栃木県の那須高原にある「藤城清治美術館」に行ってきました。
美術館内部は撮影禁止のため、写真での紹介はできませんが200点以上もの影絵原画やデッサンを常時展示。
施設内の庭園やチャペルにも作品があり、期待以上に見応えのある美術館でした。
本記事は藤城清治美術館那須高原の概要、どんな作品が展示されているのか、混雑状況や所要時間、そして私の個人的な感想をまとめたものになります。
藤城清治(ふじしろせいじ)さんとは
日本を代表する影絵作家。
目に見えない透明な光とその光によって生み出される影との対比から幻想的な世界を作り出す影絵作品は多くの人を魅了。
独特の色彩感覚で叙情あふれる作品は絵本や雑誌、カレンダーなどで数多く紹介され、97歳を超える今も制作を続けています。
「藤城清治美術館 那須高原」とは
藤城さんが生涯かけて創り上げる初の常設美術館。
自分の美術館を持つのがずっと夢だった藤城さんですが、70年以上にわたる制作活動の集大成として2013年に開館しました。
那須高原の四季の彩りが美しい場所に建つ美術館には、200点以上もの影絵原画やデッサンを常時展示。藤城さんの原点である人形劇からはじまり、影絵となるまで、影絵劇をそのまま再現したシアター型の舞台なども楽しめます。
また、施設内の庭園には藤城さんの生み出したキャラクターシルエット像が展示されています。庭園内にはチャペルもあり、チャペルのステンドグラスも藤城さんのデザインになっていたりと美術館の外まで見どころ満載です。
藤城清治美術館概要
開館日
現在は新型コロナウイルス感染対策して開館中。
- 開館日:毎週金・土日曜日
- 開館時間:10:00〜16:30(最終入館16:00)
- 休館日:毎週月〜木曜日
アクセス
住所:〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本203-43
チケット
- 一般(高校生から):2,000円
- 3歳から中学生まで:1,300円
- 各種お手帳をお持ちの方:1,300円
- 97歳以上のお客様:1,300円
混雑状況・所要時間
私が訪れたのは土曜日の午後13:30頃。美術館内は少し人はいましたが、混んでて作品が見づらくて困るということはなかったです。
美術館を出たのが15:00頃だったので、滞在時間はだいたい1時間半くらい。作品数はかなり多く、ゆっくり回っていたら2時間はかかると思います。
美術館の内容
こちらが入り口。壁の上のは小人や猫のシルエット像が。
奥に見える長屋門で検温・消毒・来場者情報を用紙に記入します。
ここで庭園内にチャペルがあるという説明を受けます。
長屋門をくぐり抜け、森に足を踏み入れると小人や猫、ケロヨン(カエルのキャラクター)、モグちゃん(もぐらのキャラクター)のシルエット像たちが、美術館までの道案内をしてくれてるかのように設置されています。
庭園内は自由に撮影が可能。いろんなキャラクターと一緒に記念撮影するのも楽しいです。
長屋門と美術館のちょうど間くらいにチャペルがあります。
レンガもステンドグラスも全て日本の職人たちの手作り。
あたたかみのあるチャペルで、愛の祈りを感じる光の空間になっています。
庭園をさらに進むと橋を渡り
池の先に美術館が見えてきます。
カフェの椅子の背もたれが小人のシルエットになってるのが確認できます。あの椅子に座ってお茶をしたかったのですが、残念ながら現在カフェはコロナ対策のため営業していないようです。
美術館入り口の扉も藤城さんのイラスト入り。
美術館内の作品について
美術館内は残念ながら撮影禁止。どれも本当に素晴らしく、さらに200点を超える展示数はボリュームたっぷり。
デッサンやイラスト、白黒の影絵作品からカラーの影絵作品に展示が変わっていくのですが、繊細だったり、ダイナミックだったりどうやって表現しているんだろうと思えるような繊細な技も見え、幻想的な雰囲気の作品たちに見惚れてしまいます。
藤城さんのコメントもどれも興味深く、さまざまな場所に旅をし、デッサンをして、それを作品にしていく過程や生き様にも感銘を受けます。
プロジェクションマッピングやケロヨンのコーナー、アトリエ再現部屋
など展示室には遊び心あふれる仕掛けも随所にあります。
私が一番驚いたのは影絵劇を再現した回転舞台。最初は録画した映像を流してるだけかと思ったら、スクリーンの裏には自動で動く影絵劇の機械があり、影絵劇を仕組みを学べるようになっていました。
展示室の最後には被災地復興のために制作された横6メートル、高さ2.3メートルの大きな作品も。写真がなく、伝わらないのが残念ですが、水面と鏡に無限に映し出された宇宙のような世界が広がり、夢のような光と影の幻想世界を堪能できます。
ミュージアムショップ
オリジナルグッズが並ぶミュージアムショップも必見。
ポストカード、絵本や作品集などの書籍、カレンダーに複製原画などお土産やプレゼントにもぴったりなグッズがたくさん販売されておりました。
藤城清治美術館に行ってみた感想
展示作品の数も多く、庭園やチャペルも楽しめる。幻想的な光を生み出す作品は、私の中の影絵のイメージを変えてくれました。
そして、藤城さんの大切にしているものや、作品にかける思いが伝わってくるものばかりで、感動しました。本当に行ってよかったです。
藤城さんの作品が嫌いな方でなければ那須に行ったらぜひ行って欲しいオススメの美術館です。
ということで、「藤城清治美術館 那須高原」の超個人的なオススメ度は・・・。
★★★★☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
ちなみに、この美術館から車で20〜30分くらいの場所にある、奈良美智さんの個人美術館「N’s YARD」もオススメです。こちらも記事にまとめてますのでよかったら見てみてください。
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