「黄金町バザール2021 サイドバイサイドの作り方」に行ってきました。
横浜・⻩⾦町を舞台に2008年から毎年開催しているアートフェスティバルの「黄金町バザール」。
私にとっては秋の恒例行事で、観に行くようになって今年で12回目になります。
独特な雰囲気を持つ街「黄金町」を、マップ片手に散歩、いや、探検しながらアート作品を鑑賞していくのが楽しくて毎年参加しています。
本記事はそんな私が実際に「黄金町バザール2021 サイドバイサイドの作り方」に行ってきた感想、チケットや周り方、注目印象に残ったアーティストや作品などをまとめたものになります。
黄金町バザールとは
「⻩⾦町バザール」は横浜・⻩⾦町を舞台に2008年から毎年開催しているアートフェスティバルです。
黄金町では「アートによるまちづくり」の一環として、アーティストがまちに滞在して作品を制作する「AIR (Artist in Residence)」を展開しています。
黄金町バザール2021は、公募、推薦により選出したゲストアーティスト12組、黄金町AIR参加アーティスト29組が、黄金町の街を舞台に制作と作品展示を行います。
元々黄金町という街は、元々違法な風俗営業を行う店が並んでいたエリアでしたが、平成17年に違法風俗店舗は一斉摘発。
以降、地域住民、小学校PTA、警察、行政、大学、企業、アーティスト、NPO等が「安全・安心のまち」を目指し当地区のまちづくりに参加していており、その活動の一つが「黄金町バザール」です。
かつては売春宿が建ち並んでいた場所は、今ではアーティストのアトリエなどに活用。
徐々にそんな暗い過去があったということがわからないくらいに街並みは変化してきていますが、黄金町バザールで作品が展示されている場所はそういう過去を彷彿とさせるところも少なくありません。
そんな独特の街の雰囲気自体もアート作品として楽しめるのが黄金町バザールの魅力の一つなのではないかなと個人的には思っています。
また、街中には黄金町バザールの作品以外にも著名なアーティストの作品が置かれていたりします。
そんな作品を探したりするのも楽しみの一つであります。
開催概要
タイトル | 黄金町バザール2021 -サイドバイサイドの作り方 |
会期 | 2021年10月1日(金)〜10月31日(日) |
会場 | 京急線日ノ出町駅・⻩金町駅間の高架下スタジオ/周辺のスタジオ/地域商店/屋外空地ほか |
開場時間 | 11:00〜19:00 |
休場日 | 月曜日 |
鑑賞料金 | 1,000円 (会期中有効のフリーパス) ※高校生以下無料 ※障害者⼿帳をお持ちの⽅と同伴者1名は無料 |
黄金町バザール2021の作品鑑賞には、「バザールパス」の購入が必要です。バザールパスは会期中に何度でも入場できるフリーパスです。
購入方法は黄金町バザール2021インフォメーションで購入するか、オンライン上で事前に購入(Peatix)するか、京急百貨店(6階総合サービスカウンター)で事前購入するかの3つ。
オンラインで事前購入だと100円お得になるので、私はオンラインで購入しました。
黄金町バザールの周り方、所要時間は
まずはバザールパスを購入(または受け取る)ためにインフォメーションに向かいます。
2021年は京急線日ノ出町駅から徒歩3分の日ノ出スタジオか、京急線黄金町駅から徒歩3分の黄金スタジオになります。
私は毎年日ノ出町駅から攻める派なので今年も日ノ出スタジオのインフォメーションに向かいます。
チケットを購入(オンラインで事前購入は名前を伝える)すると、地図と作品一覧が載っているバザールパスと、リストバンドを付けてもらいます。
リストバンドは日によって色が違うみたいでした。
インフォメーションにもマップが設置されていて、こんな感じ。
京急線の線路に沿って黄金町に向かいながら作品を見ていきました。
所要時間は途中カフェ休憩を挟んでも大体3時間くらい。結構歩くので歩きやすい靴推奨です。(その日の歩行距離を見てみたら10キロも歩いていました、、、)
黄金町バザール2021の作品を紹介
作品数がかなり多いので写真中心でさらっとご紹介します。
インフォメーションのある日ノ出スタジオには作品が二つ。
黄金町アートブックバザール内と
ギャラリー内にある三ツ山一志さんの彫刻作品。
なんと三ツ山さんの作品「ねこ観音」が黄金町エリアの屋内外の空間14ヶ所に展示されていることを知ります。
またまた宝探し要素が高くなります。
日ノ出スタジオ前に流れる大岡川にかかる旭橋にも作品が。
橋を渡り、少し離れたところにある松井ビルには宮内由梨さんの作品が展示されているのですが、あいにく調整中のため見れませんでした。
気を取り直し、大岡川沿いのStudio YUSUIには水辺荘の作品。
その裏手には東地雄一郎さんとstudio soの作品。
京急線の高架下スペースにも作品があります。
地域防犯拠点ステップ・スリーの中には3作品。
この辺の建物の特徴である急な階段を登ると、黄金町バザールに来たんだなという気持ちになります。
ちなみにステップ・スリーにネコ観音の14体がどこにあるのかがわかるマップがあるので、全ネコ観音を制覇したい方は必見です。マップみないと見つけるのは結構大変だと思います。
1の1スタジオにはオーウェン・ラオさんの作品が展示されています。
かいだん広場を挟んだ向かい側にあるハツネウイングにはまずスザンヌ・ムーニーさんの作品
小さな部屋の中に安部寿紗さん、神田茉莉乃さん、平山好哉さん3名の作品
そしてSUZUKIMIさんの作品
少し離れた部屋には照沼敦朗さんの作品が展示されています。
高架下スタジオSite-D集会場の脇を進んでいるとある初音21には岡田光生さんの作品。
さらに進んだGALA Houseにはジョナがミラボの作品。
高架下スタジオSite-Aギャラリーにも5名のアーティストの作品があります。
また貴重なトイレ休憩エリアでもありますので、不安だったらここでトイレに寄って置くことをおすすめします。
ギャラリー出てすぐの初音スタジオには近あづきさんの作品。
地域防犯拠点ステップ・ツーは増山士郎さんの作品。
一蘭のようなおひとり様スタイルで黙食を楽しめる作品になってます。ここでランチやお茶休憩をするのもいいですね。
毎回こんなところに作品あるの?と驚く山本アパート。
山本アパート内には3名のアーティストの作品が展示されています。
12フィートの木材を持って歩くという山本千愛さんの作品。
湿布の袋に日記が書かれているのですが、なかなか面白くて読み込んでしまいます。
八番館横には吉本直紀さんの作品
16時になるとプロジェクションマッピングが始まり、また雰囲気が変わります。
もう一つのインフォメーション黄金スタジオ。ちょっと疲れたのでコーヒー休憩します。
期間中の土曜日はコーヒータローが営業。この日は暑かったのでアイスコーヒーを注文。おやつ付き。日曜はホットサンド屋さんがやってるらしいです。
八番館には4名のアーティストの作品。
八番館の裏にはワン・ヤオイーさんの映像作品。
こっちで合ってるのかな?と不安になりそうなところにあります。
八番館を抜けた先にあるミニギャラリーにはラルフ・ルムブレスさんとチェ・ヨンファンさんの作品。
再び大岡川沿いに移動すると、太田橋と末吉橋の間にラギル・ドウィ・プトラさんの作品が展示されています。
太田橋付近にある黄金ミニレジデンスにもラギル・ドウィ・プトラさんの作品の制作過程を記録したドキュメントの展示と、今回一番好きだったトモトシさんの作品が展示されています。
黄金ミニレジデンスから少し歩くと黄金町駅に。
日ノ出スタジオからここまでの所要時間は大体3時間くらいでした。
だいぶ作品説明端折ってしまいましたが、少しでも雰囲気を感じて貰えたらうれしいです。
おまけ。おすすめのランチ
私は毎年黄金町バザールに行くときは、日ノ出町駅周辺でランチしてから行きます。
日ノ出町は横浜随一の飲み屋街「野毛」からも近く、安くて美味しいお店もたくさんあるんです。
個人的におすすめは
台湾料理の「第一亭」と洋食屋の「ミツワグリル」
この日は第一亭が長蛇の列だったのでミツワグリルにお邪魔しました。
Bランチ。なんとこれで610円。コスパ高し!
ちなみに黄金町バザールのバザールパスには街のお店で使える300円クーポンがついていますので、クーポンが使えるお店でランチやお茶をするのもおすすめです。
黄金町バザール2021の感想
黄金町の独特な街の雰囲気を感じながら、さまざまなアーティストの作品を見ることができる黄金町バザール。
闇の歴史を抱えた街や建物の中に展示された作品を、宝探しのような感覚で見つけていくのも個人的には好きで、季節的にも外に出るのにちょうど良いので、散歩ついでに気軽に楽しめるイベントです。
また、街の雰囲気のせいか、ちょっとダークな作品が多いように感じるので、そういう作品が好きな人にはおすすめです。
ということで、「黄金町バザール2021」の超個人的なオススメ度は・・・。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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