隈研吾展「新しい公共性をつくるためのネコの5原則」内容・所要時間・グッズは

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隈研吾展「新しい公共性をつくるためのネコの5原則」内容・所要時間・グッズは アート
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今、日本で最も知られているであろう建築家「隈研吾」の展覧会「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」が東京国立近代美術館で開催されています。

私自身、建築には詳しくありませんが、隈さんの建築は実物を見る機会も多く、興味があったので早速見に行ってきました。

本記事は隈研吾展について

  • どんな内容か
  • 混雑状況は
  • 所要時間は

などを私なりにまとめたものになります。

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隈研吾展の内容・所要時間・グッズは

私が展覧会に行ったのは7月の祝日12時から。

チケットを購入して入れる第1会場と無料で入れる第2会場に分かれています。すべての作品を見るのにかかった時間は1時間半くらいでした。

入口付近の作品だけ混雑していましたが、奥に進むにつれ、気にならないくらいゆっくり作品鑑賞することができました。

第2会場ではVR体験が出来るのですが、整理券が必要で、私が行った時は1時間以上待つことになってしまうためスルーしました。時間に余裕があったら体験したかったなぁ…。

ミュージアムショップも入場制限していたのでグッズが欲しい方は多少の並びは覚悟する必要があるかもしれません。

展覧会場の様子を写真を交えて振り返る

「スノーピーク」とのコラボレーションで生まれた木のトレーラーハウス<住箱>
「スノーピーク」とのコラボレーションで生まれた木のトレーラーハウス<住箱>

東京国立近代美術館に辿り着くと、前庭にはアウトドアブランドの「スノーピーク」とのコラボレーションで生まれた木のトレーラーハウス<住箱>が展示されています。芝生の緑と青空がきれいなコントラストを描いています。

オンラインチケットを提示していざ会場に。会場入口には超軽量素材をヘリウムバルーンで持ち上げ、形作られている茶室<浮庵>が展示されています。見た目のインパクトは十分。展覧会への期待が膨らみます。

超軽量素材をヘリウムバルーンで持ち上げ、形作られている茶室<浮庵>
超軽量素材をヘリウムバルーンで持ち上げ、形作られている茶室<浮庵>

第1会場「人が集まる場所のための5原則」

第1会場は公共性が高い建築68件を、隈研吾が提唱する「人が集まる場所のための5原則」に分類して紹介しています。

5原則のとは「孔」「粒子」「やわらかい」「斜め」「時間」。

それぞれの冒頭や作品の解説は隈研吾本人が書かれているのも注目です。

最初は「孔」。隈研吾にとっての「孔」は単なる穴というよりは、トンネルだったり、建物と建物の間の空間だったりを表現しているようです。

写真撮影不可エリアだったので画像はありませんが、<アオーレ長岡>の建築模型と2面スクリーンの映像インスタレーションに、米TIME誌により「2019年、世界で訪れるべき最も素晴らしい場所100選」のひとつに選ばれた<V&Aダンディー>の建築模型とタイムラプス映像を見ることができます。

粒子

続いてのチャプターは「粒子」。建築の要素を分解し、手に負える構成単位(粒子)まで還元するアプローチで、これこそが「建築をひらく」ことなのだと隈研吾は語っています。

このエリアから撮影可能に。会場には表参道にある<サニーヒルズジャパン>の壁の模型や、<新国立競技場>など、さまざまな粒子の集合体から出来た幾何学的で美しい模型を見ることができます。

左<雲の上の図書館>、右<サニーヒルズジャパン>
左<雲の上の図書館>、右<サニーヒルズジャパン>
<新国立競技場>
<新国立競技場>
<スターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店>
<スターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店>

やわらかい

3つ目は「やわらかい」。<新国立競技場>に設置されている隈研吾がデザインしたオリジナルの照明や、大気汚染物質を吸着する機能を持つ布「Breath」を用いて作られたインスタレーション<Breath/nag>が天井から吊り下がっています。

<新国立競技場>に設置されている隈研吾がデザインしたオリジナルの照明
<新国立競技場>に設置されている隈研吾がデザインしたオリジナルの照明
大気汚染物質を吸着する機能を持つ布「Breath」を用いて作られたインスタレーション<Breath/nag>
<Breath/nag>

展示台もバウムクーヘン状に巻かれた布素材が使われており、やわらかさを演出しています。

膜構造の大屋根を持つ<高輪ゲートウェイ駅>の模型屋、屋根から伸びたドレープ状のロッドが特徴的な<小松マテーレ ファブリック・ラボラトリー fa-bo>などが印象的でした。

膜構造の大屋根を持つ<高輪ゲートウェイ駅>
膜構造の大屋根を持つ<高輪ゲートウェイ駅>
<小松マテーレ ファブリック・ラボラトリー fa-bo>
<小松マテーレ ファブリック・ラボラトリー fa-bo>

斜め

「斜め」はそもそもの地形の回復で、「ハコに拘束される以前の、自由なホモ・サピエンスへの回帰」だと隈研吾は語っています。

展示エリアも解説パネルなど斜めに表現。<角川武蔵のミュージアム>や<明治神宮ミュージアム>など身近な作品を含め、かなり多くの作品が展示されています。

<東京工業大学 Hisao&Hiroko Taki Plaza>
<東京工業大学 Hisao&Hiroko Taki Plaza>
<ダリウス・ミヨー音楽院>
<ダリウス・ミヨー音楽院>

奥まで行くと、写真家・映像作家の瀧本幹也による映像インスタレーションが展示されています。高知県梼原に点在する6つの隈建築の映像に坂本龍一の音楽を載せて、環境に溶け込む隈建築の造形美を堪能できます。

時間

「時間」が最後の原則。隈研吾の解説には「ボロくする」と記されています。建築をある意味で弱くする、負けさせることで、公共空間はもっと楽しくなり、人間のものになるのだそうです。

展示台代わりに廃棄物を資源とした固形燃料が積まれています。

<ハモニカ横丁 三鷹>
<ハモニカ横丁 三鷹>
<北京 前門>
<北京 前門>

無料で入場できる第2会場

第2会場は「復興と建築」をテーマとした4本のインタビュー映像と、鑑賞するには整理券が必要となる「TOYAMAキラリ」の360度VR体験、そしてネコの目線で街を再認識する「東京計画2020(ニャンニャン)ネコちゃん建築の5656(ゴロゴロ)原則」が無料で観覧可能となっています。

隈研吾展を見た感想

そこまで建築に詳しくない私でも十分に楽しめる内容でした。

タイトルにもあるようにネコをモチーフにした表示や、模型の中にネコがいたりと、ネコ探しをするのも楽しい要素の1つだったです。

自分が把握していた以上に隈研吾が手がける作品が多く、実物も見に行ってみたいと思いました。

また、隈研吾展のチケットで同時開催している「MOMATコレクション」も見ることができます。

奈良美智の作品や、アントニー・ゴームリーの作品が見れたりします。

アントニー・ゴームリーの作品
アントニー・ゴームリーの作品

<眺めのよい部屋>からからその名の通りよい眺めを見ながらゆっくりと過ごすのもおすすめです。

<眺めのよい部屋>からの景色
<眺めのよい部屋>からの景色

展覧会情報

  • 会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
  • 会期:2021年6月18日(金)~9月26日(日)
  • 休館日:月曜日[ただし7月26日、8月2日、9日、30日、9月20日は開館]、8月10日(火)、9月21日(火)
  • 会場時間:10:00-17:00(金・土曜は10:00-21:00)※入館は閉館30分前まで【当面の間、金・土曜日の開場時間は 10:00-20:00(*最終入場19:30まで)となります】
チケット
  • 一般:1,300(1,100)円
  • 大学生:800(500)円

※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。

チケットはオンラインで事前に日時予約した上での購入がオススメ。当日券も会場で買えるらしいが、混雑時は入場を待つことや、当日券の販売が終了している場合があり、混雑する土日祝などは入場整理券を配布しているとのことです。

オンラインでのチケット購入・日時予約はこちらから

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