「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」が、渋谷ヒカリエ9Fのヒカリエホールで開催中です。
直近では2017年、2020年の2回にわたり行われてきたソール・ライターの個展ですが、今回は新たに発掘されたライターの作品を含む400点以上の作品が紹介されています。
過去2回の個展に行っていなかったので今回こそはと思い、行ってきました。
「カラー写真のパイオニア」とも呼ばれているソール・ライターの色彩感覚、カラー写真に対する姿勢が読み解ける良い展覧会でした。
本記事では「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」について、アクセスやチケットなどの概要、混雑状況や所要時間、そして個人的な感想をまとめたものになります。
展覧会の概要
- 開催期間:2023年7月8日(土)〜8月23日(水)
- 休館日:なし
- 会場時間:11:00〜20:00 ※最終入場は19:30まで
- 会場:渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホール
- 住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1
会場のヒカリエは渋谷駅直結。灼熱の炎天下の中を歩く必要がないので、この季節には嬉しいですよね。
チケットについて
チケット料金は以下の通りです。
一般 | 1,800円 |
大学・高校生 | 1,000円 |
中学・小学生 | 700円 |
チケットはオンラインにて事前日時予約が可能です。
オンラインチケットはBunkamuraのサイト、その他プレイガイドで購入できます。
予約なしでも入場できますが、混雑時は待つ場合があるそうです。
私は事前予約なしで土曜日の夕方に行きましたが、待たずにすんなり入れました。
ちなみに音声ガイドは用意されていませんでした。
展覧会の様子
会場は1950〜60年代に撮影されたモノクロのスナップ作品から始まります。
なんとも絶妙な構図。
モノクロのスナップも詩情あふれる日常の物語を想起させますね。
交流のあったアーティストたちのポートレートも並びます。
アンディー・ウォーホルに
ロバート・ラウシェンバーグ
マルセル・デュシャンまで。
当時のニューヨークのアートシーンの息吹を感じさせてくれます。
次の展示室では1958年から1960年代の「ハーパーズ・バザー」におけるソール・ライターのファッション写真を一挙に公開。
光の捉え方、モデルが気を抜いた瞬間をとらえる覗き見的手法
ガラスや鏡を利用したキュビズム的構図など、ライターならではの様式が多様されています。
撮影されたフィルムは出版社へ入稿したら、写真家のもとに戻ることはほとんどなかったため、ライターのファッション写真の足跡は誌面でしか辿れないものも多いそうです。
次の展示空間にはライターの画家としての一面が伺えます。
ソール・ライターの絵画には、印象派や日本の浮世絵や特にピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤールといったナビ派の影響が見られます。
構図や色彩感覚が絵画でも同様に発揮されています。
写真作品と並べるように展示することで、その類似性も確認できるようになっています。
また、ポジフィルムも展示されています。ポジフィルムプリントのときに修正がきくネガフィルムと違い、撮影時の色や明るさがそのまま写し出されます。
ポジフィルムはプリントを使用しなくても透過光で見ることができます。
ライターはそれをスライドにして部屋の壁に写して楽しんでいたそうです。
展示室の一角にはソール・ライターのアトリエが出現。
実際に残された品々とともに、ソール・ライターがカラースライドを鑑賞した様子を再現しています。
最後の展示室は10面の大型スクリーンに最新の作品群を投影。
合計約250点の作品がスライドショーで投影され、ソール・ライターの色彩の世界に浸かることができます。
混雑状況に所要時間。写真撮影など
土曜日の夕方に行きましたが、各展示室にはそれなりに人が入っていました。
とはいえ、作品を鑑賞するのに待ったり、見にくかったりといったストレスはありませんでした。
所要時間は大体1時間程度です。
割とサクサク見ていった方だと思うので、じっくり見たいという方は2時間くらいあれば大丈夫だと思います。
ほとんどの作品が写真撮影可能です。ただし動画は不可です。
ちなみにこれから紹介するグッズショップは撮影不可でした。
最後にはグッズショップで展覧会グッズも
展示空間を抜けると、特設のグッズショップがあり、展覧会グッズが購入できます。
ソール・ライターの写真がプリントされたノートやクリアファイル、トート、にマグネットなど多数グッズが販売されています。
ポストカードやポスター個人的にはかなりよかったですね。額装するだけでとてもおしゃれな雰囲気になります。
どんなグッズがあるかはオフィシャルサイトに一部紹介されているので、気になる方はそちらを確認してみてください。
展覧会の感想
過去に行われていたソール・ライターの個展を私は行っていなかったため、ソール・ライターについて一から詳しく知ることができ、その色彩感覚と構図による作品にとても刺激を受けました。
特に最後の10面の大型プロジェクターで鑑賞できるスライドショーは、時間を忘れて鑑賞でき、ソール・ライターの色彩の世界にどっぷり浸かれてとても満足できました。
ということで、「ソール・ライターの原点 ニューヨークの光」の超個人的なオススメ度は…。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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