麻布台ヒルズギャラリーで「カルダー:そよぐ、感じる、日本」が開催中。
アレクサンダー・カルダーの作品を日本文化との融合という視点から再解釈する特別な展覧会となっています。
カルダーの代表作から初公開の作品まで、約100点もの多彩な展示内容が魅力です。
本記事では「カルダー:そよぐ、感じる、日本」についてチケットなどの概要、所要時間や混雑状況、そして個人的な感想をまとめています。
これから行こうと検討している方の参考になれば幸いです。
展覧会の概要
展覧会名 | カルダー:そよぐ、感じる、日本 |
会期 | 2024年5月30日(木)〜9月6日(金) |
休館日 | 2024年6月4日(火)、2024年7月2日(火)、2024年8月6日(火) |
開館時間 | 10:00〜18:00 ※金、土、祝前日は19:00まで ※最終入館は閉館の30分前まで |
会場 | 麻布台ヒルズ ギャラリー |
住所 | 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階 |
会場の麻布台ヒルズギャラリーは2023年に11月にオープンした麻布台ヒルズ内にある新しいギャラリー。こけらおとしとなったオラファー・エリアソンに次ぐ2回目の展覧会となります。
東京の中心地というアクセスも便利な場所にあり、ギャラリー以外にも見所がたくさんある場所なので、まだ麻布台ヒルズに行ったことがないという方にも訪れてほしい魅力的な場所でもあります。
チケットについて
チケットは会場でも購入できますが、混雑時はすぐに入場できませんし、オンラインから日時予約して購入したほうが少しお得になります。
チケットの価格は以下のとおりです。
当日券 | オンライン予約 | |
一般 | 1,500円 | 1,300円 |
専門・大学生 | 1,200円 | 1,000円 |
高校生 | 1,000円 | 800円 |
中学生以下 | 無料 | 無料 |
オンラインで購入した場合はメールでQRコードが届きますのでそのQRコードを入り口で表示して入場します。
入場時の注意
本店は繊細な作品が柵無しで展示されており、不意にぶつかってしまう危険を無くすためにスマートフォン以外の荷物の持ち込みが禁止となっています。
入場前にロッカーにスマートフォン以外の荷物を預ける必要があります。
また、会場内にトイレはないので、入場前に入り口付近にあるトイレで済ませておきましょう。
アレクサンダー・カルダーとは
アレクサンダー・カルダー(1898-1976)は、アメリカの彫刻家であり、動く彫刻「モビール」を発明したことで知られています。
彼の作品は、ダイナミックな動きと抽象的な形状が特徴で、モダンアートの先駆者として広く評価されています。
展示の内容
アメリカのモダンアートを代表するカルダーの芸術作品における、日本の伝統や美意識との永続的な共鳴がテーマです。
1920年代から1970年代までの作品約100点で構成され、代表作であるモビール、スタビル、スタンディング・モビールから油彩画、ドローイングなど、幅広い作品を見ることができます。
カルダーの作品が特別にデザインされた空間で展示され、訪れる人々に独特の視覚体験を提供します。
展示空間は、カルダーの動く彫刻が風や光の変化に応じてそよぐ様子を体感できるよう工夫されています。
また、桜の木や楮紙など日本の伝統的な素材を使用。カルダーの作品と日本の伝統美学との共鳴しているかのような美しい展示となっていました。
それでは実際に展示されている作品を写真中心にご紹介していきます。
会場入ってすぐのところに大きな作品<Fafnir>があります。
空調の風だけで少しずつこの大きなモビールが動いているのがすごいですね。
すぐ隣の壁面にはドローイング作品群が並びます。
ニューヨークの動物園を訪れ、動物たち描いた作品で、まるで日本画の動物描写のようにも見えます。
その隣の油彩画は初めて日本でカルダーの作品が紹介されたグループ展で展示されたものです。
この<My Shop>に描かれている複数の作品は、本展にその実物が展示されているのも注目です。
このスペースは深みのある赤茶色の壁面になっています。よく見るとところどころに細断した藁が混じった赤土の土壁が用いられているそうです。
ここは桜の木を使用した展示スペース。
あえて影を作らないやわらかな照明により作品が際立って見えます。
こちらは墨色の和紙で設えられた空間。
赤や黄色などの明るい色を際立たせています。
頭上にもちらほらと作品があるのでお見逃しなく。
いろいろなモチーフが使われているのも面白いです。
途中個室のようなスペースがあり、そこでは20分ほどの動画を見ることができます。
後半は大型の彫刻作品が並びます。
作品によって生まれる影も綺麗でした。
展覧会の感想
代表作から初公開の作品まで約100点もの多彩な展示が見れ、とても満足度の高い展覧会でした。
自然とゆっくりとゆらぐモビール作品は時間を忘れてしまうほど見入ってしまいます。作品をとても近い距離で見れるのもポイント。
展示空間もとても興味深く、カルダーの作品がより引き立っていました。
会場にスマートフォン以外持ち込めないのだけご注意ください。
ということで、「カルダー:そよぐ、感じる、日本」の超個人的なオススメ度は…。
★★★☆☆
あくまで私個人の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。
これからも少しずつアートやファッション関係の記事を書いています。
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