麻布台ヒルズギャラリーで開催中の「高畑勲展─日本のアニメーションを作った男」に行ってきました。
高畑監督は1960年代から約半世紀にわたり日本アニメを牽引した巨匠で、本展ではその軌跡を貴重な資料で振り返ることができます。
初期の東映動画作品からジブリ作品まで網羅し、セル画や絵コンテ、設定資料などが展示されており、アニメ制作の裏側を感じられる見応えのある内容でした。
本記事では「高畑勲展」について、アクセスやチケットなどの概要から、所要時間に混雑状況、販売されているグッズ、そして個人的な感想をまとめています。
これから「高畑勲展」に行こうと検討している人の参考になれば幸いです。
展覧会の概要
会期 | 2025年6月27日(金)〜9月15日(月・祝) |
開館時間 | 10:00〜20:00 ※最終入館は19:30 |
休館日 | なし |
会場 | 麻布台ヒルズギャラリー |
住所 | 東京都虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階 |
チケット・音声ガイドについて

チケットの料金は以下の通りです。
事前にオンラインで購入、または窓口で購入が可能です。
- 一般:2,000円
- 専門・大学・高校生:1,700円
- 4〜中学生:1,400円
また、本展覧会には有料の音声ガイドも用意されています。
ナビゲーターは伊集院光、ナレーターは玉川砂記子。岩井俊二セレクトのプレイリスト付きで、展覧会チケットに追加購入(+700円)できます。
高畑勲とは

高畑勲(1935年10月29日―2018年4月5日)は、日本を代表するアニメーション監督・演出家・映画監督です。
三重県宇治山田市(現・伊勢市)に生まれ、日本大学芸術学部卒業後の1959年、東映動画(現:東映アニメーション)に入社。
『狼少年ケン』で演出デビューを果たし、1968年の長編劇場作品『太陽の王子 ホルスの大冒険』で演出を務めました。
その後フリーの立場でテレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』や『赤毛のアン』を大ヒットさせ、1985年に宮崎駿と共にスタジオジブリを設立。
以降、『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『かぐや姫の物語』など、深い人間洞察と“リアリティ”へのこだわりを貫いた作品群で世界的評価を獲得しました。
紫綬褒章(1999年)、フランス政府文化勲章オフィシエ(2015年)など数々の栄誉に輝きました。
会場内は写真撮影不可。混雑状況に所要時間

私は日曜の朝一番に行きました。
ロッカーは会場同フロアにあります。コイン不要なのでとても使いやすくありがたいです。
トイレはロッカー付近にあります。会場内には無いため、事前に済ませておくとよさそうです。
音声ガイドはインフォメーションで借りれます。事前に音声ガイド付きのチケットを購入している方もインフォメーションで受け取ります。
会場への入場は並びもなく、スムーズに入れます。
会場内はそれなりに人はいましたが、展示作品の鑑賞にそれほどストレスはありませんでした。
会場に入って、出るまでの所要時間は2時間半くらい。映像作品も多いですが、どれも短いので全て見てもそこまで所要時間はかかりませんでした。
ちなみに会場内は写真撮影が不可となります。
展覧会の内容

会場は年代ごとに章立てされており、高畑監督の作品の変遷を時系列でたどる構成です。
入口付近では、東映動画時代の初期作品コーナーがスタート。助監督時代の『安寿と厨子王』(1961)や、初監督作『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968)の絵コンテやセル画が並び、監督としての出発点を実感できます。
続くコーナーではテレビアニメの革新期を紹介し、70年代の『パンダコパンダ』(1972)や『アルプスの少女ハイジ』(1974)、『赤毛のアン』(1979)などの設定資料や原画が展示されます。
ミミちゃんやベイビー・パンダなどおなじみのキャラクターがあしらわれた資料群は楽しく、作品の世界観にぐっと引き込まれます。
さらに奥へ進むとスタジオジブリ設立後の作品群を展示したコーナーに移ります。
『火垂るの墓』(1988)では、戦後80年の節目に合わせて新たに発見された庵野秀明氏担当の重巡洋艦摩耶のハーモニーセルが初公開されるなど、貴重な資料が並んでいます。
その先には『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)や『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999)、『おもひでぽろぽろ』(1991)や『かぐや姫の物語』(2013)といった作品の原画や背景画が続きます。
どの展示も高畑監督が追求した「日常のリアリティ」が伝わってくるもので、制作ノートやスケッチからは監督の創作過程がうかがえました。
グッズショップで販売されるグッズにも注目

麻布台ヒルズギャラリーグッズショップでは、展覧会オリジナル商品が充実しています。
『平成狸合戦ぽんぽこ』の正吉ぬいぐるみキーホルダー 、『パンダコパンダ』『アルプスの少女ハイジ』をモチーフにしたバスソルト、キャラクター絵柄のポストカード 、クリアファイル など、日常使いできるアイテムが豊富にそろいます。
さらに書籍を包めるスケッチ柄のブックカバー や、キャラクター入り陶器製のマグカップもあり、ファンにはたまらないラインナップです。
中でも『パンダコパンダ』のパパンダをモチーフにした木製こけしは、にっこりした笑顔が印象的でお土産にもおすすめです。
グッズショップの一角に特に『パンダコパンダ』のフォトスポットがあります。
パパンダの巨大なぬいぐるみにまたがるようにして、ミミやパンちゃんになりきって撮影ができます。
ご自身のカメラで撮影はできませんが、撮影後にダウンロードサイトにつながるQRコードがもらえます。

カフェでは限定のコラボメニューも

グッズショップ併設のカフェでは展覧会をテーマにしたコラボメニューが楽しめます 。
『パンダコパンダ』のパパンダの顔をあしらったカレーや、ミミ子が目玉焼きを投げるシーンを再現したデザートプレートなど、見た目にもチャーミングな料理が用意されています。
展覧会の感想
往年の名作から最新作まで幅広いラインナップを満喫できる充実の展覧会でした。
初期の作品と晩年の作品が一堂に会し、高畑監督の「リアリズムにこだわった表現」を追求し続ける姿勢が伝わってきます。
写真撮影スポットやグッズコーナー、コラボカフェも充実しており、子ども連れでも1日中楽しめる内容です。
ジブリアニメファンはこの機会にぜひ足を運んでみてください。
ということで、「高畑勲展─日本のアニメーションを作った男」の超個人的なオススメ度は…。
★★★★☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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