加藤泉さんの個展「加藤泉ー寄生するプラモデル」展がワタリウム美術館で開催中です。
不気味なんだけれども、なんだか可愛いと思えてくる人型キャラクターの彫刻や絵画作品が個人的に好きだったので早速行ってきました。
本記事では「加藤泉ー寄生するプラモデル」展の概要、展示されている作品、チケットに所要時間や混雑状況、グッズなどの情報と、私個人の感想をまとめています。
「加藤泉ー寄生するプラモデル」展の概要
- 会期:2022年11月6日(日)〜2023年3月12日(日)
- 休館日:月曜日(1月9日は開館)、12月31日〜1月3日
- 開館時間:11時〜19時まで
- 会場:ワタリウム美術館
- 住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3丁目7−6
チケットについて
ワタリウム美術館は日時指定の事前予約などは必要なく、当日券のみとなります。
入場料は以下と通りです。
大人 | 1,200円 |
大人ペア | 2,000円 |
学生(25歳以下) 高校生 70歳以上の方 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、 および介助者(1名まで) | 1,000円 |
小・中学生 | 500円」 |
ペアで行くと1人1000円で入場できるのでかなりお得ですよね。
展覧会の内容
展覧会のタイトルにもあるようにメインはプラモデルの彫刻。
コロナ禍で空いた時間を使い、動物や昆虫のプラモデルをゆっくり作っていた加藤さん。
昔のプラモデルは面白いと買い漁り、作っているうちに作品に使えるとひらめき、木彫にひっつけてみたところ、「これはいける!」と思いどんどん作ったそうです。
のちにプラモデルメーカーに勤める人物と出会い、プラモデルを商品化させるアイデアを派生。
石をプラモデルで作り、デカールも自身の絵とした新作を作り始めました。
そうしてプラモデルが完成し、この展覧会を開催することとなったそうです。
会場ではそんな加藤さんの独創的なアイデアと、それにつながる近年の活動を紹介しています。
会場は2F→3F→4F→B1Fの順に見ていきます。
また、ワタリウム美術館の道路を挟んだ向かい側の空き地には屋外作品も展示されています。
会場は写真撮影可能です。
2Fの様子
この作品はプラモデルの組み立て説明書をコラージュし平面作品にしたものだそうです。
窓の外には、ちょうど向かいの空き地に置かれた彫刻作品が見えます。
2Fの空間に広く展開されているのが木彫とビンテージプラモデルを中心にプラモデルの「ジオラマ」にした作品群。
さまざまな種類のジオラマが作られており、
見る角度によって表情が違ったりと
ここの作品を1つ1つじっくり見ていくだけで
この展覧会に来た価値を感じられるくらい楽しいです。
奥の壁面には大きな写真が貼られています。
こちらはフランスのル・アーヴル市のアートプロジェクトのために制作された高さ7メートルものブロンズ彫刻作品。
この巨大な彫刻にもリアルな蜂を組み合わせています。
壁にはもう一つ絵画作品も掛けられています。
3Fの様子
エレベーターで3Fに移動。
ソフトビニールとビンテージプラモデルをコラージュした作品。
大きな木彫にビンテージプラモデルをコラージュした作品。
背中には飛行機がくっついています。
それを平面にしたような絵画作品。
こちらには色々な動物がくっついています。
ビンテージプラモデルのプラスチックは色味が良く、あえて着彩をせずにその色味を残しているそうです。
また、プラモデルのつなぎ目も通常は隠すものですが、どういう風に分割されているのか興味があり、つなぎ目が美しいと思うのであえて強調しているようです。
このシリーズは「もし自分の作品がプラモデルになったら、どんな箱を作りたいか」を想像して、リトグラフやフィギュアを使って制作した箱から展開した平面作品。
4Fの様子
壁にぎっしりとプラモデルの箱やポスターが貼られています。
中央の台には石をプラモデルにした「オリジナル・プラスチックモデル」が展示されています。
ビンテージプラモデルには付録としてポスターが入っているものがあり、それに倣って作ったポスターも制作しています。
こちらは浮世絵の技法を用いた木版画。
プラモデルを使った木彫作品に合わせ、そのプラモデルの組み立て説明書を使って平面作品を作ったセット作品。
B1Fの様子
B1Fにあるオン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリーでは、加藤さんが設立したレーベル「Potziland Records」にフォーカスし、自身が参加するバンド「THE TETORAPOTZ」の活動と、メンバーの南隆雄、 Mrs.Yuki によるアートワークを展示しています。
併せてその活動から生まれたレコード、 書籍、プロダクトなどのグッズを販売していました。
また、ここでは限定販売となる新作リトグラフ(88,000円税込)と、オリジナルカラーのソフトビニールフィギュア(7,700円税込)を販売しています。
購入には入場チケットの提示が必要。
私はソフビフィギュアを購入しました。
500部限定らしいので買えてよかったです。どこに飾ろうかな。
屋外作品
ワタリウム美術館と道路を挟んだ向かい側の空き地にも作品が1つ展示されていますので、お見逃さないように。
大きな石を人がたに描いた作品。
釣りの最中に足元の石を見て作品にすることを思いついた加藤さん。
その後、木彫作品と組み合わせたりブロンズやアルミに鋳造したりと展開し、今回のオリジナル・プラスチックモデルにつながったそうです。
「加藤泉ー寄生するプラモデル」展の混雑状況、所要時間に感想
私は日曜の午前中にワタリウム美術館に行きました。
結構空いていたのでゆっくりと作品を見ることができました。
写真を撮りながらの鑑賞で所要時間は1時間かからないくらいです。
独特な人がたの木彫とビンテージプラモデルの組み合わせは斬新で、見るだけで楽しめます。
個人的には好きなアーティストなのでその近年の作品がまとめて見れて、限定のソフビフィギュアも買えてとても満足できる展覧会でした。
加藤さんの作風が好きな方にはぜひ行ってみてほしい展覧会です。
ということで、「加藤泉ー寄生するプラモデル」の超個人的なオススメ度は…。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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