麻布台ヒルズギャラリーで「ポケモン×工芸展ー美とわざの大発見-」が開催中。
さまざまな工芸素材と高度な技法を駆使してポケモンの世界に挑むこの展覧会。
人間国宝から若手まで20名のアーティストが、全力でポケモンに向き合った約80点の作品を展示しています。
昨年金沢の国立工芸館でスタートし、ロサンゼルスや滋賀などの開催を経て、ついに東京へ巡回してきた注目の展覧会です。
本記事では「ポケモン×工芸展ー美とわざの大発見-」について、チケットなどの概要、所要時間や混雑状況、販売されているグッズ、そして個人的な感想をまとめています。
これから行こうと検討している方の参考になれば幸いです。
展覧会の概要
会期 | 前期:2024年11月1日(金)〜2024年12月25日(水) 後期:2024年12月26日(木)〜2025年2月2日(日) |
開館時間 | 月火水木日 10:00〜19:00 金土および祝前日 10:00〜20:00 ※最終入館は閉館時間の30分前 |
休館日 | 2024年12月31日(火) |
会場 | 麻布台ヒルズ ギャラリー |
住所 | 〒105-0001 港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階 |
本展は前期と後期に分かれており、一部展示替えがあるようです。
麻布台ヒルズギャラリーカフェのコラボメニューも前期と後期で変わるので前期後期共に行くという方も多いかもしれませんね。
入場料・チケットについて
チケットの価格は以下になります。
会期中前売 | 当日窓口 | |
一般 | 1,600円 | 1,800円 |
専門・大学生 | 1,400円 | 1,600円 |
高校生・中学生 | 1,100円 | 1,300円 |
4歳〜小学生 | 400円 | 600円 |
チケットは当日窓口で購入するよりも、事前にオンラインサイトで前売り券を購入しておく方がお得です。
人気の展覧会なので当日券が完売しているなんてこともあります。
前売り券は日時指定制となりますので、希望の日の中から30分ごとの枠を選んで購入します。
公式サイトなら手数料もかからず、お手持ちのスマートフォンでQRコードを表示するだけなので発券の必要もありませんのでおすすめです。
混雑状況・所要時間について
私は祝日の12:00〜12:30の枠に行きました。
当日券は完売していたので、この枠はフルで埋まっていたのだと思います。
12:15くらいに会場に着いたのですが、入場までの待ちはなくすんなり入れました。
会場内はそれなりに人はいるものの、鑑賞のストレスになることなくじっくり見れました。
会場内は2つの映像作品を除き写真撮影が可能でした。
じっくり見ても所要時間は1時間しないくらいでした。
ちなみに会場内にトイレはないので、会場入り口付近のトイレで済ませておくのが良さそうです。
ロッカーもギャラリー利用者用のものが同じフロアにあります。
展覧会の様子
若手から人間国宝まで、現代日本の工芸を代表する20名のアーティストがポケモンをテーマに工芸の多種多様な素材と技法で作品を制作。
今まで見たことのないポケモン、今まで見たことのない工芸品たちが展示されております。
実際にアーティストごとにどんな作品が展示されていたか、写真を中心にご紹介していきます。
吉田泰一郎
イーブイとその進化形3匹を銅を使って表現。
新作のミューツーも大迫力でした。
福田亨
木象嵌を用いた作品。一般的には平面構造で行うこの技法を立体造形として展開。
アゲハントの羽の表現も見事ですね。
今井完眞
本展のキービジュアルにも使用されているフシギバナ。
実物は見たことがないポケモンでも、表面の凹凸などかなりリアルにイメージして具現化されているのではないでしょうか。
葉山有樹
遠目にみるとキレイな柄のツボなのですがよく見ると・・・
ポケモンが細かく描かれています。その数は500匹を超えるそうです。
満田晴穂
金属を素材とし、実物同様に各パーツを動かせる置物「自在置物」の技術を継承する第一人者である満田さんの作品。
須藤玲子
黄色いレースの帯が無数に天井からぶら下がっていますが、よく見ると・・・
ピカチュウになっています。
新實広記
インスタレーションを多く発表する新實さん。つららおとしが挑戦のテーマのようです。
水泡がとてもキレイです。
田中信行
ポケモンの技「かげうち」をテーマにした漆黒のモチーフ。
城間栄市
沖縄で行われる紅型と言われる型染を用いています。
池本一三
ガラス質の顔料をノズルによって吹き付ける「エナメル描法」による表現を長年にわたり追求。
池本さんが実際にプレイした中で選んだポケモンたちとの冒険が綴られています。
池田晃将
目に見えないことを表現手段として選んだのが螺鈿。
夜光貝やアワビ貝、蝶貝などの真珠層を研ぎ出して板状に加工し、漆で接着する装飾法です。
林茂樹
自身の作品が国や文化、世代を超えた世界共通言語となることを理想に掲げてきた林さんが作り出したのは身体をぴったりと覆い、優れた性能を予感させる数々の装備を身に纏ったトレーナー像。
坪島悠貴
パーツを動かすと異なるモチーフに変わる「可変金物」の技法を用いてココガラとアーマーガア2匹のポケモンを共生させています。
桑田卓郎
ピカチュウをモチーフにカップを制作。
美濃という窯業地の知識と経験を結集させています。
水橋さおり
友禅染の幾つもある工程の中で、特に模様部分に色を挿す友禅の技法を用いた作品。
メリープとモコモコが大集結しています。
田口義明
漆の魅力を最大限に活かすべく、髹漆と蒔絵・螺鈿といった技法を用いて制作。
桂盛仁
彫金で人間国宝に認定された桂さん。
こちらは赤銅をボディとするブラッキー金具たち。
小宮康義
江戸小紋の技法を用いた作品。
ものすごくミニマムで遠く色無地と見たものが、近づけば驚きの充実の模様世界が広がります。
桝本佳子
器からポケモンが飛び出し、あるいはポケモンが器を切り取った、エネルギッシュでユーモアに満ちた作品群。
植葉香澄
モチーフに選ばれたポケモンたちの全身には余すところなく、色も形もとりどりの紋様を纏っています。
アーティストの作品も一部購入可能
今回参加している作家の池田晃将と桑田卓郎の作品を、抽選販売しています。
一点ずつ制作した特別な作品を手に入れるチャンスなので、気になった方はエントリーしてみてはいかがでしょうか。
作家ごとに抽選時期を分けての応募を予定しているので、詳しくは公式サイトをご覧になってみてください。
特設のショップのオリジナルグッズも見逃せない
会場の外にはなりますが、麻布台ヒルズ内には特設のグッズショップもオープンしております。
ショップに入場するには展覧会チケットの提示が必要になるので、ご注意ください。
図録をはじめ、タオル、キーホルダー、アパレル、マグカップ、ポストカード、マスキングテープなどの展覧会定番グッズに加えて
展覧会出店作家関連グッズなどここでしか買えないアイテムが目白押しです。
また、工芸展限定のピカチュウぬいぐるみも見逃せません。
特に出店作家関連グッズは数が少ないものもありそうなので欲しい人はお早めに。
麻布台ヒルズギャラリーカフェでは限定メニューも
特設のグッズショップ隣には、麻布台ヒルズギャラリーカフェがあります。
そこでは展覧会期間中には限定のメニューが販売されています。テイクアウトできるのも嬉しいですね。
しかも展覧会の前期、後期によって限定メニューも変わるようなので、ファンの方は必見です。
麻布台ヒルズを巡るスタンプラリーでステッカーが貰える
本展の開催を記念して、麻布台ヒルズの中で楽しめるスタンプラリーが同時に行われています。
参加の方法としては特設のグッズショップ横のスペースをはじめとした場所にてスタンプラリーの台紙を受け取ります。
そして、麻布台ヒルズ内にある全6箇所にスタンプが設置されているので台紙に押していきます。
全て集まったら、その台紙を提示すると今回の展覧会の公式ビジュアルを使用した、ホログラムステッカーがもらえます。
スタンプの設置せれている場所はとても回りやすい位置にあり、麻布台ヒルズを散策するのにもちょうどよかったです。
詳しくは麻布台ヒルズのイベントページをご覧ください。
ポケモン×工芸展 開催記念 麻布台ヒルズ ポケモンスタンプラリー
展覧会の感想
ポケモンをテーマに、若手から人間国宝までさまざまな現代日本の工芸を代表する20名のアーティストが手がける作品は見応えたっぷりでした。
子供連れの方も多かったですが、ポケモンを通じて日本の伝統工芸に触れる良い機会とも思いました。
また、麻布台ヒルズをスタンプラリーで回れるというのも良い企画でした。麻布台ヒルズの中にこんな施設やお店もあったんだと気付けてとても楽しかったです。
ということで、「ポケモン×工芸展ー美とわざの大発見-」の超個人的なオススメ度は…。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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