虎ノ門ヒルズの情報発信拠点「TOKYO NODE(東京ノード)」で、本年9月に結成25年目に突入するアーティスト・Perfumeを取り上げた展覧会が開催中です。
Perfume初となる、結成から現在までの歴史を巡る回顧展。これまで歩んだ25年を振り返る、またとない規模の展覧会です。
また、“ 奇跡の同期(シンクロ) ”をテーマに、先端技術や舞台演出で時代を先取りしてきたPerfumeのライブステージを再現する体験型展覧会となっています。
過去の伝説的なライブを目の前で追体験できるだけでなく、秘蔵コレクションの数々も展示。オリジナルグッズやメンバーが監修したメニューなどもレストラン・カフェで楽しめるのでファンにとっては待望の展覧会とも言えます。
一方、Perfumeの楽曲を知らない方でも、演出の疑似体験を通して人間とテクノロジーの驚異的な同期を感じることができるのではないでしょうか。
本記事では「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」について、チケットやアクセスなどの概要、展覧会場の様子、所要時間や混雑状況、販売されているグッズ、そして個人的な感想を、まとめています。
本展覧会に行こうと検討している方の参考になれば幸いです。
展覧会の概要
展覧会名 | 「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」 |
開催期間 | 2024年8月9日(金)〜10月14日(月・祝) |
開館時間 | 10:00~20:00(最終入場19:30) ※イベント開催日や貸切日など、開館・閉館時間が異なる場合があります。 |
会場 | TOKYO NODE GALLERY A/B/C |
住所 | 東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45F |
虎ノ門ヒルズステーションタワーは東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅直結。
7Fのスカイロビーから8FにあるTOKYO NODEエントランスを通り、シャトルエレベーターで45Fに一気に上がります。
ちなみに8Fのエントランスを通った場所にコインロッカー(100円返却式)があります。45Fにはコインロッカーがないので、コートや荷物を預けたい方はエレベーターで上がる前に8Fのコインロッカー利用しましょう。
また、傘や大きい荷物は会場に持ち込めないので事前にロッカーに預ける必要があります。
チケットについて
通常チケットの価格は下記の通りになります。
- 一般 2,800円
- 高校生・中学生 2,200円
- 小学生 1,000円
- 未就学児 無料
通常チケットでの入場は日時指定制となります。
事前に公式オンラインサイトで来場日時を指定の上、チケット購入する必要があります。
チケットの販売スケジュール9/1以降入場分はは8/13から、9/30以降入場分のチケットは9/10からと3期に分かれていますので詳しくは公式サイトをご確認ください。
Perfumeメンバーと巡る「VOICEツアー」
あ~ちゃん・かしゆか・のっちと展覧会を巡ることができる、特別な音声ガイド「VOICEツアー」が会場で販売されています。
メンバー3人がギャラリー展示室を巡る様子を、バイノーラル録音という音が立体的に聞こえる技術を用いて収録。
リスナーはあ~ちゃん・かしゆか・のっちとまるで一緒に体験しているように展覧会を巡ることのできる、スペシャルなツアー体験です。
料金は800円。現金以外でもクレジットカード、電子マネー、コード決済などで支払い可能です。
会場入場前に45Fインフォメーションで購入するようになっています。
ご自身のスマートフォンを利用するのでイヤホンが必要となります。
一部レンタルイヤホン(200円)も用意されているそうですが、数に限りがあるため持って行った方が良さそうです。
インフォメーション前にサンプル音声が聞けるデモ機が置いてあるのですが、3人が本当に近くにいるようなほどリアルに聴こえました。
会場の様子、所要時間や混雑状況
チケット購入時に送られてくるQRコードを受付けで提示して入場します。
特典でディスク型のコースターが貰えました。かわいいデザインですね。
会場は写真、一部を除き動画撮影もできます。フラッシュ撮影や三脚、自撮り棒などの使用は不可です。
結構体験型フォトスポット的な場所も多く、Perfumeのメンバーになりきっての記念撮影がいろいろできて楽しいです。
ちなみに会場内にはトイレがなかったと思います。不安な方は必ず45F会場入口前にあるトイレに立ち寄っておきましょう。
日時指定制だからか、会場内はそんなに混雑はしておりません。写真を撮るのもあまりストレスなかったですし、体験型コンテンツをそこまで待たずに楽しめました。
一通り映像を見て、所要時間は約1時間半ほど。
じっくり見たいという方も2時間くらいで回れるのではないかと思います。
それではここから実際の会場の様子を写真中心にご紹介していきます。
Instagramのリールでも紹介しているので、そちらもぜひご覧になってください。
会場は大きく3つのチャプターに分かれています。
チャプター1「We are Perfume」
最初のチャプターでは25周年の1つのシンボル「Aポーズ」をした3人の姿を無数の光の粒子で描いています。
1から粒子が光ながらカウントが進み、25になると、一層粒子の輝きが増します。
メンバーのシルエットが左右に並ぶ通路を進んで、チャプター2に進みます。
チャプター2「軌跡と奇跡」
一番ボリュームのあるチャプター2。
3人だけが持つDNAレベルとも言える同期が生むパフォーマンスの秘密を紐解き、実際に体験・鑑賞できるエリアとなっています。
まずはPerfumeが25年の活動の中で、積み重ねてきた膨大な量の歌詞と振り付けのデータを解析し、さまざまな手法を用いて可視化したオーディオビジュアルインスタレーションが展示されています。
Perfumeの振り付けの多彩なバリエーションと歩み、その創造性を体験できる空間となっています。
次に進むと、一番大きな展示スペースに出ます。ここではさまざまなコンテンツが展示されています。
FUSION
Perfumeの3人が東京・ロンドン・ニューヨークの3都市で別々のステージに立ち、同時にパフォーマンスを行った映像をリアルタイム配信。
お互いの姿が見えない離れた場所でも3人が見事に同期したライブステージです。
ここではライブパフォーマンスのボリュメトリックデータにより、さまざまな角度からパフォーマンスを鑑賞できるインスタレーションを見ることができます。
中央の三角錐型の3面スクリーンによって1画面、1方向からしか鑑賞できなかったライブを、多角的に鑑賞できるようになっています。
無限未来
天井からのレーザーが、踊る手足を追従。3人がレーザーコントロールをしているように見えますが、事前に収録したモーションキャプチャーデータから、レーザーの動きを生成しているそうです。
係の人に声をかけ、スティック状のマーカーを受け取ると、そのマーカーをモーションキャプチャがトラッキングし、複数のレーザーをリアルタイムでコントロールすることができるインスタレーションを体験できます。
実際のPerfumeのステージで使われた振付の軌跡も投影されます。
STORY
ステージに上がると、複数台のデプスカメラが動きをキャプチャし、そのデータをボリュメトリックデータに変換し、モニターに映し出されるという体験型インスタレーション。
実際のライブパフォーマンス時も、最先端のAR技術と映像合成技術を駆使し、事前に撮影した3人の振付、会場とカメラワークのデータを合成し配信されました。いつでもその振付が寸分狂わない3人だからこそできる演出です。
マカロニ
ステージ照明により現実の影に見える3人の影は、映像で作られた影です。
3人のダンス、映像による影、照明演出がピタリと同期している故に可能のなったライブパフォーマンス。
ここではPerfumeのボリュメトリックデータにより、バーチャルな影を再現し、ステージの上に立って,Perfume視点の体験を楽しむことができます。
このエリアで鑑賞をしていると、急に壁全面にメンバーの顔が映し出され、カウントダウンが始まります。
カウンドダウンが終わると、バーチャルなライブパフォーマンスが展開されます。
マカロニのステージ上に3人の映像が映し出され、まさに本当にライブを鑑賞しているかのような体験ができます。
広い空間を使ったこの演出はとにかく凄まじく、鳥肌が立ちます。
この広いスペースの横の通路はディスコグラフィーとなっており、これまで活動してきたPerfumeの歴史を振り返ることができます。
歴代のポスターも並んでいます。
その先の展示室では壁3面を使い25年分の「ポリリズム」のライブ映像が映し出されます。
展示室の中央には3組のハイヒールパンプスがピラミッド状に並んでいます。
ライブ映像が終わると、3人のインタビュー映像が流れます。
チャプター2の最後はこれまでのツアーグッズなどが展示されています。
チャプター3「IMA IMA IMA」
最後のチャプター。ここのエリアだけ動画撮影が禁止です。
入り口には3人のサインとコメントが飾られています。
ここでは未だ誰も見たことのない未来のステージの演出に参加することができます。
一見誰もいないように見えるステージの上では、Perfumeが新曲「IMA IMA IMA」をバーチャル上で演じています。
この特別なセットを囲み、鑑賞者は1人のクルーとしてステージの照明や映像、スイッチングを操作しながら、ステージ演出に参加することができます。
会場外には特設のグッズショップも
展覧会会場を出たら、特設のグッズショップも忘れずに立ち寄ります。45Fの一角にショップが設置されていますので、チケットを見せて入場します。
ここでしか買えないオリジナルグッズが多数販売。アイテムごとに購入数の制限がされておりました。
トートバッグやタオル、クリアファイルにキーホールダーといった定番のグッズをはじめ、ユニークなデザインのアイテムが並んでいました。展覧会の図録も予約販売しております。
アパレルも可愛いです。
個人的にはPerfumeの香水(Perfume)
アクリルライトスタンド
マドラーやタンブラーなどが気になりました。
カフェやバーではコラボメニューも
今回の展覧会を記念して、45F<TOKYO NODE DINING>、8F<TOKYO NODE CAFE>、B2F<T-MARKET PUBLIC BAR>ではフードやドリンクのコラボメニューが販売されています。
カフェやバーでオリジナルメニューを楽しみながら、展覧会の余韻に浸るのも良さそうですね。
ちなみに45Fには協賛企業のソニー・ホンダモビリティの「AFEELA Prototype2023」が展示されています。
ここでしか体験できない特別なディスプレイが施されています。
展覧会の感想
Perfume初となる、結成から現在までの歴史を巡る回顧展。これまで歩んだ25年を、「同期」をテーマに振り返ります。
TOKYO NODEならではの最新のテクノロジーを駆使した体験型のコンテンツがあり、Perfumeの25年間の歴史を五感で体感できる素晴らしい内容でした。
Perfumeのファンはもちろん、そこまで予備知識がなくても十分楽しめると思います。
ということで、「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」の超個人的なオススメ度は…。
★★★★☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
Instagramで記事の告知を行なっていますので、よかったらフォローお願いします。
コメント