イヴ・サンローランが愛したファッションアイコン、ベティ・カトルーの物語を振り返る「BETTY CATROUX – YVES SAINT LAURENT 唯一無二の女性展」が天王洲の寺田倉庫B&C HALL/E HALLで開催中です。
何週間も前からベティ・カトルーのかっこいいポスターを目にしており、気になっていたのですがついに行ってきました。
展覧会の入場は無料。貴重な写真や歴代のコレクションなどが展示されており、スタイリッシュなカフェで美味しいコーヒーやスイーツも楽しめるのでファッション好きはもちろん、SNSでシェアしたくなる“映え”写真も期待できる展覧会です。
本記事は「BETTY CATROUX – YVES SAINT LAURENT 唯一無二の女性展」の会場へのアクセスやチケット、予約方法などの概要、展示の内容、所要時間に混雑状況、特設ショップで販売されるグッズやカフェ、そして私個人の感想をまとめたものとなります。
この展覧会が気になっている方が参考にしてくれたら嬉しいです。
▼2023年9月20日〜12月11日 イヴ・サンローラン展についてはこちらから▼
展覧会の概要
- 開催期間:2022年11月19日(土)〜12月11日(日)
- 開場時間:10:00〜19:00 ※最終入場18:20
- 会場:東京・天王洲 寺田倉庫B&C HALL/E HALL
- 住所:〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目1−3
入場料は無料
この展覧会はなんと入場無料。
しかし、事前予約制となっているので会場に足を運ぶ前に日時指定をする必要があります。
予約方法は公式LINEより日付と時間(毎時00分、20分、40分)より希望の枠を選んで予約しておきましょう。
1アカウントの予約で2人まで入場できます。
予約が完了すると公式LINEアカウントから予約確認のメッセージが届きます。
予約後の日時変更やキャンセルも可能なのでとりあえず行けそうな日を早めに予約しておくのもいいかもしれません。
紙のチケットの発券をする必要はなく、当日は会場入り口にあるQRコードを読み取るだけで入場ができます。
無料の音声ガイド付き
会場入り口でQRコードコードを読み取ると、公式LINEアカウントより入場確認のメッセージが届きます。
そのメッセージ内には音声ガイドのリンクがあり、スマートフォンを使用して無料で音声ガイドが楽しめます。
LINEのメッセージ以外にも会場に音声ガイドのQRコードがあるので、そのQRコードを読み取れば同じ音声ガイドのサイトに飛びます。
音声ガイドのナレーターは、2002年にパリで開催された「サンローラン」の回顧ショーのランウェイを歩いた経験を持つ「冨永愛」さんが務めます。
音声ガイドを会場で楽しみたい方は、イヤホンなどを持っていきましょう。
音声ガイドは会場以外でも聴けるので、家に帰ってからゆっくり聴けるのもよかったです。
展覧会の内容
会場の入り口は巨大なイブ・サンローランのポートレートが迎えてくれます。
会場は8つの章に分かれており、順を追ってベティとサンローランのスタイルを紐解いていきます。
それでは会場の様子を写真中心にご紹介します。
ちなみに写真撮影は全てのエリアで可能だったと思います。
Instagramのリールにもまとめてあるのでサクッと見たい方はこちらをどうぞ。
イントロダクション
最初の展示室ではベティとイヴの交流の中で撮影されたポートレートが多数展示されています。
こちらはイヴがベティのために製作したというギリシャの海と島々をモチーフにした切り絵。
2人で芝生の上でくつろぐ姿。
これはプライベートな写真でしょうか。2人の仲の良さが伺えます。
イヴ・サンローランから送られた手紙もいくつか展示されています。
この写真もとてもいい表情ですね。
これはイヴの自宅で撮ったものらしいですが、左のルル・ド・ラ・ファレーズと右のベティの対比が面白いですね。
この写真でも、ベティ1人だけ脚を広げて座っているのがかっこいいです。
サファリジャケット
ここからイヴ・サンローランの歴代のコレクションピースがマネキンに着せられています。
マネキンにはベティをイメージした金髪にサングラスをかけられています。
ここは多数のポケットを備えたサファリルックを象徴するアイテム、サファリジャケットが並びます。
ワイルドで強い女性のイメージを演出しますね。
レザー
ドレス、スカート、ジャケット、コート、パンツ、ジャンプスーツなど、あらゆるアイテムにレザーを使用してきたサンローラン。
これまでオートクチュールに使われてこなかった素材を採用し、バッドボーイを思わせる破壊的なアティテュードを湛えたスタイル創造してきました。
そのイメージを見事に体現したのがベティだったそうです。
このコーナーの後にはジュエリーとヒールだけを纏ったベティのヌードフォトも展示されています。
デイウェア
スーツを着る女性は決して男性的ではなく、むしろ女性らしさ、セクシーさ、曖昧さを強調するとサンローランは考えていました。
なのでサンローランは男性用のスーツをそのままコピーするのではなく、肩幅を狭め、スリーブを細くし、ウエストをベルトで引き締めることでフェミニンさを強調しながら女性たちにパワーを与えてきました。
ほかにもデニムやツイードを使ったパンツルックなども並んでいます。
イブニングウェア
黒ずくめのマネキンが通路に並んでいて圧巻。
タキシードを現代のワードローブのキーアイテムにして、キャリア全体を通じて主軸となるモチーフとして展開していきました。
ベティもタキシードは完璧なバランスを備えた服と表現し、彼女ならではの着こなしを見せた代表的なアイテムでした。
このコーナー最後には黒地に白のラインストーン刺繍でロゴが表現されたジャケットが展示されています。
ベティ・カトルーとアンソニー・ヴォカレロ
次の展示室ではベティと現在のサンローランでクリエイティブ・ディレクターを務めるアンソニー・ヴォカレロのインタビュー映像が見れます。
コレクションピースを見ながら、それぞれのアイテムに込められたイヴとのエピソードなどを語ってくれています。
最後のタキシード
このタキシードアンサンブルはイヴ・サンローラン最後のコレクション作品。
ベティが愛した男性用スーツを思わせますが、フェミニンな雰囲気に仕上がっています。
次の展示室へ向かう通路には2018年秋冬の広告キャンペーンに登場したベティ・カトルーがスクリーンに映し出されています。
サングラスを掛け、レザージャケットを着たベティはまるでロックスターのようですね。
サンローランのスピリット
この展示室にはベティ・カトルーへのトリビュートとして、アンソニー・ヴォカレロが製作したものが並んでいます。
これらの作品からも「サンローランのスピリット」を体現し続ける彼女の影響が感じとれます。
スクリーンには「サンローラン ウィメン ウインター2019」ショーの短編ビデオが映されています。
書籍やグッズを販売している「ブックショップ」
8つのセクションを鑑賞し終えると、イヴやベティにかんする書籍やグッズを販売している特設ショップがあります。
ポストカードやポスター、カップやトートなど黒を基調としたアイテムを色々と販売しています。
ショーのサウンドトラックを収めたレコードが壁一面に。ここで写真を撮っている人も多かったですね。
コーヒーやスイーツが楽しめる「サンローランカフェ」
会場の最後にはサンローランカフェがオープンしています。
コーヒーと共にアラン・デュカスのスイーツが楽しめます。
コーヒーのカップにはもちろんサンローランのロゴ入り。
ちゃんと覚えていないのですがコーヒーは600円くらい、スイーツは1000円くらい。
結構値段は張りますが、コーヒーもスイーツもとっても美味しかったですし、入場無料ということを考えるとこのくらい出す価値はあるかなと思えます。
所要時間と混雑状況、そして感想
私は土曜のお昼前に行きました。
時間帯が良かったのか、ぜんぜん混んでいなく、展示作品も写真を撮りながらゆっくり見ることができました。
最後のカフェも席に座ってゆっくりできましたが、席数が少ないので混雑すると厳しいかも。
所要時間はカフェ休憩込みで1時間弱。カフェを利用しなければ30分弱でサクッと見れそうです。
サンローランが好きな人はもちろん、ファッションが好きな人は楽しめる展覧会だと思います。
無料で入場できますし、写真映えするスポットもあり、カフェの特別感もあるので映え女子にも好まれる展覧会なんじゃないかなと思いました。
ひょっとしたらまだそんなに知られていなく、会期後半は混むんじゃないかなと・・・。
ということで、「BETTY CATROUX – YVES SAINT LAURENT 唯一無二の女性展」の超個人的なオススメ度は…。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
Instagramで記事の告知を行なっていますので、よかったらフォローお願いします。
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