本州最北端の県「青森」。青森といったらりんごや新鮮な魚介類などの美味しい食や、ねぶた祭りなどをイメージされる方も多いかもしれませんが、実はアートもアツいんです。
とはいえ、私自身もまだ青森には行ったことがなかったので、6月の週末を利用して1泊2日の旅行に行ってきました。
青森県立美術館に十和田市現代美術館といった人気の美術館などに加え、世界文化遺産にも登録された三内丸山遺跡。そしてちゃっかり青森の食も堪能できる濃い2日間となりました。
本記事は実際に青森の美術館などを回ったルートや所要時間、混雑状況に感想などを、まとめたものになります。
青森の美術館はネットの記事などそれぞれ取り扱われることはありますが、どれだけ移動に時間がかかったり、滞在時間はどれくらいを想定していたらよいのかがわからなかったので、計画を立てるのが大変でした。
この記事では目安の移動時間や滞在時間、そしてこうしたらよかったなという私の反省も残しています。
もし青森アート旅を検討してる方がいました、その方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
東京(羽田空港)から青森空港へ
東京から青森への移動手段は「車」「高速バス」「新幹線」「飛行機」があります。短い滞在日数なのであまり移動に時間を使いたくないと思い、今回は「飛行機」を選択。
青森には青森空港と三沢空港の2つの空港があります。
どちらを選んでもそんなに差はないのかもしれないですが少しだけチケットの安かった青森空港にしました。
ちなみにどちらの空港も航空会社はJALのみとなります。
- JAL141便
- 東京(羽田) 7:30発
- 青森 8:45着
1時間ちょっとで着くのでかなり楽ちんです。
着いたらレンタカーの事前に予約をしたレンタカーを受け取りにいきます。
空港から徒歩で数分の場所にあるレンタカーターミナルに各レンタカー会社がまとまっているのも楽でした。
レンタカーの手続きをして、9時ちょうどくらい。
青森アート巡りの旅の最初は青森県立美術館に向かいます。
青森県立美術館
9:30に青森県立美術館に到着しました。移動時間はだいたい空港から30分くらいです。
青森県立美術館の概要
隣接する三内丸山遺跡の発掘現場から着想を得て建築家の青木淳が設計。常設展では棟方志功や奈良美智をはじめとする個性豊かな郷土作家の作品を鑑賞することができます。
巨匠・シャガールの描いたバレエ「アレコ」の舞台背景画や、奈良美智の「あおもり犬」は必見。
名称 | 青森県立美術館 |
休館日 | 毎月第2、第4月曜日 (祝日の場合は翌日)、年末年始 |
開館時間 | 9:30~17:00 |
入場料(常設展) | 一般:510円 大学生・高校生:300円 中学生・小学生:100円 |
写真撮影 | 可(一部不可) |
所要時間目安 | 1時間〜2時間 |
住所 | 青森県青森市安田字近野185 ※JR新青森駅から車で約10分 ※青森駅、青森空港から車で約20分 |
普通車が350台停められるほどの広さの駐車場が無料で利用できます。
私が行ったときは巡回してきた庵野秀明展が開催していました。開館まもない時間でしたが、この企画展目当ての来場で結構混んでいる印象。
美術館の設計はルイ・ヴィトン建築で知られる青木淳。発掘現場の壕のように地面が幾何学的に切り込まれ、縄文とモダンが見事に融合しています。
入口には暗くなると青く光る木をたくさん並べたシンボルマークで「青森」が表現されています。昼間しか見れてませんが、夜は綺麗そうですね。
このシンボルマークもですが、サインなどはアートディレクター・菊地敦己によるもの。
フォントやピクトなど統制されたデザインがかわいくて注目です。
常設展(コレクション展)のチケットを購入し、エレベーターで地下の展示室へ移動します。
いきなり登場するのが「アレコホール」という巨匠・シャガールの描いたバレエ「アレコ」の巨大な舞台背景画が展示された部屋。
とにかく巨大で圧倒されます。
アレコホールを抜けると奈良美智の作品が展示されているエリアに。
もっと終盤かなと思っていたあおもり犬も窓越しにいきなり登場します。
別のルートで屋外に出て直接見ることもできますが、それは後ほど。
青森県出身だけあって奈良さんの展示作品数はかなりのもの。これだけでも見に行く価値がありますね。
コレクション展ではそのほかにも青森県を代表するアーティストの作品が多数展示されています。
青森の自然に魅せられ北国の光と風が織りなす四季を彩り豊かなガラス作品にうつしとった石井康治。
青森を代表する世界的な版画家、棟方志功。
青秀祐×大森記詩の特別企画展。
工藤甲人に佐野ぬいなど、コレクション展をみるだけでもかなりボリュームがあって楽しめます。
コレクション展を見終え、アレコホールまで戻ると、アンケートを回答すると記念品がもらえるというので回答。紙でもWEBで答えてもOKです。
記念品は青森県立美術館の外観を写したポストカードでした。
続いて一旦外に出てあおもり犬をより近くで見にいきます。
ところどころに案内が出てるので迷うことはないはず。
青秀祐の作品の後ろを通って
階段を降りて
ご対面。
窓越しでも迫力がありましたが、近づくとよりすごい。
ついついいろんな角度から撮影したくなります。
続いて、少し離れた場所にある八角形をした煉瓦の建造物「八角堂」という場所に向かいます。
ちょこんと天井からはみ出てます。
八角堂の中にも奈良美智の立体作品<Miss Forest/森の子>が展示されています。
こちらも6メートルの大きさ。全体が撮りきれません。
そのほかにもミュージアムショップやカフェ「4匹の猫」などといった施設もあります。
ミュージアムショップで注目はあおもり犬の貯金箱。
ミュージアムショップは撮影禁止なので画像はありませんが、ソフビのフィギュアみたいで大きさも家に飾るにはちょうどよく、値段も5000円前後とお手頃です。
カフェ「4匹の猫」も今回は時間がなくて利用しませんでしたが、八角堂を見渡すことができる開放的な空間で、地元の食材を活かした軽食やスイーツを楽しめるそうです。
滞在時間は1時間半くらい。開館まもない時間に行ったのですが、それなりに人は入っていました。
次はすぐ近くにある三内丸山遺跡に向かいます。
三内丸山遺跡
青森県立美術館の隣に位置する三内丸山遺跡。青森県立美術館から歩いてもいけますが、車があれば駐車場にまた戻ってくる手間が発生しちゃうので車で移動した方が楽だと思います。
三内丸山遺跡の概要
三内丸山遺跡は日本最大級の縄文集落跡で国の特別史跡にも指定されています。
当時の竪穴住居跡や大人や子どものお墓、貯蔵穴など生活の跡が次々と発見され、重要文化財に指定された出土遺物は2,000点近くにもなります。
現在は、竪穴式住居や大型掘立柱建物を復元した遺跡が見学できます。
また併設する「縄文時遊館」では展示施設・さんまるミュージアム
発掘した土器の接合や復元をする整理作業室
ショップ、レストランなどが入っており一日中楽しれる青森の代表的な観光スポットとなっております。
名称 | 三内丸山遺跡 |
休館日 | 毎月第4月曜日(祝日の場合は翌日)、12/30~1/1 |
開館時間 | 9:00~17:00(GW、6/1~9/30は18:00まで) ※入場は閉館の30分前まで |
入場料(常設展※遺跡を含む) | 一般:410円 大学生・高校生:200円 中学生以下:無料 |
写真撮影 | 可 |
所要時間目安 | 1時間〜3時間 |
住所 | 青森県青森市大字三内字丸山305 ※JR新青森駅から車で約10分 ※青森駅、青森空港から車で約20分 |
無料の駐車場があり、所有台数500台とかなり広いです。
ちなみに入場料は青森県立美術館のチケット半券を見せるとちょっとだけ割引されます。※当日のみ有効
- 一般:410円→330円
- 高校生・大学生など:200円→160円
「縄文時遊館」では時期によって特別展が開催されておりますが、特別展の観覧料は別途料金がかかるそうです。
時間がないので遺跡とさんまるミュージアムをさくっと鑑賞。
流石に青森の観光名所となっているのでそれなりに混んでいました。
個人的にはそこまで期待していなかったけど、結構楽しめました。子供を連れて行ったら喜びそうな場所ですね。
滞在時間は約1時間。
ランチは蔵八で海鮮丼
ランチは蔵八という居酒屋で。
三内丸山遺跡から徒歩10分くらいでいけますが、10台くらい停められる駐車場もあるので車で移動。
12時ちょうどだったので店内は混んでいましたが、すぐに席に案内してもらえました。
私が注文したのは海鮮丼。
結構具沢山。しかも新鮮。もちろん美味い。これで1180円は安い。
妻は銀たらのカマ焼き定食。ぷりっとした身がたっぷりついていて美味しい。970円。
冬場(10〜2月まで)は「鱈づくし定食」が人気のようで、その時期になったらまた来て食べたくなりました。
店員さんも親しみやすく、とてもいい店でした。
- 蔵八の住所:〒038-0032 青森県青森市里見1丁目14−1
弘前れんが倉庫美術館
お腹を満たした後は弘前方面まで移動します。
弘前れんが倉庫美術館までの移動時間はだいたい1半時間くらいでした。
弘前れんが倉庫美術館の概要
「弘前れんが倉庫美術館」は酒造工場として建設された吉野町煉瓦倉庫を「記憶の継承」をコンセプトに改修した美術館です。
弘前市出身のアーティスト・奈良美智の作品をはじめ、国内外の先進的なアートを紹介するとともに弘前そして東北地域の歴史、文化と向き合う同時代の作品を収集・展示されています。
名称 | 弘前れんが倉庫美術館 |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始 |
開館時間 | 9:00〜17:00 |
入場料 | 展覧会により異なります |
写真撮影 | 可 ※展覧会により異なります |
所要時間目安 | 1〜2時間 |
住所 | 青森県弘前市吉野町2-1 ・弘前駅から徒歩約20分 ・弘前駅から弘南バス、「土手町十文字」下車徒歩約4分 ・東北自動車道大鰐弘前ICから車で25分 |
弘前れんが倉庫美術館には駐車場がなく、美術館から100mくらいの位置にある有料の駐車場(三井のリパーク)を利用しました。
ちなみに駐車券を持って行くと、美術館の観覧料が2名まで100円引きになります。
この煉瓦造りの建物が弘前れんが倉庫美術館です。右がミュージアム、左がカフェやショップが入っている棟になるので早速ミュージアム棟の方に入ります。
入り口に入るとすぐに奈良美智さんの<A to Z Memorial Dog>がお出迎え。
制作風景の動画も近くで流れています。
他にもエントランスには「ジャン=ミシェル・オトニエル」の<エデンの結び目>が展示されています。
りんごからインスピレーションを得て作られたそうです。
受付で企画展のチケットを購入。チケットを購入するとシールを貰うので、見えるところにしっかりと貼ります。
大巻伸嗣 地平線のゆくえ
私が訪れたタイミングでは企画展「大巻伸嗣 地平線のゆくえ」が開催していました。
空間全体をダイナミックに変容させ、観る人を異世界に誘うような幻想的なインスタレーション作品やパブリックアートを数多く手がけています。
あいちトリエンナーレで作品を拝見したのが記憶に新しかったですが、今回の企画展は期待以上でした。
特に海辺の波のイメージから着想したという<Liminal Air Space-Time: 事象の地平線>には時間を忘れて見入ってしまいました。
その他にも木が林立する暗い森のなかで、キツツキの声を聞くような作品<KODAMA>。
世界地図を修正液で描いた<Flotage>の上をゆっくりと回転する<Liminal Air -core- 天 IWAKI>と<Liminal Air -core- 地 IWAKI>。
あいちで見たのと同じような岩絵具を使って床一面に描かれた<Echoes Infinity -trail->など見所満載。
これだけ見に行っても良いと思えるくらい個人的には感動した展覧会でした。会場内は空いていて作品とじっくり向き合えるのも良かったです。
大巻さんの作品を見終えた先のミュージアム棟の2階にはライブラリーがあります。
こちらでは美術関連の図書、展覧会カタログ、地元弘前をはじめ郷土関連の図書を収容しており、自由に閲覧することができます。
カフェ&ショップ
ミュージアム棟のとなりの棟にはカフェとミュージアムショップがあります。
カフェ「BRICK」ではワンプレートランチやデザートなど、気軽に食べられるカフェメニューに、青森県の食材をつかったメイン料理など、本格的なレストランとしても楽しめます。
また、元々酒造工場だったこともありお酒も楽しめます。特に青森県内で生産されたりんごのお酒「シードル」が人気のようでした。
ミュージアムショップ「HIROSAKI MOCA」では美術館オリジナルのグッズをはじめ、国内外のアーティスト関連グッズや地元弘前ならではの商品が販売されていました。
せっかくなのでカフェ休憩していきました。
りんごの形をしたアップルパイとアイスコーヒー。
滞在時間はカフェ休憩含めて1時間半くらいでした。土曜日の昼間なのに結構空いていたのが意外でした。
国際芸術センター青森
弘前れんが倉庫美術館を出たらまた青森空港方面へ。青森公立大学国際芸術センターに向かいます。移動時間は車で1時間半くらい。
国際芸術センター青森の概要
八甲田山麓の自然の中に溶けこむように、建築家の安藤忠雄が「見えない建築」をテーマに設計した「国際芸術センター青森」。
さまざまな展覧会が行われる展示棟や自然光の差し込みが美しい四季のアーケードをはじめとした安藤忠雄建築と、屋外に展示された約20点もの作品を、森の中を散策しながら楽しめます。
名称 | 国際芸術センター青森 |
休館日 | 年末年始(12月29日~1月3日) 及び大学入学試験に関わる日程 |
開館時間 | 9:00~19:00 (展覧会:10:00~18:00) |
入場料 | 無料 |
写真撮影 | 可(展覧会により異なる場合があります) |
所要時間目安 | 1〜2時間 |
住所 | 青森県青森市合子沢字山崎152-6 ・JR青森駅からJRバスまたは青森市営バスにて「モヤヒルズ」または「青森公立大学行」乗車 「青森公立大学」下車(約40分) ・東北自動車道青森中央I.Cから約5km ・青森空港から車で約20分 |
駐車場は青森公立大学のを利用。広くて駐車場料金は無料です。
入り口のコンクリートの壁。
この雰囲気でピンとくる人もいるかもしれませんが、前述したように設計は「安藤忠雄」さんです。
入り口から続く「四季のアーケード」。
木漏れ日が格子状の影を作り出して、とてもきれいです。
暗くなるとライトが灯るらしいので時間に余裕がある人は暗い時間に訪れるのもよいかも。
アーケードを通った先には馬蹄型の展示棟が見えてきます。
中央は水に囲まれたテラス席があったり、ステージもあります。
ライブラリやテラス席でゆっくりとしている人もいました。
私が訪れたときにはこの展示棟では「発現する布-オセアニアの造形と福本繁樹/福本潮子」が開催していました。もちろん無料で見れます。
施設周辺には屋外作品も多数展示されており、自然豊かな森を散策しながら作品観賞が楽しめます。
滞在時間は1時間程度。時間がなかったので見るのを諦めた屋外作品もありました。ちゃんと全作品を見るなら2時間確保するのがおすすめです。
基本空いていますが、四季のアーケードを目当てに写真を撮りにきている人が多そうです。
到着した16時ごろは全く人がいなかったですが、帰りの17時前には三脚を持った人がいっぱいいました。四季のアーケードを人がいない状態で写真を撮るのは時間帯や運次第かも。
星野リゾート青森屋に宿泊
今回宿泊したのは「星野リゾート青森屋」です。
国際芸術センターから車で1時間半弱。山道を長い距離走るので結構疲れました。
星野リゾート青森屋の概要
三沢駅や三沢空港からの無料送迎バスもあるそうです。
チェックインをして部屋に。
ツインルーム。広くはないけど清潔でとても過ごしやすいつくり。
晩御飯は20:00から。少し時間があるので、館内着にの作務衣に着替えて施設を散策しなが、先にお風呂に入ります。
エントランスのある2Fには宿泊者が使えるラウンジもあります。
囲炉裏があったり、コーヒーやお茶が飲めたりとここでゆっくりするのも良さそうでした。
1Fの広場はお土産屋をはじめ、さまざまなアクティビティが用意されています。
有名なリンゴジュースの出る蛇口。
15〜20時まで飲み放題。さわやかな甘みで何杯でも飲めてしまいそう。
無数の金魚型をした灯りが飾り付けられた通路はとても綺麗です。
着物のレンタルがあったり、りんご飴が売っていたり、ホタテ釣りなんかもあり、縁日のような楽しみ方ができるようです。
歯ブラシなどのアメニティは部屋に設置されていないので、このアメニティバーから必要な分を取っていきます。
また、ゆっくりと過ごす時間がある方は施設内にある広大な面積の公園を散歩するのもおすすめ。
自然を肌で感じれるだけでなく、足湯があったり、馬車に乗れたりビアテラスで地ビールが楽しめたりします。
2つの大浴場「浮湯」「元湯」
星野リゾート青森屋では2つの大浴場が楽しめます。
1つ目は青森屋の1Fにある「浮湯」。
流石に写真は撮れないですが、露天風呂が最高です。
湯船が広い池に張り出し、水に浮かんでいるような形状をしており、まるで広い池の中に浸かっているような感覚になります。
また、奥には小さな滝が流れて、水面に映り込む庭園の美しい景色が眺められます。
もうひとつが徒歩10分くらいのところにある「元湯」。
ロビーから無料の送迎バスもでています。こちらは日帰り入浴もできるそう。
湯治場を彷彿とさせる昭和レトロのお風呂。
早朝に入るのがおすすめということで私も朝食前に入ってきました。
朝日が窓から差し込んで、光が湯船に反射し、とても幻想的でした。
浮湯と少し泉質が異なるようで、よりトロッとしたいいお湯でした。
ビュッフェ形式の食堂「のれそれ食堂」
夕食・朝食は割烹着姿のかっちゃ(お母さん)が笑顔でお出向かえするビュッフェレストラン「のれそれ食堂」。
ホタテやマグロなど新鮮な海鮮や、せんべい汁などの郷土料理が好きなだけ選べて食べ放題。
夕食は焼きたてのステーキや、揚げたての天ぷらなどがあり、朝食はご飯の上にマグロやホタテ、甘エビなど自分の好きなだけ海鮮具材をのせてどんぶりがつくれたりと、メニューが豊富なだけでなくかなり豪華。
旅館のビュッフェはあまり美味しくないというイメージだったのですが、本当にここの料理はどれも美味しくてついつい食べすぎてしまいます。
みちのく祭りや
星野リゾート青森屋では祭りの熱気を感じるショー「みちのく祭りや」が毎晩21時から開催されています。
青森の情景と、青森人の祭りにかける思いを描くオリジナルのショーとなっており、青森で人気のねぶた祭りなどの熱気を肌で感じることができます。
有料ですが、青森の祭りについて知れたり、美しいねぶたが見れたり、鑑賞者も一部参加できたりととても楽しめる内容なので青森屋に泊まるならぜひ観てみてください。
チェックアウト
星野リゾート青森屋のチェックアウトは12時までなのですが、8:30にチェックアウト。
十和田市現代美術館の開館時間に合わせて出発します。
ちょっと勿体無い泊まり方をしたんじゃないかと反省。本当にご飯も美味しく、色々楽しめるアクティビティも充実しているいい宿だったので、もし次青森屋に泊まるのであればもっと早くにチェックインして、ゆっくりしたいです。
逆に美術館巡りメインなら青森市や十和田市周辺の安いホテルでもよかったかなとも思ってます。
十和田市現代美術館
星野リゾート青森屋から車で30分ほどで到着。
十和田市現代美術の概要
十和田市現代美術館は「アートを通した新しい体験を提供する開かれた施設」として2008年に開館。設計は建築家・西沢立衛です。
展示室それぞれが「アートのための家」として独立し、まるで美術館自体がひとつの街のようになっています。
また、いくつかの展示室は官庁街通りから見られるようにしており、街に対して展示されたようなアート作品として楽しむこともできます。
名称 | 十和田市美術館 |
休館日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日) 年末年始 |
開館時間 | 9:00 – 17:00(最終入館 16:30) |
入場料 | 一般:1800円 高校生以下:無料 |
写真撮影 | 可 ※企画展によっては不可の場合もあり |
所有時間目安 | 1〜3時間 |
住所 | 青森県十和田市西二番町10-9 ・JR八戸駅より車で約40分 ・JR七戸十和田駅より車で約20分 |
十和田市現代美術館にも駐車場がありませんが、美術館から徒歩2分の十和田市西二番町駐車を使えばチケット購入時に無料駐車券がもらえます。
十和田市西二番町駐車の住所
青森県十和田市西二番町8
駐車場から十和田市現代美術館に向かっていると、たくさんの屋外作品に出会い自然とテンションが上がります。
美術館の向かいのアート広場にある作品を見てるだけでもかなり楽しいです。
残念ながら私の行ったタイミングではいくつかの作品がメンテナンス中で幕がかかっていて見れませんでした。
美術館のある官庁街通りや、近くの商店街にも作品が点在しているので時間があればぜひ全作品制覇してみてください。
作品は広範囲に点在しているので、全部見るとそれなりに時間が必要です。
屋外作品を充分楽しんだので早速館内に入っていきます。
エントランスにも早速作品が。
チケットを自販機で購入し、受付でチケットを見せるときに無料駐車券を受け取ります。
常設作品のパンフレットには作品解説がしっかり書かれています。
ちなみに無料の音声ガイドもありました。機器を借りても、自身のスマートフォンでも聴けるのですが、パンフレットと同じ内容ということであえて借りなくても良さそうでした。
よくよく調べると公式サイトでも同じ解説を見ることができます。
館内は大小さまざまな展示室が通路で繋がっておりら時には外に出たりとまるで迷路のような作り。
思わないところに作品があるのも、宝探しをしているみたいで楽しいです。
そして、展示されている作品はずっと前から見たかったものから、
初めて知ったけどとても感動した作品もあり
現代アート好きにはたまらない美術館なんじゃないかなと思いました。
しかも全作品撮影可能。思い出に、記録に写真を撮れるのも嬉しいですね。
一部作品は混雑時は撮影不可となっていましたが、9時開館直後は日曜でもほぼ貸切状態でした。
絶対混むと思っていたらレアンドロ・エルリッヒの作品も貸切状態。
企画展も楽しめる
常設展示作品のほか、私が訪れた時は企画展は「百瀬文 口を寄せる」がやっていました。
映像やパフォーマンスなどを用いてセクシャリティやジェンダーへの問題を追求。一見ややこしそうな題材ですが共感しやすい作品でこちらも面白かったです。
カフェ&ショップ「cube」
りんごの木をモチーフとしたポール・モリソンの壁画が描かれている建物がカフェ&ショップ「cube」。
中に入ると、床はマイケル・リンの絵画が描かれています。
こちらのショップでは美術館オリジナルのグッズや十和田ならではの工芸品、地元産品などが売られています。
カフェも併設されており、地元の美味しく健康的な食を提供。
青森スペシャルスイーツという福田菓子舗のアップルパイとりんごのジェラートのセットを注文。りんごのジェラートがさわやかな甘みでとても美味しかったです。
その後、まだ見てなかった屋外作品を全て見て駐車場へ戻りました。
滞在時間は2時間半。朝一番の時間帯の美術館は空いててとても楽しめました。帰りのお昼前くらいの時間帯は混み始めてましたのでゆっくり作品鑑賞するのであれば朝一がおすすめです。
八戸市美術館(行けなかった)
本当なら最後に十和田市現代美術館から車で45分くらいの位置にある八戸市美術館にも行く予定だったのですが、時間が足りず断念。
十和田市現代美術館を満喫しすぎました。飛行機の時間を一本遅らせればよかった、、、。
せっかくなので概要だけ紹介しておきます。
八戸市美術館の概要
青森県八戸市の中心街に2021年11月リニューアルオープンしたばかりの八戸市美術館。
「種を蒔き、人を育み、100年後の八戸を創造する美術館~出会いと学びのアートファーム~」をテーマに、美術館の枠を越え、八戸のまちにはみ出していくような取り組みが行われていきます。
設計は西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体によるもの。約17メートルの天井高を持つジャイアントルームをはじめ、美術館のようで、美術館じゃない、行くたびに新たな発見がありそうな、自由な発想がたくさん詰まった施設となっています。
名称 | 八戸市美術館 |
休館日 | 火曜日(祝日の場合はその翌日) 年末年始 |
開館時間 | 10:00〜19:00 |
入場料 | 展覧会ごとに異なる |
住所 | 青森県八戸市大字番町10-4 ・本八戸駅下車から徒歩約10分 |
車で行く場合は専用の駐車場がないので、近くの有料駐車場を使用とのことです。
一泊二日で十分楽しめる青森アート旅行
十和田市現代美術館を出た後、約2時間かけて青森空港に戻り、15:25発のフライトで羽田に着いたのは16:40。
かなり詰め込んだスケジュールだったので、帰りはもっと遅いフライトにしたら星野リゾート青森屋での滞在時間をより楽しめたし、八戸市美術館にも行けたのでちょっとだけ後悔しています。
とはいえ初めて訪れた青森のアートスポットはどこも予想以上に楽しめました。青森の自然や、その環境に合わせて作られた施設にマッチした作品は、まさにここでしか見られない特別なものだと思います。
青森の食も十分堪能できたし、そんなにまだ注目されていないスポットなので比較的混んでいなくてゆっくり見て回れるのもポイント。
とにかく今回の青森旅行は行って良かったし、とても満足しています。
もし青森アート旅を検討してる方や、国内でどこか一泊旅行を考えている方がいました、その方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
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