです。

2F

やんばる・いってみ隊!(金島隆弘×佐々木真純×杉本裕一)の作品。卓球ができます。

藤倉麻子さんの作品。

添田奈那さんの作品。

MANTLEの作品。

メインダイニング錦にはLayman Gargashの作品。

暗いですが、これはこれで雰囲気バッチリ。

外には岸祐真さんの作品があるようですが、暗くてこちらは見えず。

RFへの階段には藤田クレアさんの作品。

RFにも出れるのですが、真っ暗で作品は見えないので諦めました。

小金沢健人さんの作品。

森山泰地さんの作品。

1F

saiwai research and design agencyの作品。

うまく撮れなかったけど吉田山さんの作品もありました。

1Fにも冨安由真さんの作品があるのですが、暗くてもう見えず。

バスの中でみたGROUPの映像作品。

田中勘太郎さんの作品。

全作品鑑賞するのに1時間半くらい。

バスツアーのお土産について

アカオで受付に戻ったら、入館証を返却してバスツアーのお土産を受け取ります。

お土産にはアーティストとコラボレーションした熱海ビールか

同じくアーティストとコラボレーションした延命堂の温泉まんじゅうから選べます。

私は温泉まんじゅうを選びました。抹茶と煎茶付き。

アカオからは熱海駅までの無料の送迎バスが出ているので、それに乗って熱海駅へ帰りました。

「アタミデスバスアートツアー」の感想

新宿からバスに乗ってるだけで「ATAMI ART GRANT 2022(アタミアートグランド2022)」の主要会場を巡れるオフィシャルバスツアー。

アカオ以外は作品解説も聞けて、何よりもバスに乗っているだけでいいという楽ちんスタイルなので、車を持っていなかったり、狭くて勾配の激しい熱海の山道を運転したくないという方などには良いかも知れません。

渋滞のせいでかなりスケジュールは押していましたが、予定していた作品は全て見れ、しかも遅い時間のおかげで空いててゆっくり見てれので逆に良かったです。

お土産の温泉まんじゅうも食べましたが、とても美味しかったです。

ちなみに日帰りで私は帰りましたが、1泊して「アタミアートグランド2022」の作品を全制覇するのもよかったかもしれません。

定員数は少ないのでもし興味を持っていただいた人はお早めに予約することをおすすめします。

ということで「アタミデスバスアートツアー」の超個人的なオススメ度は…。

★★★★☆

あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。

これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。

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